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第五章【全てを塗り潰す色編】
第二十一話【血塗れの激情】
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二組は対峙している。良助は赤坂の前に立とうとしたが赤坂に無言で制され、後ろに立っている。見ているのは、誠児の方だった。
「恐らくあの双子、どっちもイカれてるけど後ろの弟の方がヤバイ奴だから。で、非ユーザー。アンタは弟の方を注意しといてよね」
「分かった。お前は兄貴の方をやるんだよな? 無茶すんなよ」
「悪いけど今回は手加減する気分じゃないのよ。本当は両方…特に個人的にぶっ潰したいのは弟の方なんだけど、一般人だから手出しできないのが余計にムカつく…。それと、アンタは能力使っちゃダメよ。たとえアタシがピンチになってもね」
「…使わねぇよ。けどおまえがマジにヤバくなったら分からんぞ」
「そんなことにはならないわよっ」
赤坂は良助の背中を叩いて、そして一歩前に出た。
「アンタたち、一応聞くけど目的はなに。ユーザーの皆殺しってこと?」
弟の誠児が赤坂を睨みつけながら口を開いた。
「お前らユーザーはこの世にいちゃいけないんだよ。世界の均衡が崩れるんだよ。万物の理を歪めて超能力で好き勝手する。僕たち持たざるものはいつかお前らに虐げられる。そんなことになればこの世は終わりだ。だから根絶やしにしなくちゃならない」
「そうならないようにアタシらがやってんでしょ」
「それはより強い能力者が能力者を管理しているだけだ。結局、能力者による支配に過ぎない」
「じゃあどうすんのよ、アンタはその下らない妄想のせいで大量殺人鬼になって人生を棒に振りたいってこと?」
「能力者に支配される人生なんて人生とは呼べない。人生とは自分の意思で決めていくことだ」
「まともな奴みたいなこと言ってんじゃないわよ。やっぱ話は通じないわね。まずは兄貴からやる」
「弟が喋ってんのによぉ…まぁいいや。相手になってやるよ。両手足バラして胴体だけ仲間んとこに送りつけてやるよ」
心児は黒色の学生服の袖先を指で摘んだ。すると赤坂の近くの座席からいくつもの、黒く塗られた包丁が彼女目掛けて飛んできた。咄嗟に躱そうとするも避けきれず、体中にいくつもの切り傷を負った。
「同時に複数の対象を操作したっ!? …いや、そう見えるようにタイムラグなしで連続して動かしてるのね…」
「そういう事。ここは俺らのテリトリーだからそこらじゅうに武器を仕掛けてんだよ。しっかし、刃が黒い刃物を用意するのは大変だったぜぇ。…ま、探して金出したのはイワトの連中だけどなー」
赤坂は体中から血を流しながら前進する。更に刃物による攻撃は続く。傷は増え続ける。
「なんでさっきなら腕や足とかばっかで致命傷は与えないのかって思ってんだろ?」
「…そんなこと分かりきってる。甚振ってんでしょ? アタシもやりたくなる時あるから」
「同類かよっ。けど俺はお前みたいにわざわざ攻撃に当たりに行ってるみたいに全然避けれてねえマヌケとは同じにされたくねぇわ」
「アタシも…アンタみたいなマヌケと一緒にされるのはゴメンだわ」
二人から少し距離を取っていた良助は、傷付く赤坂が見ていられなかったが、彼女の表情から何かを感じ取って敢えて何も言わなかった。今は目の前にいる誠児と相対すべきだと思った。
「さっきおまえ、俺をイワトに引き渡すとか言ってたよな? 答えろよ、それとも兄ちゃんがやられないか心配で堪らねぇって感じか?」
誠児は表情一つ変えず、僅かに笑みを漏らして言った。
「心配? それはないなぁ。ユーザーが一人減るだけだし。まぁ、ちょっと今後不便になることもあるけど…相討ちくらい取ってくれたら上々かな。COLORS相手に」
「双子の兄貴だろ一応…」
「だからなんなんの? それよりあんたはよく分かんないだよなぁ。能力の情報が全く入んないし、なんでイワトの奴らがあんたにご執心なのかも」
「やっぱ俺ってちゃんと狙われてんだな…」
「あんたの能力教えてよ。なんなら使って見せてもいい。それともここにはあんたが動かせるものはないのかな?」
