~マーメイド~

はらぺこおねこ。

文字の大きさ
108 / 130
Scene08 デモニックになった日

108 真実はいつもひとつとは限らない

しおりを挟む
「サッチャーくん……?」

驚く壱。

「セロくんの質問に答えるならば、能力ギフトはひとりひとつじゃないし、そんな決まりはない」

「え?」

セロが驚く。

「そして何かを失って手に入れる呪われた能力デモニック
 突然なにかに目覚める祝福された能力ギフテッド
 それは本来人が持っている力に過ぎない」

「僕にも魔法が使えるってことかい?」

壱がそういうとサッチャーが答える。

「コツを使えば右手に炎」

サッチャーは右手に火を出し。

「左手に氷」

サッチャーは左手に氷を出す。

「その力は……」

ピノは何かをいいかける。
それをサッチャーが防ぐかのように言葉を覆いかける。

「まぁコツを掴めば100個や200個の魔法簡単さ」

「そんなはず……」

「そうそれは本来あったら駄目なことだ。
 だけど。
 人はマーメイドとエルフを作ってしまった。
 その事により本来、使えるはずもない。
 脳に封印されてしまっていた力が開放されてしまったのだ。
 忘れていた力を思い出す。
 それがテオスが与えたとしている祝福された能力ギフテッドだ」

「じゃ、呪われた能力デモニックというのは?」

「それはマーメイドに関連している。
 何かを失いそこの悲しみで気づくこと。
 それがマーメイド……
 遺伝子操作で誕生したなにかによって脳が刺激を受け力を授かる。
 いずれにしてもきっかけがないと覚醒しないけどね」

サッチャーがそう言って笑う。

「じゃ、君も人なの?」

壱はどうしてそれを聞いたのかわからない。
するとサッチャーが笑う。

「僕は神さ」

「え?」

ピノが驚く・

「ピノさん。
 僕は君を探してたんだよ」

「……」

黙るピノ。

「まさか『帰ろう』とか言わないよね?
 そしてピノを連れ帰ろうとか――」

壱がそういうとサッチャーが口をとがらせる。

「ピノさんが帰るのは君の家では?
 まさか僕に連れて帰れとか言わないよね?」

「いや、流れ的に……」

「ピノさんはいろんな研究所をたらい回しにされ。
 その力を遺伝子を利用され続けてきた。
 マーメイド研究所。エルフ。
 そして許せないのがテオス。
 彼はピノさんを傷つけすぎた」

「ピノは……なにものなの?」

「君は海の神の娘と大地の神の子供。
 だから君はマーメイドというより神に近い」

「マーメイドっていったい」

「マーメイドは神の肉を食べて不老の力を得た八百比丘尼が自分の遺伝子を利用し作られた存在を指す。
 エルフとは、八百比丘尼の息子、桐島七道のクローンに犯された神無月玲奈が自らの体内に残された遺伝子を元に作った存在なのさ」

壱は桐島七道という名前を聞いて心に衝撃が走る。
なぜなら舟橋菜々を犯し殺した男の名前だからである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦妻と若い彼 継承される情熱

MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。 しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。 母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。 同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。

同期に恋して

美希みなみ
恋愛
近藤 千夏 27歳 STI株式会社 国内営業部事務  高遠 涼真 27歳 STI株式会社 国内営業部 同期入社の2人。 千夏はもう何年も同期の涼真に片思いをしている。しかし今の仲の良い同期の関係を壊せずにいて。 平凡な千夏と、いつも女の子に囲まれている涼真。 千夏は同期の関係を壊せるの? 「甘い罠に溺れたら」の登場人物が少しだけでてきます。全くストーリには影響がないのでこちらのお話だけでも読んで頂けるとうれしいです。

処理中です...