身代わりの恋人関係

栗原さとみ

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「今日は金曜だったな?」

  陸斗は、さっきまでの結婚を申し込む時の紳士の微笑を消し、少しギラついた男の顔で私の顎を引き寄せた。

「これからは契約じゃないから。」と、私の口唇を食むように何度か啄む。女の影は全く見えないのに、手慣れた様子で愛撫しながら器用に服を剥ぎ取る。

「恋人になって初めてだな。来週末、ご両親に挨拶に行こう。」
  一瞬、優しい顔に戻ってこう言ってから、また男の顔になって首すじに吸いついてきた。

「ん、んふぅ」胸と秘所を同時にまさぐられ、思わず声が漏れた。

「声が聞きたい」と言って太腿にキスをうつし、撫で上げながら秘所に顔を近づけると、舌を這わせた。

「っん、ん、あぁん、んー、イヤ、イヤ」

「イヤな筈ないだろう?こんなに。」と指に私の愛液を滴らせ、わざと水音を聞かせる。

「そんなこと、やめて…」と懇願するが、指を入れてかき混ぜるので、更にクチュクチュと大きな音が聞こえた。

「ん、待って、ん、ん、」

「待てない」

蕩けた蜜口に屹立を宛がい、挿入ってきた。
「っはぁん、あぁん、ん」
奥を突かれる度に声が漏れる。

「もう、駄目、無理、も、死んじゃう、んんー」
  
   昨日も緊張の為よく眠れず、絶頂で意識が朦朧としてくるのを感じ、何度か抽挿が繰り返されて、白濁が吐き出された後に、私は意識を手放した。
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