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12月
12月28日
12月28日
今日の夜、はるかさんのお通夜に行きました。
人気ナンバー2だと聞いていたので、男の人も沢山来ていると思ったのですが……
思ったより人が、いませんでした。
お香を終え、俺がその場を去ろうとした時、「猫さんみっけ♪」と由香さんが俺の肩に飛び乗って来ました。
「あ。えっと……」
そして、そっと耳打ちをしました。
「昨日のこと誰かに言ったらぶっ殺す……」
由香さんが、小さく笑いました。
女ってやっぱり怖いかも知れません。
「誰にも言いませんよ……」
俺は、無気力な返事で返しました。
「元気ないぞー?
お姉さんが慰めてあげようか?」
「由香さんの方が、俺よりも歳下ですよね?」
「はるかさんなら、こう言うかと思ったんだー」
そして由香さんは、俺の体を抱きしめました。
そして、再び低い声で小さく呟く。
「犯人は、別にいるよ……」
「え?
何を……??」
俺の頭が混乱する。
「由香!遊びすぎだぞ?
猫さん、困っているじゃないか!」
南さんが由香さんの肩を強引に引っ張り、俺から体を放しました。
「いいじゃん……」
由香さんが、頬を膨らませました。
「はしゃぎすぎです」
尾上さんが、由香さんに注意をした。
「はーい」
由香さんは、軽く返事をしました。
「由香さんは、元気ですね……」
俺が、そう言うと由香さんは、小さく頷きました。
「私から、元気を取ったら何も残らないもん」
由香さんは、そう言って小さく笑うと俺の目を見て言葉を続けました。
「あのね、猫さん」
由香さんは、真面目な表情で言いました。
「はい」
俺は、静かに頷きました。
「はるかさんは、猫さんの事が大好きだったの。
それは、わかる?」
「……はい」
「だから、最後に見せる顔は笑顔でいてね」
由香さんは、そう言うと南さんと尾上さんの手を引っ張って何処かへ行ってしまいました。
笑顔ですか……
こんな悲しみの中、笑顔なんて見せられるわけないじゃないですか……
俺は、後ろから視線を感じたのでゆっくりと振り向きました。
すると杉山が、俺のことを睨んでいました。
少なくてももうそちらでは、事件は解決したんじゃないのですか?
俺は、その視線を無視して家に帰りました。
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