18 / 81
媚薬か相性か 1※
しおりを挟む丁寧に絞り出すように剛直を上下して残滓を舐め取り嚥下した後、スーランはゆっくりと口を離しバウデンを見上げた。息を荒げた状態で僅かに頬を染め壮絶な色気を放っている彼の表情に、またもやスーランの脚の間からとろりと滴るものを感じゆっくりと首を傾げた。
「口からの摂取なのに魔力が物凄く濃い…久々だからですかね」
「興味が薄いと言っただろうっ…」
「自慰せず放置しておいてくれて感謝です。…何故かとても美味しく感じたんですよね」
「!」
「何でだろう…媚薬で味が変わるなんてことはないので。生っぽい独特の味のはずなのに美味しくて魔力も濃いとか…これはラッキー」
「お前な…っ、もういいだろう、離せっ…」
そんな会話をしながらもスーランは達して敏感過ぎる箇所を避けて硬さの保った雄をゆるゆると扱き続ける。バウデンから止められるがこれから本番なのに止める訳が無い。
スーランはバウデンの訴えを華麗にスルーして彼の雄を弄り続ける。頭上から時折息を詰めるような色香の息遣いにスーランは更に高揚し、バウデンの屹立を口と片手で奉仕し続けながら、かなり潤っているだろう自分の陰部にもう片方の手を伸ばし下着の中に入れた。
「ん、…ん」
下着はぐっしょり濡れており、中はなかなかに熱を持って濡れそぼっていた。陰核は既にプクリと腫れているのがわかるくらいで、くりっと撫でるとビリビリとそれだけで快感が奔る。
「ぁ…ぁ、ん」
思わず声と息が漏れバウデンの雄にかかりビクリと動く。
「…スーラン?」
いつもより艶めかしさが混じったバウデンの低い声がスーランの名を呼ぶ。それがスーランの興奮を加速させ、ぐっしょりと濡れた蜜口から蜜液を掬い取り陰核に塗りつけ、自分の一番感じやすい箇所を責め始めた。
「は、いはい…ん、ふ」
「…何してる?」
ちょっと困惑したような声音に思わずくすりと笑み、バウデンのものを口に咥えたままゆっくりと上を見上げた。
この時のスーランの表情はとろんと半分程しか目は開いていなかったが、快楽に溺れている表情にバウデンが目を見開いたと同時にビクンと雄が跳ね上がる。
(バウデンさんの低い、声、やばい……こんなに早く達しそうなのって初めてかも…っ)
スーランは欲望の赴くまま陰核を激しく左右に押し潰しながら動かす。血液がそこに集中し溜まった快感が弾けそうな流れに身を任せた。
「んぅ――っ……ん!はぁっ…はっはっ…」
ぶるぶると腰が震え思わずバウデンの剛直を少し強く握ってしまい口が離れてしまう。それでも激しく陰核を弄り続け、はあはあと熱い息を熱い杭に吹きかけた。
責め尽くした陰核を優しく撫で、都度腰をびくつかせながらスーランはヒクヒク動く屹立に口づけを施していった。そしてびしょびしょになった陰核を弄っていた手を外し、また尖端から液体の出始めたバウデンの陰茎にわざと擦り付けた。
「っ…、まさか自分で、――」
「んーはい。ちょっと興奮治まらなかったので、一度達したくて弄ってました。中ぎゅっと締まってるので挿れたらこれ絶対気持ち良い」
「!」
余韻を経てあと数度くらいは果てたいが、自慰姿を見せて萎えられても困るし元気なうちに中から魔力と快感を頂戴したい。取り敢えずバウデンの雄は一度目と同じくらいビキビキに勃っていたので大丈夫そうだ。とろりと尖端から流れる液体の淫靡さにスーランは甘く溜息を吐く。
スーランはさっと下着を脱いでポイッと寝台の下に落とす。バウデンが唖然として見ている様子がいつもは決して見られない表情でわくわくし、スーランはワンピースを腿あたりまで引き上げて立膝でバウデンの屹立の上に移動した。
その動作を瞬きもせず見つめる視線により高揚感を覚え、スーランはよいしょと脚の間の蜜口に彼の屹立の照準を合わせる。その時に口元に少し垂れ残っていた雄の残滓を指で掬って舐め取る仕草をバウデンが呆然と見ていた。
スーランは反り返ったバウデンのもの自分の蜜口に当てる。
「っ!スーラ、待っ…」
「かなり中熱いかも…達したばかりだから…んっ」
ちゅぷりと同じくらい熱い屹立が入る感覚にスーランはもう我慢出来ずにゆっくりと腰を落とし始めた。
ずぶりとと灼熱の切っ先がスーランの中に埋め込まれる。
「んん、…っ、はっ…」
「ぐ…、…っっ!」
