30 / 35
30.再会は突然に!?
しおりを挟む
榎本とサシで飲んで、あれから2週間。
そう、榎本に言われて俺はようやく自分の本心に気が付いた。
それならもちろん、もう瀧本に気持ちは伝え…….‥
てないのだ。ぜんぜん、まったく伝えてないのだ。それどころか、2週間経ったのに俺は、なんと、まだ、瀧本に連絡をしていない。我ながら何やってんだって話。
ちなみに瀧本からも連絡は来てない。なんだか、どんどん距離が開いてしまっているような気分だ。ただでさえ、瀧本は関西にいるのに。
瀧本とのトーク画面を開いて何て送ろう、何を話そう、と考えては、やっぱり明日送ればいいかとなり、それの繰り返しで2週間も過ぎてしまった。アホかと。少女漫画に出てくる、一学年上のカッコいい先輩に恋する女子中学生でも、2週間も躊躇することないだろう。
25歳にもなって何やってんだ俺は……
あと、いろいろと自分自身でわかったことがある。俺って……結構乙女思考が強いかもしれない……!?
実は、キュンキュンさせるよりもキュンキュンさせられたい側なのかもしれない……と、瀧本と二人で出かけた時のことを思い返してみて、その傾向があるなぁ……って、そんな気がする。
そして、気付けば今週はもうクリスマスだ。
仕事して、瀧本に連絡するのを躊躇っては繰り返していたらもうクリスマスがすぐそこまで来てしまった。人肌恋しいのは事実である。だったらやっぱり、秋保ちゃんとクリスマスディナーしちゃおうかな……
いかんいかん、いい加減な気持ちなのはダメだって自分自身にも言い聞かせたじゃないか。
ごちゃごちゃといろいろ考えながら、いつものように出勤すると、それは突然のお知らせだった。
「涼介さん涼介さん!!速報速報!!(^o^)/」
「おぅ!おはよう榎本!!どうした、そんなに急いで!?」
「今日、瀧本さんがこっちに帰ってきますよ!!」
「んんん!?!? ま、マジでか!?!?」
「はい!! なんでも、取引先の都合で大型の案件の商談はこっちの方でやるんですって! 商談終わったら顔出すらしいです!さっき会社に連絡あったらしいです!q(^-^q)」
そうなのか、ぜんぜん知らなかった、ってそりゃそうか、連絡してないんだもん。
「マジか……じゃあ、久々に瀧本と会えるのか……あぁ、でもなぁ、なんだ、あぁなんかなぁ……」
「涼介さんがソワソワしてる(*´ー`*)涼介さん、恋する女子みたいで可愛い(ノ≧▽≦)ノ」
「そ、そそ、そんなことないぞ!!?」
「そんなことありますよ!(o^O^o)」
普段は俺がかわいいって言ってるのに、今日は榎本にかわいいと言われてしまった。そんなに動揺していたのか俺よ……!!
「17時半頃には会社に顔出すらしいですよ!! 涼介さん、頑張ってくださいね♪♪」
「な、何を言ってるんだ榎本!! なんだ頑張るって!! 別に、今日はたまたま一時的に瀧本が戻ってくるだけなんだし、そんなあれよ、なんかするとかないからね!?」
「(*´ー`*)」
「いや、なんでホッコリ顔なわけ!?!?」
「(*´ー`*)」
「んん!??」
なにわともあれだ、瀧本が今日来るらしい。そうと分かれば、サクッと商談片付けて、17時半には会社に戻ってくるようにするか。
っていうか、あれだよな、今日はそっちに行くよーくらい、俺には連絡くれたっていいじゃんかよな……なんだか少し寂しい気もするが……まぁ、一時的に来るだけだし、いちいち連絡はしないか。
ということで、本日も複数の商談へ。
さすがに件数が多すぎたか、最後の商談を終えて、気付いたら17時を回っていた。
あぁ、このぶんじゃ会社に戻れるの18時頃だな。
瀧本が来るのは17時半だもんな。さすがに30分以上は滞在してくれるよな!? まさか俺が戻るまでにいなくなるってことだけは勘弁してくれ。
俺は、できる限り急いで会社へ戻ることに。
瀧本への第一声はまずなんて言おうかな…… 【ういっす!元気してましたか!!】うーん、それよりも【会いたかったっすよ!!】なのか、なんか違うか。じゃあ、【ずっとずっと、あなたのことが……】いやいやいや、これ、いきなり言うことじゃねーや。
頭の中でいくつもの第一声シミュレーションを重ねながら会社へ戻ると……
いた。
瀧本の姿があった。
瀧本が関西に行ってから、1ヶ月ちょっとしか経ってないが、凄く久々に見た気がする。
思わず鼓動が高まっているのが、自分でも分かった。
ただ、後輩達から囲まれてしまっていて、まだ俺の方から話しかけにいける感じではない。
まぁ、後輩達も瀧本から聞きたい話はたくさんあるだろうし、俺がでしゃばるのもよくないな。ということで、あえて瀧本の目線に入らないように動いて、そっと自分のデスクに座り事務作業を始める。
しばらくパソコンに集中して作業をしていると……
「お疲れ様。」
「うぉ!? びっくりした……」
後ろから瀧本が俺の肩に手を乗せてきた。
「皆川、いないのかと思ったよ。で、デスクの方見たらいたから。」
「あぁ、すみません、後輩達に囲まれてたからなんか、俺が声かけるタイミングがなくて……あはは……」
なんでぎこちなくなってしまうのか!?
