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6話

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「どうしたもんか…」



再びダンジョンへと繋がってしまった玄関を前に俺は首を傾げていた……あれ? なんか…デジャブを感じる…気のせいか?…。



ダンジョンは決して2つとして同じものはないと言われている。そのため入り口から見た限りではさっきと同じダンジョンと変わらないように見えるがそれは見た目だけかもしれないのだ。


もしかしたら落とし穴とか突然転がってくる岩とか…罠やトラップだけではなくモンスターがいるかもしれないのだ。


そのため俺はこのダンジョンを似ているからと言って容易に中へと入ることを躊躇っていた。



「でも…入るしかないよな…」



だけど…俺に選択肢はあるようでないに等しい。そのため俺は再びダンジョンへ潜る決意を決めた。



「今回は前回と違いアイテムも…アイテムもあるけど…」



ーー役に立たん!



俺が前回のダンジョンの攻略で手に入れたアイテム《無上の極致》は物を最高の状態へと変化させてくれる凄いアイテムなんだ…なんだけど……ダンジョン攻略には使えない…いや、使えると思うよ…でもそれは武器とかあればの話だ…俺には武器になりそうな物といえば料理とかに使う包丁やフライパンと言った物だけだ。

包丁やフライパンでも武器になるとは思うがそれではモンスターを相手にするのには心許ない。それならばと俺はモンスターと戦うことを想定してダンジョンに入るのではなく、モンスターと遭遇しても逃げることを想定しており、その時に手に物を持っていると走るときに邪魔になるだろうし、何より自分を傷ついてしまうかも知れないので武器は持たずダンジョンへと入る。


そしてスキル……これについては正直に言って分からん!  効果が不明のスキルなんて聞いたことも見たこともない。《生と死の境界》って言うスキル名からも効果が読み取れない、それどころか少し不気味でもある…何はともあれこのスキルもアイテム同様にダンジョン攻略には使えない。


「今回も前回と変わらないな…」


結局俺は前回と同様に変わらずダンジョンの中へと入ることになった。




「あれ?」



中に入って気付いたことがある。




「前回と同じ…?」




前回と同じく罠やトラップなどは一切なく、モンスターも一体すら存在しなかった。そして中に入って数分で奥にへとたどり着いた。







…………だが、この後についての展開についてだけは同じではなかった。



…それは俺にとってそれは嬉しくない展開だった。



ーーゴゴゴゴッッ


地面が割れるような大きな音と揺れと共にして新たに扉が現れた。
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