魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

文字の大きさ
1,546 / 1,552
第27章 日陰者の人生に

第1537話 日陰者3 逃げた

しおりを挟む
 それから俺達はダンジョンを閉めて、2度目の逃避行となった。ダンジョンの機能に資金を変換し、ファクターもレベルアップさせ、端数は闇魔法とその中に高額なアイテムだけを入れて二人だけにした。ここに来てダンジョンを閉めるなんて考える奴はいないはずだ。そして攻略部隊はあるダンジョンの出入り口から…外に出た。そこは砂の海…夜だった。そこから半日も走れば草原地帯にたどり着き、目標ポイントに着くだろう。実際影が薄かった俺達の脱出はバレる事もなく…そのまま行軍を開始した舞台についていった。だが、悪い予感は的中していた。それが連中が気が付かない上空に飛竜らしき影が合ったことた。たまたま鑑定のピンと…一応ダンマスだから持っていたんだが…それで発覚していた。僧、亜人はここで俺達を迎え撃ち…潰すつもりだ。こんなお宝の話を向こうが見逃すはずもない。それは少し列を外れ、徐々に遅くし、エミリーと…最後列から…息切れしたふりをして…
「あら、あなたも?」
「…おかまのおっさん。」
 大貫のおっさんで、俺と仲がいいダンマスで、おかまのおっさんだ。実際はこっちに来てから隠していた性癖をオーブンにしたらしいんだが…基本は言動だけで、男の衣装だから気にならん奴はならんし、
「私はこれが乗り気じゃなくてね。」
「…すぐダンジョンを閉じて逃げろ。」
「ん?どうして・・あんた部下も連れて…。」
「亜人の罠だ。上空にもうドラゴンが舞ってる、動画で見た飛竜舞台だ。上空から攻撃されれば、俺達は勝てんぞ。それにその後に…連中は本拠地も。」
「…分かった。すぐやるわ。」
 慌てて、俺達…3人はわき道にそれ…休憩するふりをして、大貫は懐に忍ばせたサブコアからダンジョンを開いて。ダンジョン領域を購入し、速攻でダンジョン閉鎖作業を行っていた。
「でも…それが本当なら…あの男は…。」
「死ぬ。とみてる。それに俺はあいつに恩義は無い。大貫さん。あんたは?」
「いい男ではあったけど下種っぽくてね。あれはダメンズよ。」
「それなら、このまま抜けちまおう。」
「出来るの?」
「正確には…俺達は正式な契約を結んでねぇ…柳田が言う…協約とか、会談が発動してなかった。口頭のみだろ。」
「あ、そういう事ね。黙っていろって言っていたのはあんた…。」
「そういう事だ。会談が発動してない時の約束は口約束扱いで、強制力が無いんだ。急に乗っ取られたからな。」
 俺は流石に隣にいた大貫のおっさんには忠告していた。聞かれていて、告げ口されるよりはましだからだ。
「…あんた凄いわね。」
「逃げるぞ。ただ、今はじっとしてろ。今はどっちにも殺される環境だ。」
「…敵が追ってくるとでも?」
「撤退の味方兵に当たってもヤバい。走って追いつかなくなるまで見送ってから、逃げるぞ。」
「…あんた、逃げ馴れてない?」
「・・・俺はああいう…連中は嫌なんだ。それで計画は立ててた。それが今日だっただけだ。」
「そういう事にしてあげる。」
 言葉だけならいいお姉さんだが…髭生やしたオッサンなんだよな。
「さて…そろそろ街道目指して歩くぞ。この国もヤバい。大方ここは亜人同盟の領域だ。抜けないと殺される。」
「…分かったわ。一緒に行きましょ。」
「・・・。仕方ないねぇ…。こっちだ。」
 こうして、不思議な3人、いや、閉鎖後に着た大貫の一番部下を含めた4人の旅が始まったのだ。皮肉にもな。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

精霊に愛された錬金術師、チートすぎてもはや無敵!?

あーもんど
ファンタジー
精霊の愛し子で、帝国唯一の錬金術師である公爵令嬢プリシラ。 彼女は今日もマイペースに、精霊達と楽しくモノ作りに励む。 ときどき、悪人を断罪したり人々を救ったりしながら。 ◆小説家になろう様にて、先行公開中◆ ◆三人称視点で本格的に書くのは初めてなので、温かい目で見守っていただけますと幸いです◆

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。

山椒
ファンタジー
そのコンビニにいた人たち全員が異世界転移された。 異世界転移する前に神に世界を救うために呼んだと言われ特典のようなものを決めるように言われた。 その中の一人であるフリーターの優斗は異世界に行くのは納得しても世界を救う気などなくまったりと過ごすつもりだった。 攻撃、防御、速度、魔法、特殊の五項目に割り振るためのポイントは一億ポイントあったが、特殊に八割割り振り、魔法に二割割り振ったことでチートな箱庭をゲットする。 そのチートな箱庭は優斗が思った通りにできるチートな箱庭だった。 前の世界でやっている番組が見れるテレビが出せたり、両親に電話できるスマホを出せたりなど異世界にいることを嘲笑っているようであった。 そんなチートな箱庭でまったりと過ごしていれば迷い込んでくる女性たちがいた。 偽物の聖女が現れたせいで追放された本物の聖女やら国を乗っ取られて追放されたサキュバスの王女など。 チートな箱庭で作った現代技術たちを前に、女性たちは現代技術にどっぷりとはまっていく。

処理中です...