その瞬間、ぶわりと全体の毛穴が全開するような凄まじい快感が駆け巡る。
「ぁ、ぁ、…何、これ…やば…」
少し挿れただけなのに猛烈な快感がスーランを支配し始める。止めることなど出来ずにずぶずぶとそのまま腰を落とし、バウデンの剛直は捕食されるように呑み込まれていく。
「…ふ、スーラン…っ…」
「久しぶり、の性交だから、バウデンさんも気持ち良く、なると良いけど……私それ以上にやば…」
バウデンの熱いものがスーランの蜜壁をこじ開けて抉っていく様をゆっくりと堪能しながら一番下まで腰をずぶんと落とした。
175
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
【完結】2番目の番とどうぞお幸せに〜聖女は竜人に溺愛される〜
雨香
恋愛
美しく優しい狼獣人の彼に自分とは違うもう一人の番が現れる。
彼と同じ獣人である彼女は、自ら身を引くと言う。
自ら身を引くと言ってくれた2番目の番に心を砕く狼の彼。
「辛い選択をさせてしまった彼女の最後の願いを叶えてやりたい。彼女は、私との思い出が欲しいそうだ」
異世界に召喚されて狼獣人の番になった主人公の溺愛逆ハーレム風話です。
異世界激甘溺愛ばなしをお楽しみいただければ。
旦那様に学園時代の隠し子!? 娘のためフローレンスは笑う-昔の女は引っ込んでなさい!
恋せよ恋
恋愛
結婚五年目。
誰もが羨む夫婦──フローレンスとジョシュアの平穏は、
三歳の娘がつぶやいた“たった一言”で崩れ落ちた。
「キャ...ス...といっしょ?」
キャス……?
その名を知るはずのない我が子が、どうして?
胸騒ぎはやがて確信へと変わる。
夫が隠し続けていた“女の影”が、
じわりと家族の中に染み出していた。
だがそれは、いま目の前の裏切りではない。
学園卒業の夜──婚約前の学園時代の“あの過ち”。
その一夜の結果は、静かに、確実に、
フローレンスの家族を壊しはじめていた。
愛しているのに疑ってしまう。
信じたいのに、信じられない。
夫は嘘をつき続け、女は影のように
フローレンスの生活に忍び寄る。
──私は、この結婚を守れるの?
──それとも、すべてを捨ててしまうべきなの?
秘密、裏切り、嫉妬、そして母としての戦い。
真実が暴かれたとき、愛は修復か、崩壊か──。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 いいね❤️励みになります!ありがとうございます!
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ずっと好きだった獣人のあなたに別れを告げて
木佐木りの
恋愛
女性騎士イヴリンは、騎士団団長で黒豹の獣人アーサーに密かに想いを寄せてきた。しかし獣人には番という運命の相手がいることを知る彼女は想いを伝えることなく、自身の除隊と実家から届いた縁談の話をきっかけに、アーサーとの別れを決意する。
前半は回想多めです。恋愛っぽい話が出てくるのは後半の方です。よくある話&書きたいことだけ詰まっているので設定も話もゆるゆるです(-人-)
亡き姉を演じ初恋の人の妻となった私は、その日、“私”を捨てた
榛乃
恋愛
伯爵家の令嬢・リシェルは、侯爵家のアルベルトに密かに想いを寄せていた。
けれど彼が選んだのはリシェルではなく、双子の姉・オリヴィアだった。
二人は夫婦となり、誰もが羨むような幸福な日々を過ごしていたが――それは五年ももたず、儚く終わりを迎えてしまう。
オリヴィアが心臓の病でこの世を去ったのだ。
その日を堺にアルベルトの心は壊れ、最愛の妻の幻を追い続けるようになる。
そんな彼を守るために。
そして侯爵家の未来と、両親の願いのために。
リシェルは自分を捨て、“姉のふり”をして生きる道を選ぶ。
けれど、どれほど傍にいても、どれほど尽くしても、彼の瞳に映るのはいつだって“オリヴィア”だった。
その現実が、彼女の心を静かに蝕んでゆく。
遂に限界を越えたリシェルは、自ら命を絶つことに決める。
短剣を手に、過去を振り返るリシェル。
そしていよいよ切っ先を突き刺そうとした、その瞬間――。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる