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二十八話 揺るがぬ力と末路。
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灰色の玉が私に触れようとした瞬間、
私とフィンたちの目の前で白い稲妻が走った。
「!?」
「な、なにっ!?」
私は目の前で起きていることがわからず何度も瞬きをした。
フィンはまたしても目を見開いて、口をパクパクさせている。
おそらく驚きから声が出せないフィンの代わりにオルテンシアが語った。
「だ、旦那様の完璧な魔法が、弾かれた!?」
え?
魔法を弾いた?
つまり防御魔法を使ったってことだよね?
確かに護身用に持っているけど、禁術はそれも無視して対象を蝕むし……
じゃあ、一体なにが私を守ってくれていたんだ?
そんなことを考えていると、強い風が私の両脇から吹いた。
「きゃあ!」
「ふにゃあ!」
一瞬の出来事で拘束が緩んだのか、ブリュレとエリチカが二人と、驚いたままのフィンを魔法陣で拘束した。
手足を光の輪で拘束され、床に膝をつく三人。
芋虫のように体をくねらせなんとかして脱出しようとしているフィン。
そんな彼の眼前に大太刀の刃先が突きつけられる。
トーカは彼に刃を向けて見下ろし、こう言い放つ。
「私たちは三人で一つの『三つ葉』だ。お前のような者の存在など必要ない」
「う、ううううううううううううぅ!!」
最早彼の叫びに意味などなかった。
目鼻口からだらだらと体液を垂れ流すその姿は、恐怖を通り越して哀れに思えた。
そんな時、ドアが大きな音を立てて開かれた。
そこには大勢の人間がいた。
身に纏う鎧兜から、彼が衛兵だとわかる。
その先頭に立っているのは先程思い描いていた人物、ルルくんだった。
「――拘束を」
「ハッ!」
ぞろぞろと歩む衛兵は身動きできないフィンを抱えて立たせた。
「冒険者フィン。あなたをダンジョンへの不法侵入、及びダンジョンコアに不用意に触れた罪状で逮捕する。余罪もこれから洗わせて貰うぞ」
衛兵の言葉に、フィンは再び目を大きく見開く。
「は……はぁぁぁあ!? 何言ってんだぁ!? モブの分際で! 俺は主人公だぞ! 神なんだぞ! このブレプリの世界を引っ張っていく存在なんだ! チートモードで俺だけの最高のブレプリが始まるはずだったのに! なのにどうして、ドロデスなんていうクズ悪役に負けなきゃいけねえんだよぉおおお!!」
彼の叫びに応える人間はいなかった。
どこか虚ろな眼差しのオルテンシアとチータも連行されていき、部屋の中は静寂が戻るのであった。
その静寂を裂いたのはルルくんだった。
彼は私の元に駆けより、赤い瞳に私を映しながら手を握ってくれた。
とろけるような笑顔だった。
「間に合ってよかったです、ドロシー様」
「ルルくん……どうして、衛兵たちが……?」
「説明は後ほど。まずは事情聴取を終えましょう」
そう言って彼は私、そして『三つ葉』の皆を部屋の外にエスコートしてくれた。
私とフィンたちの目の前で白い稲妻が走った。
「!?」
「な、なにっ!?」
私は目の前で起きていることがわからず何度も瞬きをした。
フィンはまたしても目を見開いて、口をパクパクさせている。
おそらく驚きから声が出せないフィンの代わりにオルテンシアが語った。
「だ、旦那様の完璧な魔法が、弾かれた!?」
え?
魔法を弾いた?
つまり防御魔法を使ったってことだよね?
確かに護身用に持っているけど、禁術はそれも無視して対象を蝕むし……
じゃあ、一体なにが私を守ってくれていたんだ?
そんなことを考えていると、強い風が私の両脇から吹いた。
「きゃあ!」
「ふにゃあ!」
一瞬の出来事で拘束が緩んだのか、ブリュレとエリチカが二人と、驚いたままのフィンを魔法陣で拘束した。
手足を光の輪で拘束され、床に膝をつく三人。
芋虫のように体をくねらせなんとかして脱出しようとしているフィン。
そんな彼の眼前に大太刀の刃先が突きつけられる。
トーカは彼に刃を向けて見下ろし、こう言い放つ。
「私たちは三人で一つの『三つ葉』だ。お前のような者の存在など必要ない」
「う、ううううううううううううぅ!!」
最早彼の叫びに意味などなかった。
目鼻口からだらだらと体液を垂れ流すその姿は、恐怖を通り越して哀れに思えた。
そんな時、ドアが大きな音を立てて開かれた。
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身に纏う鎧兜から、彼が衛兵だとわかる。
その先頭に立っているのは先程思い描いていた人物、ルルくんだった。
「――拘束を」
「ハッ!」
ぞろぞろと歩む衛兵は身動きできないフィンを抱えて立たせた。
「冒険者フィン。あなたをダンジョンへの不法侵入、及びダンジョンコアに不用意に触れた罪状で逮捕する。余罪もこれから洗わせて貰うぞ」
衛兵の言葉に、フィンは再び目を大きく見開く。
「は……はぁぁぁあ!? 何言ってんだぁ!? モブの分際で! 俺は主人公だぞ! 神なんだぞ! このブレプリの世界を引っ張っていく存在なんだ! チートモードで俺だけの最高のブレプリが始まるはずだったのに! なのにどうして、ドロデスなんていうクズ悪役に負けなきゃいけねえんだよぉおおお!!」
彼の叫びに応える人間はいなかった。
どこか虚ろな眼差しのオルテンシアとチータも連行されていき、部屋の中は静寂が戻るのであった。
その静寂を裂いたのはルルくんだった。
彼は私の元に駆けより、赤い瞳に私を映しながら手を握ってくれた。
とろけるような笑顔だった。
「間に合ってよかったです、ドロシー様」
「ルルくん……どうして、衛兵たちが……?」
「説明は後ほど。まずは事情聴取を終えましょう」
そう言って彼は私、そして『三つ葉』の皆を部屋の外にエスコートしてくれた。
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