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第24章 ドラゴニックエスタ トライアル
第1399話 過ぎたるは、及ばざる寄り酷いこともある。
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これには私含め全員がざわついた。私もだ。実はダンマス歴も長いがダンジョン内に宝箱を設置した事は無い。お肉自体を出すダンジョンの為に…死体を残すダンジョンを経営している為か…宝箱が無くてもダンジョンに来てくれる人たちはそれによる贅沢品”肉”を採取するのだ。他のダンジョン出はそうでないにしろ…ドロップ宝箱の設定が実行された瞬間を見たのは私は初めてだ。
「宝箱でござる。ワイバーンのドロップ。」
「いや分からない塔より、この箱が宝箱なのですの?」
「…見たの初めてだよ。」
「誰か開けてもらえないか?私は無理だ。」
みんな興奮するところで悪いが…私はMP節約の意味も込めて…砲身に張り付いて思いっきり揺らされて吐き気と戦っていた。一応影経由で物を見ているために視界は揺れない。が砲身の揺れに…私の全身はシェイクされていた。HPも相当減った。その為…頭はまだ回る。そういう感じだ。
「開けるでござるよー。」
と言いつつも、妙齢マダムが明るく宝箱を開ける…
「………。やばいでござる。」
「どういう意味よ。」
「ですの?」
「宝箱だからこれを予測していないといけないでござる。イルパ殿。鑑定頼むでござる。」
大下君は手短にある布を巻いて、手に触れないように…片手につまめる程度の大きさの宝玉を持ってきた。確かに爆弾だ。これは。
「鑑定の結果、風魔法だな。この世界でしか使えないが…非常に強力な魔法だ。」
「強力?」
大下君も含め、少し訝しげだ。
「そうですの?」
「レベル1から即戦力だぞ。攻撃魔法的威力は無いが…ジャンプは有用だ。」
実際…、魔法の多くには”基礎にして全”というギミックが搭載されている。風魔法はジャンプと送風だ。送風は付与でも大活躍だが…ジャンプは主に戦闘系で用いられる。
「あまり聞いたことが無いでござるよ。」
「まずジャンプは足に付与して。一歩につきMP10という消費が馬鹿にならない…魔法だ。」
「それこそ…消費だけが大き過ぎるんじゃあ?」
「その代わりに得られるのは加速だ。壁を蹴る瞬間にジャンプを使えばありえない加速を出せる。歩きにジャンプを混ぜると、壁を飛び越したりできるだけではなく。つま先に付与して一瞬で後退とか。工夫次第でなんにでも使える万能スキルだ。そうだなとくに有名なのが…斬殺だな。」
「何なの?その物騒な名前は?」
「そういう勇者の従者だ。剣士であり、その腕前は世界一と言われた…剣豪だ。そいつの得意手がジャンプと影移動を組み合わせたほぼテレポート斬撃だ。」
「は?」
「私もそう思った。自分の体の影から中に入ってそのままジャンプで真横に飛ぶんだ。しかも地を這うように飛ぶので、あいつの姿を見たら最後…切られてる事もあるという。」
「…そんなにでござるか?」
「6万のモンスターの軍勢を一人で斬殺したとか…そういう伝説もある。」
一応ぼかしてはあるし、現在手も普通に鍛冶屋やってるとか…言いたくないな。
「凄すぎですわ。その方が使ったというのがジャンプの魔法。」
「そういう事だ。ジャンプの跳躍力をそのまま…武器を振る力に転用もしていたらしい。そういう意味で…センスは問われるが。そういう意味では、役に立つ魔法だ。特に格闘系、移動系に強く小回りが利く人気魔法系統だ。」
「小回りが利く…効かないのもあるの?」
白鳥も伏木そうだが…。
「あるぞ、火魔法がそれだ。何をやろうが威力にしか傾かない魔法で全てにおいて火力しかないから一撃が重くなる。制御を誤れば自分さえ焼き尽くしかねない。それが火魔法だ。」
