不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene08 血霧のゲルンガ

152 思い出②

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――3年前:スノウシティー

「来栖♪」

座来栖が、いつものようにベットで眠っていると、幼馴染の利奈が起こしにやってきました。

「ねぇ。
まだ寝てるの?」

「あとちょっと……」

「も~~~う!
 しょうがないなぁー」

利奈は、そう言うと座来栖が眠るベットの中に入りました。

「わぁ……
 あったかい♪♪」

利奈は、そう言うと座来栖のベットの中できゃっきゃとはしゃぎます。

「う……ん?」

座来栖は、ゆっくりと体を起こし利奈の姿を見て固まります。

「利奈、どうしてここに?」

「学校の時間だから起こしに来たの♪♪」

「……じゃなくて、どうして俺のベットに?」

「そ・い・ね♪」

利奈は、そう言って来栖の体をぎゅっと抱きしめます。

「しよっか?」

そして、照れくさそうに笑いました。

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