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2章 異界の蝶姫の降臨
9 嫌な友人との再会
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「金貨…ですか?」
「はい。マイナーの国の金貨ですがいくらくらいになりますか?」
地球に戻った小町は家に帰るとネットサーフィンをしていた。英語のホームページを閲覧したり各国の言葉のホームページを閲覧して女神からもらった言語能力を満喫していた。その際にふと小町は思う。もしもこの金貨が売れるのであればいくらぐらいになるんだろうと…。あちらの世界は金と銀がよくとれるみたいで普通に硬貨に加工したりしている。金貨1枚が日本円にして10000円程度、純度は中世ヨーロッパの文明にしてはいい。
いくらで売れるか気になるため、小町は各国のホームページなど漁っていたら闇取引などが行われている…みんなが知る都市伝説的なダークウェブまで辿り着いた。そこで金貨を鑑定してくれる人間に出会い、ある国のある場所であの人と出会う。
「どこで手に入れたんだこの金貨…K24ぐらいあるぞ。まあこの程度になると長期間保管しても変色のリスクは少ない…ただ柔らかいからアクセサリーにするよりはコイン向きの資産にぴったりだ。あえて溶かして大きな一塊にするのもありか。」鑑定士はルートと名乗り、小町にドサッとキャリーケースを置く。
「日本円で約1億ある。まあこれくらいでこの量ならその程度。もしまた手に入れたら贔屓にしてくれ、これは俺の番号だ。」
「ええ、今日はありがとうございました。」
ルートは目の前の少女に視線を向けた。
アジア人特有の顔立ちと髪色。中国人や韓国人みたいな顔立ちではない、おそらくキルギスや日本といった国の人間か、ただ血が入っているだけは確実だ。風格は幼いながらまるで闇取引になれている暗殺者。確実にヒトを殺したことある雰囲気を出している。
闇取引における商人は取引相手の情報の秘匿は絶対。k24もあれだけの量を持っている財力。あれは良い金になる。絶対に逃してはいけない取引相手にルートは基本的に個人的な電話番号のやりとりはしないたちだが、今回は特別、小町にプライベート用の電話番号を渡した。
黒いパーカーにフードをかぶり顔は見えなかった。だがその瞳にはきっと自分が闇取引できる信用できる人間かを見定めていることだろう。
「ではまた会いましょう。」
🌸🌸🌸🌸🌸
その闇取引から数日後。
小町はしばらく地球に滞在するため、買い物に出かけていた。最近できたという大型スーパーマーケット、日用品から業務用まで種類豊富に揃っている。少し遠い場所にあるがたくさん買い込んで人が見えないところでアイテムボックスに収納すれば帰りは身軽になる。久しぶりの世界でショッピングは心が躍ってしまう。
一応異世界用に非常食、野営のものを見てカートに入れた。今日のご飯は何にしよう。久々に遠くまで来たしどこか食べに行くのもありかもしれない。
荷物が多い為、回数を分けて買い物をして駐車場に持っていくふりしてアイテムボックスに収納。それを4回ぐらい繰り返す。レジもたくさんあるし店員も多いので「あ、この人、また来た」という認識は避けれると思う…多分。
異世界に行き、人の優しさを触れて前よりはリラックスできて本当に油断していた。
「あれ?あんた小町やん。何でここにいるん??」
甲高い声に人を見下しているかのような口調に背筋が凍った。
「西園寺さん…。ひさし、ぶり。」小町は今すぐに逃げ出したい気持ちを抑えて挨拶した。西園寺乙音、桃色の髪のツインテールに学校帰りなのか制服で、背後には彼女の取り巻きの男子生徒がいる。
「ちょーど良かったぁ~ねえ小町!」
「いつものようにお金ちょ~だい!!」西園寺は小町の腕をぎゅっと掴んで馬鹿なことを言い出す。
小町は死んだような魚のようにして放心状態となった。と、同時に心の底からの嫌悪感、殺意が急激に上昇したのだった。
「はい。マイナーの国の金貨ですがいくらくらいになりますか?」
