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03 出会い
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しおりを挟む「あの……
私、そろそろ検査があるから……」
夕は、そう言うと、ゆっくりと目を閉じた。
「また、会えるかな?」
俺は、何を聞いているのだろう……
「会ってくれるの?」
「うん」
「305号室……」
「え?」
「私の部屋の番号。」
夕は、そう言うとニッコリと笑って走って病院の中に入った。
走る元気は、あるんだね……
と、言うか……
夕に会えた!
なんか、嬉しいぞ!
声は可愛いし。
顔も可愛いし。
俺を気持ち悪がらないし!
なんか、嬉しいぞ!
俺は、心の中でスキップさせて、家に帰った。
「ただいま!」
返事がない……
あぁ、そうか、婆ちゃんは、入院しているんだったな……
俺は、そう思うと膨らんだ心が再びしぼんだ。
今日から、暫く一人か……
寂しいな……
俺は、そう思うと、メールを出した。
宛先人は、もちろん夕だ……
一度、拒否されているけど、メールしてもいいよね?
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