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3月10日、由奈の24回目の誕生日に結婚式が行われた。
二人は教会で愛を誓いあい、指環を交換して夫婦となった。
お互いの家族、親類、友人、会社の人達、たくさんの祝福を受けて、披露宴は温かい雰囲気の中で進んでいき、優花は胸がいっぱいで雛壇に座っていた。(私…幸せ)隣に座る陸斗に向かい微笑んだ。
「陸斗さん、由奈、ご結婚おめでとうございます。」
陸斗と私の間に、従姉妹の春美がお酌に立った。
「春美ちゃん、ありがとうございます」
「春美ちゃんっていうと、………もしかしたら白石春美さんですか?」
「?面識ありましたっけ?会ってたら忘れないと思うんですけど…」
「直接会った訳じゃないけど、俺、同じW大の、『スノーホワイト』ってサークルにいたんだ。」
「『スノーホワイト』………。あっ!それってすぐに退部しちゃったサークルの?由奈に身代わり頼んだ?新歓の?うわ、あの時から?すごい!」
「春美ちゃん、落ち着いて?」
「えー、だって私が二人を引き会わせたんでしょう?すごい事じゃない!?」
「うん、あの時は由奈に頼んでくれてありがとう。春美さんのおかげです。」
「そうだったんだー?なんか嬉しくなってきた。どうぞ、どうぞ、」
「春美ちゃんたら…。」うっすら涙ぐんでいる春美を見て、つられて涙ぐむ由奈。
「春美さんもどうぞ。」陸斗が継ぎ返した。
・・・
披露宴が続く中、私はこれまでの日々を思い返していた。理不尽に、いじめや、中傷を受けたこともあった。でも、長い間片想いしてようやく結ばれた相手は、私の周りに温かい人達が沢山いる事に気付かせてくれた。今も私を守ってくれている。そんな幸せが永久に続くように、と、心から祈り続けた。
《end》
二人は教会で愛を誓いあい、指環を交換して夫婦となった。
お互いの家族、親類、友人、会社の人達、たくさんの祝福を受けて、披露宴は温かい雰囲気の中で進んでいき、優花は胸がいっぱいで雛壇に座っていた。(私…幸せ)隣に座る陸斗に向かい微笑んだ。
「陸斗さん、由奈、ご結婚おめでとうございます。」
陸斗と私の間に、従姉妹の春美がお酌に立った。
「春美ちゃん、ありがとうございます」
「春美ちゃんっていうと、………もしかしたら白石春美さんですか?」
「?面識ありましたっけ?会ってたら忘れないと思うんですけど…」
「直接会った訳じゃないけど、俺、同じW大の、『スノーホワイト』ってサークルにいたんだ。」
「『スノーホワイト』………。あっ!それってすぐに退部しちゃったサークルの?由奈に身代わり頼んだ?新歓の?うわ、あの時から?すごい!」
「春美ちゃん、落ち着いて?」
「えー、だって私が二人を引き会わせたんでしょう?すごい事じゃない!?」
「うん、あの時は由奈に頼んでくれてありがとう。春美さんのおかげです。」
「そうだったんだー?なんか嬉しくなってきた。どうぞ、どうぞ、」
「春美ちゃんたら…。」うっすら涙ぐんでいる春美を見て、つられて涙ぐむ由奈。
「春美さんもどうぞ。」陸斗が継ぎ返した。
・・・
披露宴が続く中、私はこれまでの日々を思い返していた。理不尽に、いじめや、中傷を受けたこともあった。でも、長い間片想いしてようやく結ばれた相手は、私の周りに温かい人達が沢山いる事に気付かせてくれた。今も私を守ってくれている。そんな幸せが永久に続くように、と、心から祈り続けた。
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