「なんで敵に情報晒さなきゃいけないんだよ。俺はあいつの邪魔せずに、おまえを引きつけておくのが仕事なんだよ」
「年下の女の子に戦わせて自分はお喋りか。人間失格だね」
「そんな立派なもんじゃねぇし。…しかしまた、とんだ無茶しやがって…」
良助の目線の先には、血塗れで立っている赤坂と、その足元で拘束されている心児の姿があった。
「はぁっ? 兄貴なにやられてんだよっ!?」
既に心児からの返事はない。
「………いや、殺してないわよ。両手足の腱をちょっと切って動けなくして、瞼ををちょっと切って見えなくして、そのあとちょっとボコって気絶させただけだから。で、まだ隠してたベルトがあったからそれで拘束したの」
「おまえ、血塗れじゃねぇか…絆創膏じゃカバー出来ねぇってそれ」
「流石に病院行くわよ…それに、見た目の割にそこまで傷は深くないし、ちゃんと必要な分しか食らってないから」
「なんなんだよ必要な分って………」
言いながら良助は振り返らずに、そこから去ろうとしている誠児の腕を掴んだ。
「は、はなせっ!!」
「何逃げようとしてんだよ。兄貴を置き去りにして良いのかよ…っていうのは通用しないんだったなこいつ。普通に逃がすわけねぇだろ」
「くそっ…くそっ…またユーザーに…化け物に邪魔されるのかよぉ………」
「どうするこいつ。なんなら俺の能力で…」
赤坂は首を振って、白金の名が映し出されているスマホの画面を良助にみせた。
「連絡したからもうすぐ誰かが来てくれる。…拘束するわよ」
良助は誠児の体を羽交い締めするように拘束した。
「アンタ、抵抗でもしてみなさい? 兄貴よりひどい目に合わすから」
「な、あれ、なにをやったんだよ…? 赤い物なんて、ここにはないはずだ…」
「赤い物ならたくさんあるでしょう。アタシたちみんなの中に」
赤坂は同じくベルトを使って誠児の自由を奪い、そのあと誠児よりも多めに素手でボコボコにした。
「だいぶやったな。双子なのに顔が違って見えんだけど」
「スカッとしたわ。さらにね」
「本当に…無茶すんなよな」
「これね、もう血は止まってんのよ。能力で止血みたいなこと出来たのよ。成長ってやつね」
「じゃなくて、見てらんねぇの。そんな姿」
「………わかったわよ。また無茶したらそれこそアンタに能力使わせることになるかもしれないしね」
「そうだ。俺のために無茶してくれんな」
「ふんっ…。けど、今回は流石にアタシも色々と堪えたのよ」
赤坂は深く息を吐き、その場の座席に腰掛けた。良助もその隣に座った。
「なんか前言ってた正夢の件も絡んでたんだろ」
「まぁね。夢に出てきたのがアイツだったから、で、しかも夢と同じようなこと言ってたし…」
「ユーザー皆殺し、か…。まぁ、なんかあったんだろうな、ユーザー絡みで。けど、やり方を間違えたら単なる逆恨みになる」
「………そう、なんだけど、さ。さっきアイツが言ってたこと、心から言い返せてた自信ないのよ。やっぱり、一部の人間がこんな能力を持つ事自体、間違ってるって思うし、もしかしたらアイツが言ってたような世の中になっていっちゃうんじゃないか………って」
「そうならないようにやってんだろ?」
「そう、だけどさ………」
「だったら続けるしかねぇだろ。で、そのあと探すんだよ」
「探すって?」
「超能力を消し去る方法」
「…ユーザーの、いない世界…」
「ここって、超能力発祥の地だろ? だったらその方法が見つかるとしたら、やっぱここしかねぇかなって。可能性としては、なくは…ないだろ?」
「…そうね、探してみる価値はありそうね」
赤坂は席から立ち上がりって良助の手を借りながらゆっくりと歩き出し、ようやく暗いシアターから抜け出て眩しい外の光に目を細めた。
「アンタって人を慰めるの向いてるかもね」
「どういう意味だよ」
「………だから、そんな能力持っちゃったのかもね」
「どういう意味だよマジで」
「アンタが…いや、みんなが、能力なんて使わなくなる日が来たらいいわね、いつの日か」
それから少しして緑ヶ丘と桃谷が警察を伴って現れた。双子は殺人と様々な余罪で逮捕された。緑ヶ丘は赤坂の姿を見て卒倒しかけていたが、桃谷がなんとかカバーしていた。その後、赤坂は同乗した良助と共に救急車で病院へと運ばれていった。
