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翌年1月

1月22日

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1月22日

今日の朝。
両親が結婚式を挙げた時に仲人をやってくれた方の奥さんが亡くなったそうです。
なので、両親はその方のお通夜に向かいました。
昨日応募したところからは不採用通知が届き、17日に応募したところからも、不採用通知が届きました。
そろそろ立ち直れません。
凹みます。
オンラインゲームを1時間だけやってレベル1つあげました。
ゲームでは心が晴れません。
ネットで、見たかったアニメが配信されているのを発見しました。
以前、友達が面白いと言っていたアニメです。
今日は、そのアニメを1話~7話まで見ました。
続きがどんな風になるんだろう?とワクワクしながら見ていると、由香さんから電話がありました。
「今晩遊ばない?」
「ごめん。
 今日の夜は、両親が外に出ているから家の事をしないとダメなんだ」
「へぇ~~
 今晩、ご両親居ないんだー
 それならさ、私が作りに行ってもいい?」
「えっと、俺の分だけじゃないんだよー?
 弟の分やお婆ちゃんの分まで作らないといけないんだよ?」
「うん、いいよー
それくらいお安い御用だよ」
「本当にいいの?」
「うん。
今日は、仕事が夕方までなんだー
その後にスーパーに寄ってから猫さんの家に行くよー
時間は、18時過ぎになるけどいいかな?」
「うん、ありがとう」
電話はそこで切れたので、アニメの続きを見ました。
なんて言うのだろう……
俺も高校は、共学にすればよかった。
今になって少し後悔してます。
そして18時を少し過ぎたころ由香さんが家に来ました。
祖母が深く由香さんに頭を下げました。
由香さんは「彼女ですから……」と言って照れ笑いを浮かべていました。
そして、由香さんを台所に案内すると、2人で料理を作りました。
ポークソテーでした。
美味しかったです。
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