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04 たこ焼きおじさん
2012年9月19日
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2012年09月19日
山本さんの様態は、今日の朝、安定した。
でも、次倒れると危ないらしい。
そして、山本さんは、意識はあるけれど歩くことが困難となった。
俺と美穂は、朝一に山本さんのお見舞いに行ってきた。
「やぁ、亜金君」
「山本さん……」
「こんな姿になってしまったよ」
山本さんは、苦笑いを浮かべる。
これは、何を言ったらいいのかわからなかった。
「大丈夫ですか?」
大丈夫じゃないのはわかっている。
でも、この言葉しか思い浮かばなかった。
「ああ、大丈夫だよ。
ありがとう」
山本さんは、そう言って笑う。
そして、言葉を続ける。
「亜金君、たこ焼き作りは順調かい?」
「え?」
「昨日もちゃんと練習したかい?」
「いえ……
昨日は……」
「ダメじゃないか……
毎日練習しないと立派なたこ焼きマイスターになれないぞ」
「……はい」
「私が生きている間に、たこ焼きマイスターになってくれよ」
「……え?」
「私は、もう長くない。
早く立派なたこ焼きマイスターになってくれ……
そして、子供たちの笑顔を護ってやってくれないか?」
「……はい」
正直、自信はない。
でも、立派なたこ焼きを作れるようになりたい。
それが、山本さんの笑顔に繋がるのなら……
俺は……
「亜金、行くわよ」
美穂が、俺の腕を引っ張る。
「行くって何処へ?」
「調理室よ!
1秒でも早くたこ焼きマイスターになるの!」
美穂の目が、涙で溢れていた。
「でも……」
「私のことはいい。
早く、たこ焼きマイスターになってくれ」
山本さんが、ニッコリと微笑む。
「わかりました。
今日の夕方、たこ焼き持ってきます!」
「ああ。
楽しみにしてるよ」
山本さんは、微笑んだ。
子供たちだけじゃない、山本さんの笑顔も護るんだ。
俺は、心の中で強く誓った。
山本さんの様態は、今日の朝、安定した。
でも、次倒れると危ないらしい。
そして、山本さんは、意識はあるけれど歩くことが困難となった。
俺と美穂は、朝一に山本さんのお見舞いに行ってきた。
「やぁ、亜金君」
「山本さん……」
「こんな姿になってしまったよ」
山本さんは、苦笑いを浮かべる。
これは、何を言ったらいいのかわからなかった。
「大丈夫ですか?」
大丈夫じゃないのはわかっている。
でも、この言葉しか思い浮かばなかった。
「ああ、大丈夫だよ。
ありがとう」
山本さんは、そう言って笑う。
そして、言葉を続ける。
「亜金君、たこ焼き作りは順調かい?」
「え?」
「昨日もちゃんと練習したかい?」
「いえ……
昨日は……」
「ダメじゃないか……
毎日練習しないと立派なたこ焼きマイスターになれないぞ」
「……はい」
「私が生きている間に、たこ焼きマイスターになってくれよ」
「……え?」
「私は、もう長くない。
早く立派なたこ焼きマイスターになってくれ……
そして、子供たちの笑顔を護ってやってくれないか?」
「……はい」
正直、自信はない。
でも、立派なたこ焼きを作れるようになりたい。
それが、山本さんの笑顔に繋がるのなら……
俺は……
「亜金、行くわよ」
美穂が、俺の腕を引っ張る。
「行くって何処へ?」
「調理室よ!
1秒でも早くたこ焼きマイスターになるの!」
美穂の目が、涙で溢れていた。
「でも……」
「私のことはいい。
早く、たこ焼きマイスターになってくれ」
山本さんが、ニッコリと微笑む。
「わかりました。
今日の夕方、たこ焼き持ってきます!」
「ああ。
楽しみにしてるよ」
山本さんは、微笑んだ。
子供たちだけじゃない、山本さんの笑顔も護るんだ。
俺は、心の中で強く誓った。
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