早くいつもの皆川涼介モードに入らないと。
「仕事の方はどう?調子良い?」
「はい、契約件数も以前より格段に増えたし、中型、大型の案件も結構任されるようになりましたっ!瀧本さんのご指導のおかげですよ。」
「さすがだね。やっぱり皆川は優秀な部下だった。」
「いえいえ、まだまだ甘い部分はありますよ。瀧本さんは向こうでどうですか?」
「うん、関西支社は順調だよ。新規の契約も取れてきてる。まぁ、本当に0からのスタートだからちょっと大変だけど、面白いかな。」
「やっぱり瀧本さんだなぁ……仕事は完璧にこなしちゃうんだから、すごいなぁ……」
と、たわいもない会話をしていると、後輩達から瀧本が呼ばれる。
「あっ、さっき後輩達から今夜飲みに誘われてて……」
「なるほど! じゃあ早く行ってあげなきゃですよ! ん? 今夜ってことは明日までいるんですか?」
「うん、明日は休暇にしてもらえたから、帰るのは明後日かな。一旦、こっちのマンションにも帰っておきたいしね。」
「なるほどっすね!」
なんだ、明日はクリスマスイブになるわけだけど、瀧本は予定、ないのか……? 元カノとなんかあったりするんじゃないのか……?それ、聞いてみるか……?
「あ、瀧本さん、あの……」
「あのさ、皆川」
同時に喋りだしてしまった。
「ごめんごめん、皆川から話していいよ。」
「あっ、すみません、えっと、いや、あの、明日って特に誰かと会う予定とかいっていうのは……ない感じですか……?」
「誰かと会う予定? 特にないよ。」
「イブなのに!?元カノはよ!?」
誰かと会う予定はないと言われて、思わずカウンターの如きスピード感で返してしまった。
「元カノ? あぁ、前に電話した時に俺の方からその話題出したんだったね(笑) えっとね、そういうのじゃなくて、お祝いをしたくて会ったんだ。子供が生まれたらしくてね。」
「……子供? えっじゃ、そもそも既婚者?」
「そうだよ。元々付き合っていたのは本当なんだけど、それはもう何年も前の話で、別れてからも、友達としては交流はあったんだけど、その人は数年前に結婚して、今年に子供が生まれたから、だから、純粋にお祝いを渡すために会ったんだよね。渡したお祝いの品のセンスが、客観的に見て大丈夫か不安……っていう話を皆川にしたかったんだ。」
「「なんだ、そういうことだったんですね…… えっ、じゃあキーホルダーは……あれ?ん?」」
よく見たら、瀧本の仕事用の鞄に、俺とお揃いで買ったキャラクターのキーホルダーが付いていた。
「あっ、このキーホルダーはその…やっぱり仕事こそ本気で挑みたいから、皆川とお揃いで買ったこれを仕事用の鞄に付けてると、やる気が出ると言うか、お守り、的な……?」
なるほど、仕事用の鞄に付けてたのか。ビジネスの商談の場面において、可愛いキャラクターのキーホルダーを付けた鞄を使ってるのか瀧本は。普通は付けないんだけどな。ビジネスシーンにそういうのはダメだよ。
だけども……
「瀧本さん、なんと、俺も仕事用の鞄にこれ、付けてます!!!」
「えっ、なんか示し合わせたわけでもないのに、皆川も仕事用の鞄に付けてるんだ。なんか、嬉しいかも。」
「俺もっす!!!」
俺も仕事用の鞄に付けてました。
というか、キーホルダーをお守り的なものにしてるという、瀧本と同じような思考をしていたことに、ちょっと喜びを感じる。
「「ねぇ瀧本さん、明日、仕事終わったら、どこかに飯食いがてら、遊びに行きましょう!!瀧本さんに拒否権はねぇっす!!確定で!!」」
「拒否権はないんだ…(笑) もちろん、ぜんぜん良いんだけど、でもほら、明日って世間的に言うクリスマスイブだし、その、皆川的にそれはいいのかなって……」
