不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene06 パンツ泥棒モスマン

108 怪盗少女

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平和を愛した王子は、何も気づかずにいた。
平和を信じた王子は、何も知らずにいた。
力なき王子は何もできないでいた。

今日は、おねこひめとおねこのすけの16歳の誕生日。
ふたりは、タンドレッス王国の王女と王子。
おねこひめは、優秀な召喚士ですがおねこのすけは、お世辞にも優秀とはいえませんでした。

タンドレッス王国の現国王、ヒョウもおねこのすけには絶望し後継者としては諦めていました。
それでも子は子。
目に入れても可愛くないはずがありません。

今日は、ふたりの誕生日を国民を招いての祝杯をあげています。
タンドレッス王国は、今日はお祭りです。
ふたりを祝福するために各国からの客人も招かれています。
そこは、魔族や神族さまも関係ありません。

魔王サタンの娘である、柊万桜。
そして、神さまのひとりである、大神神。
魔獣商人のハデス。
色んな種族のモノたちが、おねこひめとおねこのすけの友だちが招かれていました。

おねこひめは、生まれつき魔力が高くおねこひめが触れたものには魔力が宿り様々なマジックアイテムを作ることが出来るのです。
そのためおねこひめの体を狙うモノも多く。
常におねこひめの存在は狙われていました。
それでも国民を城に入れるのは、タンドレッス王国は戦力に自信があり何者にも屈しない実力があるからです。

客人もまた強きものも多く、どんなものが攻めてきても負けない。
そう思っていました。

するとおねこひめの前に、煙玉が投げ込まれました。

「む……
また、ヤツか……?」

ヒョウが、そう言うとおねこひめは、スカートを押さえます。

「今日も盗まれないよ!」

王国騎士たちが、おねこひめを取り囲みます。
その中には、おねこひめの幼なじみタマが、銃を構えで姫に言います。

「おねこひめさま、ご安心を!
今日こそ盗まれないように我らが全力でガードします!」

煙玉が爆発すると、女の子の笑い声が響きます。

「また、つまらぬものを盗んでしまった」

煙が引くと、女性用の白いパンツを人差し指で振り回している女の子が現れました。

「あー!
それは私の!」

おねこひめが、そう言ってスカートを押さえます。
ですが、感触はあります。
おねこひめは、後ろを向き恐る恐るスカートの中を確認すると黒い下着を履いていました。
しかも、ガーターベルト付き。

「相変わらず色気がないパンツだね!
そのパンツの方が、色気あるから愛用しなさい!」

女の子が、そういうとおねこひめが言いました。

「ぺぺり!
返して!そのパンツは私のお気に入りなの!」

「このパンツが?」

ぺぺりと呼ばれる女の子が、首を傾げパンツを広げます。
騎士たちは、おねこひめのパンツに見とれて固まってしまいました。
ただひとり、ただひとり、それにも臆せず銃を放つ男がいました。

タマです。

三丁目のタマと呼ばれる三丁の銃を自在に撃ち放つ銃使いです。

「ぺぺり!
そのおねこひめの下着を返してもらうぞ!」

タマが、銃をぺぺリに向けて放ちます。
ぺぺりは、なにもしないでおねこひめのパンツをくるくると人差し指で回転させました。
すると、おねこひめの下着に当たったタマの銃弾は、そのまま四方八方に飛び散りました。

「流石、おねこひめのパンツ。
そんじょそこらの魔法弾なら弾き飛ばすんだね……
防御力凄い……
そりゃ、ひめのパンツが高値で売れるわけだ……」

ぺぺりが、そう言ってパンツをそのままおねこひめの方に向けて投げました。

「返してくれるの?」

おねこひめが、そういうとぺぺりは笑いました。

「今日は、おねこひめの誕生日だからね。
本日の目的は、そのパンツのプレゼント。
酷いぞ、おねこひめ。
私に誕生日の招待状を送らないなんて……」

ぺぺりは、そう言ってため息をつきました。

「だって、ぺぺりは住居を転々としているから住所がわからなかったんだもの」

おねこひめが、泣きそうな表情でぺぺりの方を見ました。

「はぁ……
だったら、普通に登場できないのか?」

ヒョウがそういうとぺぺりは、舌を出して笑いました。

「だって、そっちのほうが楽しそうだもの」

みんな笑いましたが、タマだけは不機嫌です。
何故ならタマは、怪盗であるぺぺりのことを嫌っていたからです。
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