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04 バイバイ
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しおりを挟む「その優さんも、実は、大きな財閥の令嬢でな。
その財閥にまことしやかに騒がれている噂がある。」
「噂?」
「『南グループは、クローン実験に成功した』」
「クローンって?」
「南グループの令嬢。
つまり優さんは、生まれつき病弱でな。
臓器に異常があるらしい」
「うん」
「それでだ。
南グループは、優さんが、生まれると同時に優さんのクローンの研究が開始されたのだ。」
「なんか、突拍子もない話だな。」
「ああ。
でも、あくまでも噂だ。」
「そうか……」
「これは、あくまで、俺の憶測だが……
夕さんは、優さんのクローンなんじゃないのか?」
「なんだと?」
「それで、優さんに何かがあって、夕さんは、臓器提供した。
お前、夕さんから何か聞いていないのか?」
「ああ。
小さい頃から入院しているって事くらいしか……」
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