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ローズマリー王女
ブリジットの件で、ノエルに念を押した。
あれぐらい強引に言わないとわからないのよね、あの石頭。
あの子に相応しいからこそあなたを護衛に任命したんだもの。そもそもあんな婚約さえなければブリジットとあなたを結婚させるつもりだったのよ? 『王国と公国の和平のために』という名目で。実際は二人の相性がいいってみんなで話し合って決めたんだけど。
お姉様の話だけでも、それは間違いないってわかるわ。
話に出てくる二人は、本当に仲睦まじい男女だもの。
ブリジットの心の傷も癒して、二人三脚色んなことに取り組んでいるんだもの。
「後は時間の問題ね。早くくっ付いて欲しいわ」
そう思っていると、鳩が一匹私の側に降りてくる。
その子の足についている文を見て、一瞬驚いた。
鳩は公国に忍ばせている間者が送ったものだ。
文にはこう書かれていた。
――リコリス側妃、死亡。
――側妃が離宮から逃げ出しチェルシー嬢に暴行、それを庇った公子が突き飛ばした際に棚の角で頭をうったことによるもの。
なんたることなのかしら。
いくらろくでもない母親とはいえ、子が親を殺すだなんて。
確かにブリジットに恥辱を与えたギルバートの事は殺してやりたいほど憎かったけど、まさかそんな罪を背負うことになるとはね。
「まあ……とんでもないことになりそうね」
思わず口角が上がってしまうのを止められない。
これからあの国は、本当に終わりに向かっていくわね。
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