「いいですよ!!じゃあ、はい、決定!! どこで何をするかは瀧本さんが考えといてください!! ワガママで申し訳ないんですけど、任せました!! 以上っ!! また明日連絡します!!仕事は必ず定時で終わらせますんで、17時以降からでお願いします!! ではまた明日っ!!」
「あっ、う、うん、分かったよ。何をするか、一晩考えてみる。」
有無を言わさずに、勝手に決めてしまった。しかも、上司である瀧本に、プランも丸投げしてしまった。でもこれでいい。いや、っていうかそれがいい。俺は、瀧本が俺のために何かを考えてくれたという事実が欲しい。まぁ、明らかにワガママだけど……
明日が一気に楽しみになってきたな。今は明日の楽しみだけを考えていたい。幸せな気分なのか……? まぁ、よく分からんが、瀧本と一緒にいられれば、それだけでいいや。
そして、イブのデートに誘ったみたいな感じが自分の中で恥ずかしくなり、俺は逃げるようにして、瀧本の前を去ったのだった。
かくして、ついに瀧本とのクリスマスイブデート!?が決まったのであった。
そう、榎本に言われて俺はようやく自分の本心に気が付いた。
それならもちろん、もう瀧本に気持ちは伝え…….‥
てないのだ。ぜんぜん、まったく伝えてないのだ。それどころか、2週間経ったのに俺は、なんと、まだ、瀧本に連絡をしていない。我ながら何やってんだって話。
ちなみに瀧本からも連絡は来てない。なんだか、どんどん距離が開いてしまっているような気分だ。ただでさえ、瀧本は関西にいるのに。
瀧本とのトーク画面を開いて何て送ろう、何を話そう、と考えては、やっぱり明日送ればいいかとなり、それの繰り返しで2週間も過ぎてしまった。アホかと。少女漫画に出てくる、一学年上のカッコいい先輩に恋する女子中学生でも、2週間も躊躇することないだろう。
25歳にもなって何やってんだ俺は……
あと、いろいろと自分自身でわかったことがある。俺って……結構乙女思考が強いかもしれない……!?
実は、キュンキュンさせるよりもキュンキュンさせられたい側なのかもしれない……と、瀧本と二人で出かけた時のことを思い返してみて、その傾向があるなぁ……って、そんな気がする。
そして、気付けば今週はもうクリスマスだ。
仕事して、瀧本に連絡するのを躊躇っては繰り返していたらもうクリスマスがすぐそこまで来てしまった。人肌恋しいのは事実である。だったらやっぱり、秋保ちゃんとクリスマスディナーしちゃおうかな……
いかんいかん、いい加減な気持ちなのはダメだって自分自身にも言い聞かせたじゃないか。
ごちゃごちゃといろいろ考えながら、いつものように出勤すると、それは突然のお知らせだった。
「涼介さん涼介さん!!速報速報!!(^o^)/」
「おぅ!おはよう榎本!!どうした、そんなに急いで!?」
「今日、瀧本さんがこっちに帰ってきますよ!!」
「んんん!?!? ま、マジでか!?!?」
「はい!! なんでも、取引先の都合で大型の案件の商談はこっちの方でやるんですって! 商談終わったら顔出すらしいです!さっき会社に連絡あったらしいです!q(^-^q)」
そうなのか、ぜんぜん知らなかった、ってそりゃそうか、連絡してないんだもん。
「マジか……じゃあ、久々に瀧本と会えるのか……あぁ、でもなぁ、なんだ、あぁなんかなぁ……」
「涼介さんがソワソワしてる(*´ー`*)涼介さん、恋する女子みたいで可愛い(ノ≧▽≦)ノ」
「そ、そそ、そんなことないぞ!!?」
「そんなことありますよ!(o^O^o)」
普段は俺がかわいいって言ってるのに、今日は榎本にかわいいと言われてしまった。そんなに動揺していたのか俺よ……!!