地球に戻った小町は家に帰るとネットサーフィンをしていた。英語のホームページを閲覧したり各国の言葉のホームページを閲覧して女神からもらった言語能力を満喫していた。その際にふと小町は思う。もしもこの金貨が売れるのであればいくらぐらいになるんだろうと…。あちらの世界は金と銀がよくとれるみたいで普通に硬貨に加工したりしている。金貨1枚が日本円にして10000円程度、純度は中世ヨーロッパの文明にしてはいい。
いくらで売れるか気になるため、小町は各国のホームページなど漁っていたら闇取引などが行われている…みんなが知る都市伝説的なダークウェブまで辿り着いた。そこで金貨を鑑定してくれる人間に出会い、ある国のある場所であの人と出会う。
「どこで手に入れたんだこの金貨…K24ぐらいあるぞ。まあこの程度になると長期間保管しても変色のリスクは少ない…ただ柔らかいからアクセサリーにするよりはコイン向きの資産にぴったりだ。あえて溶かして大きな一塊にするのもありか。」鑑定士はルートと名乗り、小町にドサッとキャリーケースを置く。
「日本円で約1億ある。まあこれくらいでこの量ならその程度。もしまた手に入れたら贔屓にしてくれ、これは俺の番号だ。」
「ええ、今日はありがとうございました。」
ルートは目の前の少女に視線を向けた。
アジア人特有の顔立ちと髪色。中国人や韓国人みたいな顔立ちではない、おそらくキルギスや日本といった国の人間か、ただ血が入っているだけは確実だ。風格は幼いながらまるで闇取引になれている暗殺者。確実にヒトを殺したことある雰囲気を出している。
闇取引における商人は取引相手の情報の秘匿は絶対。k24もあれだけの量を持っている財力。あれは良い金になる。絶対に逃してはいけない取引相手にルートは基本的に個人的な電話番号のやりとりはしないたちだが、今回は特別、小町にプライベート用の電話番号を渡した。
黒いパーカーにフードをかぶり顔は見えなかった。だがその瞳にはきっと自分が闇取引できる信用できる人間かを見定めていることだろう。
「ではまた会いましょう。」
🌸🌸🌸🌸🌸
その闇取引から数日後。
小町はしばらく地球に滞在するため、買い物に出かけていた。最近できたという大型スーパーマーケット、日用品から業務用まで種類豊富に揃っている。少し遠い場所にあるがたくさん買い込んで人が見えないところでアイテムボックスに収納すれば帰りは身軽になる。久しぶりの世界でショッピングは心が躍ってしまう。
一応異世界用に非常食、野営のものを見てカートに入れた。今日のご飯は何にしよう。久々に遠くまで来たしどこか食べに行くのもありかもしれない。
荷物が多い為、回数を分けて買い物をして駐車場に持っていくふりしてアイテムボックスに収納。それを4回ぐらい繰り返す。レジもたくさんあるし店員も多いので「あ、この人、また来た」という認識は避けれると思う…多分。
異世界に行き、人の優しさを触れて前よりはリラックスできて本当に油断していた。
「あれ?あんた小町やん。何でここにいるん??」
甲高い声に人を見下しているかのような口調に背筋が凍った。
「西園寺さん…。ひさし、ぶり。」小町は今すぐに逃げ出したい気持ちを抑えて挨拶した。西園寺乙音、桃色の髪のツインテールに学校帰りなのか制服で、背後には彼女の取り巻きの男子生徒がいる。
「ちょーど良かったぁ~ねえ小町!」
「いつものようにお金ちょ~だい!!」西園寺は小町の腕をぎゅっと掴んで馬鹿なことを言い出す。
小町は死んだような魚のようにして放心状態となった。と、同時に心の底からの嫌悪感、殺意が急激に上昇したのだった。
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能力的に主人公は最強格だけど主人公の性格的に成り上がり最強になってやるっていう性格なのかな…なにかしらいざこざ起こった時にどっちもつかずで遠目から眺めて終わりな気がする。
何かきっかけがあって最強を目指すようになるのか。主人公の今後の生活や活躍に期待してます。