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02 ゆびきりげんまん

2012年7月12日

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2012年07月12日

雨ですね。
すこぶる雨ですね。
雨=外で遊べない=暇。

さて、自室でポケモンでもするかな……
俺は、そう思い、DSの電源を入れた。
すると丁度その時、部屋を誰かがノックした。

「はい」

俺が、返事をすると現れたのは萌ちゃんだった。


「亜金君、おはよー」

「あ、萌ちゃんおはよう」

「亜金君の部屋、思ったより広いねー」

「うん」

「亜金君って、もしかしてお金持ち?」

「いや、貧乏だよ」

「でも、個室じゃない」

萌ちゃんは、ニッコリと笑い俺のベッドの隣にある椅子に座る。

「うん。
 そこは、俺にも謎なんだー。
 気が付けば個室にいたから……」

「そうなの?」

「うん」

「それは、そうと子供たちから噂で聞いたよ。
 亜金君に、綺麗な彼女が出来たって」

「彼女と言うか同居人だよ。
 たぶん、病院の費用もその子が、出してくれている……」

「そうなの?
 その子に挨拶しなくちゃ……」

「今、出張中でここには居ないんだ」

「そうなの?
 残念……」

「1ヶ月以上の長期出張だから、暫くは逢えないかも……」

「残念。
 逢ってみたかったなぁー。
 亜金君の話とかもしてみたかったし……」

「そっか。
 ごめんね」

「うんん。
 帰ってきたら紹介してね」

「うん」

俺は、苦笑いを浮かべた。

「どんな子なの?
 可愛い子?」

「うん。
 可愛くて優しい子だよ」

「年上?年下?」

「同じ年かな……」

「いいじゃん!
 ラブラブ?」

「ラブラブじゃないよ……」

「そっかー。
 でも、個室の部屋の入院費を出してくれるって、愛がなければできないことだよ」

萌ちゃんは、ニコニコ笑いながら言った。
美穂……
愛してくれているのかな?
その辺は、いまいちわかんないや……
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