そして二週間ほど経ったある日、良助に白金から連絡が届く。
『イワトがやろうとしていることが判明した。そして君が狙われる理由も』
つづく
「恐らくあの双子、どっちもイカれてるけど後ろの弟の方がヤバイ奴だから。で、非ユーザー。アンタは弟の方を注意しといてよね」
「分かった。お前は兄貴の方をやるんだよな? 無茶すんなよ」
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「…使わねぇよ。けどおまえがマジにヤバくなったら分からんぞ」
「そんなことにはならないわよっ」
赤坂は良助の背中を叩いて、そして一歩前に出た。
「アンタたち、一応聞くけど目的はなに。ユーザーの皆殺しってこと?」
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「お前らユーザーはこの世にいちゃいけないんだよ。世界の均衡が崩れるんだよ。万物の理を歪めて超能力で好き勝手する。僕たち持たざるものはいつかお前らに虐げられる。そんなことになればこの世は終わりだ。だから根絶やしにしなくちゃならない」
「そうならないようにアタシらがやってんでしょ」
「それはより強い能力者が能力者を管理しているだけだ。結局、能力者による支配に過ぎない」
「じゃあどうすんのよ、アンタはその下らない妄想のせいで大量殺人鬼になって人生を棒に振りたいってこと?」
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「まともな奴みたいなこと言ってんじゃないわよ。やっぱ話は通じないわね。まずは兄貴からやる」
「弟が喋ってんのによぉ…まぁいいや。相手になってやるよ。両手足バラして胴体だけ仲間んとこに送りつけてやるよ」
心児は黒色の学生服の袖先を指で摘んだ。すると赤坂の近くの座席からいくつもの、黒く塗られた包丁が彼女目掛けて飛んできた。咄嗟に躱そうとするも避けきれず、体中にいくつもの切り傷を負った。
「同時に複数の対象を操作したっ!? …いや、そう見えるようにタイムラグなしで連続して動かしてるのね…」
「そういう事。ここは俺らのテリトリーだからそこらじゅうに武器を仕掛けてんだよ。しっかし、刃が黒い刃物を用意するのは大変だったぜぇ。…ま、探して金出したのはイワトの連中だけどなー」
赤坂は体中から血を流しながら前進する。更に刃物による攻撃は続く。傷は増え続ける。
「なんでさっきなら腕や足とかばっかで致命傷は与えないのかって思ってんだろ?」
「…そんなこと分かりきってる。甚振ってんでしょ? アタシもやりたくなる時あるから」
「同類かよっ。けど俺はお前みたいにわざわざ攻撃に当たりに行ってるみたいに全然避けれてねえマヌケとは同じにされたくねぇわ」
「アタシも…アンタみたいなマヌケと一緒にされるのはゴメンだわ」
二人から少し距離を取っていた良助は、傷付く赤坂が見ていられなかったが、彼女の表情から何かを感じ取って敢えて何も言わなかった。今は目の前にいる誠児と相対すべきだと思った。
「さっきおまえ、俺をイワトに引き渡すとか言ってたよな? 答えろよ、それとも兄ちゃんがやられないか心配で堪らねぇって感じか?」
誠児は表情一つ変えず、僅かに笑みを漏らして言った。
「心配? それはないなぁ。ユーザーが一人減るだけだし。まぁ、ちょっと今後不便になることもあるけど…相討ちくらい取ってくれたら上々かな。COLORS相手に」
「双子の兄貴だろ一応…」
「だからなんなんの? それよりあんたはよく分かんないだよなぁ。能力の情報が全く入んないし、なんでイワトの奴らがあんたにご執心なのかも」
「やっぱ俺ってちゃんと狙われてんだな…」
「あんたの能力教えてよ。なんなら使って見せてもいい。それともここにはあんたが動かせるものはないのかな?」
「なんで敵に情報晒さなきゃいけないんだよ。俺はあいつの邪魔せずに、おまえを引きつけておくのが仕事なんだよ」
「年下の女の子に戦わせて自分はお喋りか。人間失格だね」
