子どもができた

はらぺこおねこ。

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第04章 お腹の子

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一時間程、戦った後、手を繋いだまま、不安そうに港はそう言った。

「ねぇ?起きてる?」

「ん?どうした??」

「あのね、夢を見たの。」

「どんな?」

「目が覚めたら、隆君がいなくなってるの。
 荷物も何もなくて……
 ベッドだけが残っていて私だけがそこで眠っているの」

「そっか。でも大丈夫。
 俺はここにいるよ。」

「うん♪」

ほんの少しだけ港の声が、大きくなった。

「あのね。
 昔話するね」

「うん」

「ある所に、好きな人になかなか振り向いてもらえない寂しい女の子がいました。
 容姿も勉強も、色んな事に自信があったのだけど。
 恋愛に関しては、まだまだでした」

「うん」

俺は、適当な所で相槌を打ち、真剣に港の話を聞いた。

「そしてね。
 初めて好きな人に電話を貰ったの。」

「へぇ~」

「でね、女の子は、他の人から電話が来るたびに、その人の着信履歴が消えてしまわないかと、ひやひやしていたの」

「でね。
 女の子は、自分より3つ年下の男の子に、メッセでその事を相談したんだ」

「うん」

「そうしたらね。
 その子、私の携帯に何度も何度も何度も、ワン切りしてきたんだ。
 『そんなの、俺が忘れさせてやるー』って言って……」

「うん」

「嬉しかったんだ……」

 港は、涙声で言った。

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