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第一章 出会い
中学卒業
しおりを挟む秋が過ぎ、高校入試を目指して勉強の日々が続いた。
「だからぁ、そこは違うって、何回同じ間違いするんだ!」
「ちっとも頭に入らないんだよ。数学苦手だ」
龍弥に勉強を教わるまぁやん。
「証明問題は、いくつかのパターンがあるから、それを掴めば問題無いんだ」
意外と龍弥は勉強教えるのが上手かった。
「まぁやん、お前マジで高校どうするんだ?」
その時のまぁやんのランクはなんとKランクだった。
「Kランクって滅多にいないぞ!マジ大丈夫か?」
「ウッセー!体育はいいぞ!美術と!」
「自慢すんじゃねぇ!入試に関係ないじゃないかよ!」
「うぅ…面目ない…」
「とりあえず、勉強しかない!あとはしばらく真面目に生きろ!」
「お…おう…」
まぁやんの高校入試は絶望的な状況からスタートした。
それでも龍弥の言いつけをしっかり守って、かなりいい線までいった。
「まぁやん、最近どうした?熱でもあるのか?」
村井先生がまぁやんのおでこに手を当てた。
まぁやんは少し上を見上げた。
「やめろよ!乗りやすいから上向いちゃっただろ?」
クラス中笑いが広まった。
「そうなんですよ。最近のまぁやん。真面目すぎて俺らの相手してくれないんですよ!」
勝大は不満げに言った。
「勝大、ごめんな!このバカをせめて俺と同じ高校に行けるようにするまで辛抱してくれ」
「誰がバカだ!」
みんな笑いが絶えないクラスであった。
2学期末の試験に、まぁやんは全力をかけた。
今までの努力の結果が出た。
「まぁやん!すげーじゃん!全科目の平均80点以上じゃないか!」
村井先生が初めてまぁやんを褒めた!
「めちゃ頑張ったからな!龍のおかげだよ」
「俺のおかげだな!まぁやん!」
それからというものの、ずっと勉強を頑張って、高校入試に備えた。
冬休みも学園の中で、まぁやん特別学習が行われた。
そしていよいよ高校受験当日。
まぁやんはかなり頑張って、なんとか龍弥と同じ高校を受験できることになった。
「全力出そうぜ!まぁやん!」
「あぁ!高校でも一緒に暴れようぜ!」
ふたりは気合いを入れて試験に臨んだ!
合格発表の日…
「やべ…腹痛いわ!」
まぁやんは心配しすぎてお腹を壊した。
「ほら。早くいくぞ!」
有無を言わさずに、龍弥はまぁやんを引っ張っていった。
高校に着くと、まぁやんの動きが止まった。
「やっぱだめだ!龍、代わりに見てきてくれ」
「マジかよ…情けねぇな!受験票かせ!」
龍弥はひとりで合格発表の掲示板へ向かった。
「ったく!こういう事にはヘタレなんだから」
龍弥は掲示板を見た!
まずは自分の受験番号を探した。
「……ん!あった!」
龍弥は合格していた。
次にまぁやんの番号である。
「………」
龍弥は校門の前で待つまぁやんの元へ戻った。
「龍弥!…どうだった?」
「…まぁやん…残念ながら…」
「…そっか…仕方ないな…
「…受かってたぜ…」
「…!ん?今なんて?」
「だから受かってたって。ふたりとも」
「マジかよ!お前…カマかけたな!」
「あはははは!お前の顔!写真撮っておきたかった」
「龍弥!てめぇ!歯くいしばれ!」
「それよりも!書類取ってこようぜ!」
「あ!わかった!」
またふたりは同じ道を歩んでいく事になった。
そして卒業式の日。
「まぁやん!龍弥!中学卒業おめでとう!」
みさき先生が朝から優しかった。
その日の朝ごはんは、お赤飯に鯛のお頭付きにお吸い物であった。
「めっちゃ豪勢じゃん!」
「美味そう!」
「さっちゃっちゃと食べて立派に卒業しといで!」
「うっす!」
学校に行くと、みんなが写真取り合いっこしていた。
「まぁやん、龍弥くん、一緒に撮ろ?」
女子達がこぞって集まってきた。
「はいはい!」
写真をたくさん撮られて、落書き帳にたくさん書かされた!
「みんな!卒業おめでとう!」
村井先生がみんなに労いの言葉をかけた。
「まぁやん!無事卒業できたな?」
「村井!テメェ!」
「お前とこうやってバカ言い合うのも今日で最後か」
村井先生の目に涙があった。
「村井よ!お前が担任で…よかったよ」
まぁやんがぼそっとつぶやいた。
「まぁやん…泣かせるな…」
クラス全員、涙に濡れた。
卒業式は無事終わり、校門前に向かうと、ヤンキー連中が全員待っていた。
「まぁやんさん!龍弥さん!卒業しちゃうんですね」
後輩のひとりが頭を下げて言った。
「寂しいっす!」
「おまえら!頼んだぞ!」
龍弥が大きい声で全員に向かっていった。
『はい!』
ヤンキー全員が声をそろえて大きな声で返事をした。
「じゃあな!」
まぁやんがみんなに別れを告げた。
「お疲れ様でした!」
『お疲れ様でしたぁ!』
みんなが見送るなか、ふたりは学校をあとにした。
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