不老に剣士

Scene10 今がその時だ

221 一時帰宅

「おじやビンゴすまないな」

かみさまは、そう言って小さく謝りました。

「テオスの強敵がひとり減った……
　それだけですぞ？」

「そうだな」

かみさまは小さくうなづきます。

「にしても標的はクレイジー・クレイジー、そしてゲルンガだけだったはずだが……
　イシュタムを倒せたのは大きいな。
　あといずみさんが抜けたのも大きい」

ハイジがニッコリと笑います。

「地獄の門一同は、貴方たち側の参加に入ります」

いずみがそう言うとハイジのテンションが上ります。
なぜなら鎌使いのいずみは、鎌を武器に扱うハイジにとって憧れの存在だからです。

「では、一旦学園に戻りましょう」

学園長が突然現れます。

「って、どうやってここにきたんだよ？」

ジャギが驚きます。

「先生はなんでもできちゃうのよ？
だって先生なんですから……」

「で、紫はどうなるんだ？」

座来栖がかみさまに尋ねます。

「かみさま委員会に差し出す。
そこで色んな情報を引き抜かれるだろう」

そして一同は学園に戻りました。

「学園長も移動の能力があったんだね」

13がそう言うと学園長が笑います。

「だって先生ですよ？
覚えちゃいました」

「先生すごい……」

シエラが驚きます。

「といってもジルくんみたいにスマートに移動させれないわ。
瞬間移動って凄いのね」

「ゲートの魔法も凄いですよ」

ジルは優しくほほえみました。