「17時半頃には会社に顔出すらしいですよ!! 涼介さん、頑張ってくださいね♪♪」
「な、何を言ってるんだ榎本!! なんだ頑張るって!! 別に、今日はたまたま一時的に瀧本が戻ってくるだけなんだし、そんなあれよ、なんかするとかないからね!?」
「(*´ー`*)」
「いや、なんでホッコリ顔なわけ!?!?」
「(*´ー`*)」
「んん!??」
なにわともあれだ、瀧本が今日来るらしい。そうと分かれば、サクッと商談片付けて、17時半には会社に戻ってくるようにするか。
っていうか、あれだよな、今日はそっちに行くよーくらい、俺には連絡くれたっていいじゃんかよな……なんだか少し寂しい気もするが……まぁ、一時的に来るだけだし、いちいち連絡はしないか。
ということで、本日も複数の商談へ。
さすがに件数が多すぎたか、最後の商談を終えて、気付いたら17時を回っていた。
あぁ、このぶんじゃ会社に戻れるの18時頃だな。
瀧本が来るのは17時半だもんな。さすがに30分以上は滞在してくれるよな!? まさか俺が戻るまでにいなくなるってことだけは勘弁してくれ。
俺は、できる限り急いで会社へ戻ることに。
瀧本への第一声はまずなんて言おうかな…… 【ういっす!元気してましたか!!】うーん、それよりも【会いたかったっすよ!!】なのか、なんか違うか。じゃあ、【ずっとずっと、あなたのことが……】いやいやいや、これ、いきなり言うことじゃねーや。
頭の中でいくつもの第一声シミュレーションを重ねながら会社へ戻ると……
いた。
瀧本の姿があった。
瀧本が関西に行ってから、1ヶ月ちょっとしか経ってないが、凄く久々に見た気がする。
思わず鼓動が高まっているのが、自分でも分かった。
ただ、後輩達から囲まれてしまっていて、まだ俺の方から話しかけにいける感じではない。
まぁ、後輩達も瀧本から聞きたい話はたくさんあるだろうし、俺がでしゃばるのもよくないな。ということで、あえて瀧本の目線に入らないように動いて、そっと自分のデスクに座り事務作業を始める。
しばらくパソコンに集中して作業をしていると……
「お疲れ様。」
「うぉ!? びっくりした……」
後ろから瀧本が俺の肩に手を乗せてきた。
「皆川、いないのかと思ったよ。で、デスクの方見たらいたから。」
「あぁ、すみません、後輩達に囲まれてたからなんか、俺が声かけるタイミングがなくて……あはは……」
なんでぎこちなくなってしまうのか!?
早くいつもの皆川涼介モードに入らないと。
「仕事の方はどう?調子良い?」
「はい、契約件数も以前より格段に増えたし、中型、大型の案件も結構任されるようになりましたっ!瀧本さんのご指導のおかげですよ。」
「さすがだね。やっぱり皆川は優秀な部下だった。」
「いえいえ、まだまだ甘い部分はありますよ。瀧本さんは向こうでどうですか?」
「うん、関西支社は順調だよ。新規の契約も取れてきてる。まぁ、本当に0からのスタートだからちょっと大変だけど、面白いかな。」
「やっぱり瀧本さんだなぁ……仕事は完璧にこなしちゃうんだから、すごいなぁ……」
と、たわいもない会話をしていると、後輩達から瀧本が呼ばれる。
「あっ、さっき後輩達から今夜飲みに誘われてて……」
「なるほど! じゃあ早く行ってあげなきゃですよ! ん? 今夜ってことは明日までいるんですか?」
「うん、明日は休暇にしてもらえたから、帰るのは明後日かな。一旦、こっちのマンションにも帰っておきたいしね。」
「なるほどっすね!」
なんだ、明日はクリスマスイブになるわけだけど、瀧本は予定、ないのか……? 元カノとなんかあったりするんじゃないのか……?それ、聞いてみるか……?