実際鳥海は火魔法を最高ランクまで使えるが、実験場以外ではほぼ使わない。火力が高すぎてタバコに火を付けようとしてその温度だけで周囲の木造の床に延焼して消すのがきつかったとか…その熱で書類の一部が熱でインクが蒸発して書き直しになったとか…聞いたことがある。実際再生と火の加護無しでは自分の火の効果だけで死ぬかもしれないと言っていた。…魔法自体は本人には影響しないらしいが。例えば火魔法の熱の反射熱の部分は物理現象になるので…結局魔法による対策なしならやけどする事が分かっている。ただし現行火魔法のレベル9とか表示で見るのもまれだがな。
「宝箱でござる。ワイバーンのドロップ。」
「いや分からない塔より、この箱が宝箱なのですの?」
「…見たの初めてだよ。」
「誰か開けてもらえないか?私は無理だ。」
みんな興奮するところで悪いが…私はMP節約の意味も込めて…砲身に張り付いて思いっきり揺らされて吐き気と戦っていた。一応影経由で物を見ているために視界は揺れない。が砲身の揺れに…私の全身はシェイクされていた。HPも相当減った。その為…頭はまだ回る。そういう感じだ。
「開けるでござるよー。」
と言いつつも、妙齢マダムが明るく宝箱を開ける…
「………。やばいでござる。」
「どういう意味よ。」
「ですの?」
「宝箱だからこれを予測していないといけないでござる。イルパ殿。鑑定頼むでござる。」
大下君は手短にある布を巻いて、手に触れないように…片手につまめる程度の大きさの宝玉を持ってきた。確かに爆弾だ。これは。
「鑑定の結果、風魔法だな。この世界でしか使えないが…非常に強力な魔法だ。」
「強力?」
大下君も含め、少し訝しげだ。
「そうですの?」
「レベル1から即戦力だぞ。攻撃魔法的威力は無いが…ジャンプは有用だ。」
実際…、魔法の多くには”基礎にして全”というギミックが搭載されている。風魔法はジャンプと送風だ。送風は付与でも大活躍だが…ジャンプは主に戦闘系で用いられる。
「あまり聞いたことが無いでござるよ。」
「まずジャンプは足に付与して。一歩につきMP10という消費が馬鹿にならない…魔法だ。」
「それこそ…消費だけが大き過ぎるんじゃあ?」
「その代わりに得られるのは加速だ。壁を蹴る瞬間にジャンプを使えばありえない加速を出せる。歩きにジャンプを混ぜると、壁を飛び越したりできるだけではなく。つま先に付与して一瞬で後退とか。工夫次第でなんにでも使える万能スキルだ。そうだなとくに有名なのが…斬殺だな。」
「何なの?その物騒な名前は?」
「そういう勇者の従者だ。剣士であり、その腕前は世界一と言われた…剣豪だ。そいつの得意手がジャンプと影移動を組み合わせたほぼテレポート斬撃だ。」
「は?」
「私もそう思った。自分の体の影から中に入ってそのままジャンプで真横に飛ぶんだ。しかも地を這うように飛ぶので、あいつの姿を見たら最後…切られてる事もあるという。」
「…そんなにでござるか?」
「6万のモンスターの軍勢を一人で斬殺したとか…そういう伝説もある。」
一応ぼかしてはあるし、現在手も普通に鍛冶屋やってるとか…言いたくないな。
「凄すぎですわ。その方が使ったというのがジャンプの魔法。」
「そういう事だ。ジャンプの跳躍力をそのまま…武器を振る力に転用もしていたらしい。そういう意味で…センスは問われるが。そういう意味では、役に立つ魔法だ。特に格闘系、移動系に強く小回りが利く人気魔法系統だ。」
「小回りが利く…効かないのもあるの?」
白鳥も伏木そうだが…。
「あるぞ、火魔法がそれだ。何をやろうが威力にしか傾かない魔法で全てにおいて火力しかないから一撃が重くなる。制御を誤れば自分さえ焼き尽くしかねない。それが火魔法だ。」
実際鳥海は火魔法を最高ランクまで使えるが、実験場以外ではほぼ使わない。火力が高すぎてタバコに火を付けようとしてその温度だけで周囲の木造の床に延焼して消すのがきつかったとか…その熱で書類の一部が熱でインクが蒸発して書き直しになったとか…聞いたことがある。実際再生と火の加護無しでは自分の火の効果だけで死ぬかもしれないと言っていた。…魔法自体は本人には影響しないらしいが。例えば火魔法の熱の反射熱の部分は物理現象になるので…結局魔法による対策なしならやけどする事が分かっている。ただし現行火魔法のレベル9とか表示で見るのもまれだがな。
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