「そんな立派なもんじゃねぇし。…しかしまた、とんだ無茶しやがって…」
良助の目線の先には、血塗れで立っている赤坂と、その足元で拘束されている心児の姿があった。
「はぁっ? 兄貴なにやられてんだよっ!?」
既に心児からの返事はない。
「………いや、殺してないわよ。両手足の腱をちょっと切って動けなくして、瞼ををちょっと切って見えなくして、そのあとちょっとボコって気絶させただけだから。で、まだ隠してたベルトがあったからそれで拘束したの」
「おまえ、血塗れじゃねぇか…絆創膏じゃカバー出来ねぇってそれ」
「流石に病院行くわよ…それに、見た目の割にそこまで傷は深くないし、ちゃんと必要な分しか食らってないから」
「なんなんだよ必要な分って………」
言いながら良助は振り返らずに、そこから去ろうとしている誠児の腕を掴んだ。
「は、はなせっ!!」
「何逃げようとしてんだよ。兄貴を置き去りにして良いのかよ…っていうのは通用しないんだったなこいつ。普通に逃がすわけねぇだろ」
「くそっ…くそっ…またユーザーに…化け物に邪魔されるのかよぉ………」
「どうするこいつ。なんなら俺の能力で…」
赤坂は首を振って、白金の名が映し出されているスマホの画面を良助にみせた。
「連絡したからもうすぐ誰かが来てくれる。…拘束するわよ」
良助は誠児の体を羽交い締めするように拘束した。
「アンタ、抵抗でもしてみなさい? 兄貴よりひどい目に合わすから」
「な、あれ、なにをやったんだよ…? 赤い物なんて、ここにはないはずだ…」
「赤い物ならたくさんあるでしょう。アタシたちみんなの中に」
赤坂は同じくベルトを使って誠児の自由を奪い、そのあと誠児よりも多めに素手でボコボコにした。
「だいぶやったな。双子なのに顔が違って見えんだけど」
「スカッとしたわ。さらにね」
「本当に…無茶すんなよな」
「これね、もう血は止まってんのよ。能力で止血みたいなこと出来たのよ。成長ってやつね」
「じゃなくて、見てらんねぇの。そんな姿」
「………わかったわよ。また無茶したらそれこそアンタに能力使わせることになるかもしれないしね」
「そうだ。俺のために無茶してくれんな」
「ふんっ…。けど、今回は流石にアタシも色々と堪えたのよ」
赤坂は深く息を吐き、その場の座席に腰掛けた。良助もその隣に座った。
「なんか前言ってた正夢の件も絡んでたんだろ」
「まぁね。夢に出てきたのがアイツだったから、で、しかも夢と同じようなこと言ってたし…」
「ユーザー皆殺し、か…。まぁ、なんかあったんだろうな、ユーザー絡みで。けど、やり方を間違えたら単なる逆恨みになる」
「………そう、なんだけど、さ。さっきアイツが言ってたこと、心から言い返せてた自信ないのよ。やっぱり、一部の人間がこんな能力を持つ事自体、間違ってるって思うし、もしかしたらアイツが言ってたような世の中になっていっちゃうんじゃないか………って」
「そうならないようにやってんだろ?」
「そう、だけどさ………」
「だったら続けるしかねぇだろ。で、そのあと探すんだよ」
「探すって?」
「超能力を消し去る方法」
「…ユーザーの、いない世界…」
「ここって、超能力発祥の地だろ? だったらその方法が見つかるとしたら、やっぱここしかねぇかなって。可能性としては、なくは…ないだろ?」
「…そうね、探してみる価値はありそうね」
赤坂は席から立ち上がりって良助の手を借りながらゆっくりと歩き出し、ようやく暗いシアターから抜け出て眩しい外の光に目を細めた。
「アンタって人を慰めるの向いてるかもね」
「どういう意味だよ」
「………だから、そんな能力持っちゃったのかもね」
「どういう意味だよマジで」
「アンタが…いや、みんなが、能力なんて使わなくなる日が来たらいいわね、いつの日か」
それから少しして緑ヶ丘と桃谷が警察を伴って現れた。双子は殺人と様々な余罪で逮捕された。緑ヶ丘は赤坂の姿を見て卒倒しかけていたが、桃谷がなんとかカバーしていた。その後、赤坂は同乗した良助と共に救急車で病院へと運ばれていった。
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