「あ、瀧本さん、あの……」
「あのさ、皆川」
同時に喋りだしてしまった。
「ごめんごめん、皆川から話していいよ。」
「あっ、すみません、えっと、いや、あの、明日って特に誰かと会う予定とかいっていうのは……ない感じですか……?」
「誰かと会う予定? 特にないよ。」
「イブなのに!?元カノはよ!?」
誰かと会う予定はないと言われて、思わずカウンターの如きスピード感で返してしまった。
「元カノ? あぁ、前に電話した時に俺の方からその話題出したんだったね(笑) えっとね、そういうのじゃなくて、お祝いをしたくて会ったんだ。子供が生まれたらしくてね。」
「……子供? えっじゃ、そもそも既婚者?」
「そうだよ。元々付き合っていたのは本当なんだけど、それはもう何年も前の話で、別れてからも、友達としては交流はあったんだけど、その人は数年前に結婚して、今年に子供が生まれたから、だから、純粋にお祝いを渡すために会ったんだよね。渡したお祝いの品のセンスが、客観的に見て大丈夫か不安……っていう話を皆川にしたかったんだ。」
「「なんだ、そういうことだったんですね…… えっ、じゃあキーホルダーは……あれ?ん?」」
よく見たら、瀧本の仕事用の鞄に、俺とお揃いで買ったキャラクターのキーホルダーが付いていた。
「あっ、このキーホルダーはその…やっぱり仕事こそ本気で挑みたいから、皆川とお揃いで買ったこれを仕事用の鞄に付けてると、やる気が出ると言うか、お守り、的な……?」
なるほど、仕事用の鞄に付けてたのか。ビジネスの商談の場面において、可愛いキャラクターのキーホルダーを付けた鞄を使ってるのか瀧本は。普通は付けないんだけどな。ビジネスシーンにそういうのはダメだよ。
だけども……
「瀧本さん、なんと、俺も仕事用の鞄にこれ、付けてます!!!」
「えっ、なんか示し合わせたわけでもないのに、皆川も仕事用の鞄に付けてるんだ。なんか、嬉しいかも。」
「俺もっす!!!」
俺も仕事用の鞄に付けてました。
というか、キーホルダーをお守り的なものにしてるという、瀧本と同じような思考をしていたことに、ちょっと喜びを感じる。
「「ねぇ瀧本さん、明日、仕事終わったら、どこかに飯食いがてら、遊びに行きましょう!!瀧本さんに拒否権はねぇっす!!確定で!!」」
「拒否権はないんだ…(笑) もちろん、ぜんぜん良いんだけど、でもほら、明日って世間的に言うクリスマスイブだし、その、皆川的にそれはいいのかなって……」
「いいですよ!!じゃあ、はい、決定!! どこで何をするかは瀧本さんが考えといてください!! ワガママで申し訳ないんですけど、任せました!! 以上っ!! また明日連絡します!!仕事は必ず定時で終わらせますんで、17時以降からでお願いします!! ではまた明日っ!!」
「あっ、う、うん、分かったよ。何をするか、一晩考えてみる。」
有無を言わさずに、勝手に決めてしまった。しかも、上司である瀧本に、プランも丸投げしてしまった。でもこれでいい。いや、っていうかそれがいい。俺は、瀧本が俺のために何かを考えてくれたという事実が欲しい。まぁ、明らかにワガママだけど……
明日が一気に楽しみになってきたな。今は明日の楽しみだけを考えていたい。幸せな気分なのか……? まぁ、よく分からんが、瀧本と一緒にいられれば、それだけでいいや。
そして、イブのデートに誘ったみたいな感じが自分の中で恥ずかしくなり、俺は逃げるようにして、瀧本の前を去ったのだった。
かくして、ついに瀧本とのクリスマスイブデート!?が決まったのであった。
31
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
サラリーマン二人、酔いどれ同伴
風
BL
久しぶりの飲み会!
楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。
「……え、やった?」
「やりましたね」
「あれ、俺は受け?攻め?」
「受けでしたね」
絶望する佐万里!
しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ!
こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。
【完結】ネクラ実況者、人気配信者に狙われる
ちょんす
BL
自分の居場所がほしくて始めたゲーム実況。けれど、現実は甘くない。再生数は伸びず、コメントもほとんどつかない。いつしか実況は、夢を叶える手段ではなく、自分の無価値さを突きつける“鏡”のようになっていた。
そんなある日、届いた一通のDM。送信者の名前は、俺が心から尊敬している大人気実況者「桐山キリト」。まさかと思いながらも、なりすましだと決めつけて無視しようとした。……でも、その相手は、本物だった。
「一緒にコラボ配信、しない?」
顔も知らない。会ったこともない。でも、画面の向こうから届いた言葉が、少しずつ、俺の心を変えていく。
これは、ネクラ実況者と人気配信者の、すれ違いとまっすぐな好意が交差する、ネット発ラブストーリー。
※プロットや構成をAIに相談しながら制作しています。執筆・仕上げはすべて自分で行っています。
離したくない、離して欲しくない
mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。
久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。
そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。
テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。
翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。
そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。
イケメンに惚れられた俺の話
モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。
こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。
そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。
どんなやつかと思い、会ってみると……
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる