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1 プロローグ
しおりを挟む王城の中のでも特に豪奢な一角。その中でも私的な空間である寝室で、二つの肉体が絡み合っていた。
いや、絡み合うというより、組み敷いているはずの上の者が、組み敷かれた下の者に明らかに手玉に取られるている。その二つは上のものが大きく悶え、嬌声をあげているのに対し、下のものは上の者を弄《なぶ》り、翻弄し、色を載せながらも冷徹な観察者の目を持って官能を高めていく。
「殿下、もう少しこらえなさいませ、まだ少々高みに昇るのは早ようございます」
「そ、そんなことを言ってもだな、ああ!こんな熱い!蠢くものに入れていてはうお!」
必死で耐えていたのであろうが、受け答えで言葉を発してしまったので、下を絞めることがおろそかになってしまったのであろう。ビクビクと腰を突き上げ登りつめた証を上の者の中に吐き出していく。
「仕方ありませんね、それでは本日の閨作法の伝授はここまででございます」
「ま、まて、私はまだやれるぞ!」
「殿下、連続になるとお疲れも溜まります。明日への体調管理もお考えなさいませ。それに2度目3度目となるとすでに女性の中が潤いを増してこなれてしまいます。男子の衝動をこらえつつ、女性の潤いを導きだして女性の官能を高め、円滑に交合する技法を習得する授業としては不適当でございます。また明日もまいりますのでどうぞ身を清めることをお許しください」
「うう、わかった。明日もよろしく頼むぞ」
しぶしぶと少年は女から身を離した。
しかし豊満でつややかな女の肌から離れるのを惜しむように撫でまわす。
「はい、では女性の身の清め方を、先日お教えしたとおりにやってみてくださいませ」
「わかった、まず労わるように口づけを落とすのだったな、それから精をこぼさぬように布巾を当てて引き抜いて掻き出す……」
「はい、本日は中を掻き出す方法を行っていただきます。基本的には掻き出しても出さなくても中にお種を出されますと妊娠する確率が高くなりますのですが、お相手が起きられたときお種が噴出すると気まずい思いもされるので、その対処でございます」
「うむ。では掻き出す……。しかしこれでは子種が無駄にならんか?」
「いいえ、無駄ではございません。お子を作るだけが交わりの意義ではなく、夫婦の相互交流の一部でもあるのです。まだ新婚の場合や子が生まれて日が浅い場合は、お妃様を労わる意味も込めて孕まれる次期を多少ずらすために中ではなく外で出すことも多いのです。それはさほど確実な避妊法ではございませんが……。確実に子をなす方向でしたら、掻き出さずそのまま女性の足をそろえまして、枕やクッションなどを臀部をあげ、種をこぼさぬ様な角度に蜜口を上げた位置でしばし休みます。その際乾いた布巾も臀部や陰部の下に敷かれますと流れ出ても汚れが広がりません。そのやり方についてはまたの日にて」
「そうか…しかしそのやり方をするとそなたが孕まぬか?」
「ご安心を、わたくし石女ですので」
「そ、そうか?すまぬ」
非常に気まずい顔をして俯く少年。
しかし女は慈愛を込めて微笑んだ。
「いいえ、このような仕事には必須の技能でございますゆえ、お気になさらず」
「うむ……、きれいになったぞ」
「はい、お上手でございました。では次に、女性へ寝間着を着せるにはまず体を横向きにし上にになった腕に袖を通し、前に合わせ腿を覆い、背中の皺を整えます。そして体の下の方にまっすぐに整えた残りを軽く押し込み仰向けにします、すると通していない方の側から服を引き出しやすいので、このように引き出してから……」
(しかし、王太子に私の服を着させるだなんて、私もそこそこ上り詰めたもんだわな)
その女、プリメーラ男爵夫人、マリアンヌ=ド=プリメーラは指示をし、少年に着衣をさせる手順を示していった。
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