余命の残りを大切な人にくれてやります

きるる

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ひたすらよしよし 3※

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どのくらい眠っていたのか、ふと唇に温かいものが触れ、ぺろりと舐められ口の中にぬるりとした温かいものが滑り込みスーランはぞくりと腰を震わせる。


「ん、ん…」


ゆっくりと意識を浮上させると、いつの間にかバウデンが上になりスーランに口づけをしていた。


「んぅ…、ばう、でん?」
「魔力はまだ補充していない」


そう言ってまた口づけを施す。

優しく労るような深い口づけだ。
とてつもなく気持ちが良いのでスーランは頬を寄せて夢中になるが、不意に思い出した。


「…ここ、王宮、なのでは」
「ガブには俺が声をかけるまで誰も来るなと人払いしてある」


何とも用意周到なことである。スーランとしてもこの気持ち良いことを続けたかったので、まあ良いかとゆっくりと足をバウデンの腰に絡めた。

まるで壊れ物を扱うように優しく触れるもどかしさで、徐々に快感を高めていく動きにスーランは翻弄されていく。

バウデンはスーランをまるで囲うかのように、誰にも見せないように上から覆いながら上着の下から手を差し入れ胸を胸当てから掬い出し、ゆっくりと揉みながら先端をすりすりと手の平で擦る。


「んぅ、ぁ、ん…」
「…今はスーランの、魔力補充重視だからな…―――紋印は後だ」


胸への刺激に身悶えながら、紋印って何だっけとふと考える。

番絆、番縁を繋いだ者が性交中に首元に噛むことで浮かぶ種族特有の模様。


(…まあそれでバウデンが満足するなら好きにしてもらおう)


何となくのスーランは健在で、怠惰で面倒なことはぽいっとしてしまうのも全く変わらない。そして快楽に従順であることも。


「っ、ふ、…バウデン、早く、ちょうだ―――っ」


少し掠れた甘えた声でもっと強い刺激が欲しいスーランが言い終わらないうちに激しく口が塞がれ諌められる。


「…まだスーランの体力がそこまで戻っていない、…俺だって耐えてい―――」


今度はスーランから口を奪いに喰い付きくちゅくちゅと淫猥な音が響く。ちゅぷりと口を外しながらスーランが首を傾げながらバウデンを誘う。


「もう泥濘んでるから問題ないです。我慢できないんでさくっと入れちゃいましょう」
「お前な…」


スーランの相変わらずの不躾な言い方に呆れたようなこの言葉がとても好きだ。まだ緩慢な動きしかできないが、するっとバウデンの兆している屹立に触れた。


「スーランっ…」
「もうこんなにご健勝なんですから、取り敢えず一度達しておきましょう」
「…お前なぁ」


スーランはスーランであると、バウデンは眉を下げながらもゆっくりとスーランの下履きと下着を一緒に脱がし、既にとろとろに蕩けている蜜口に指を這わす。


「っ、ふ、ぁっ、…!」


ぬぷりと指を蜜壺に侵入させ濡れた親指で陰核を撫で回す。


「ぁ、あ、ん!っ、ん、…んぅ」


思わず声を漏らしてしまうとすぐにバウデンが口を塞ぐ。


「…人払いをしてはいるが、万が一誰かがお前の声を聞いたら―――俺はそいつを仕留めるからな」
「…なんて横暴な統括総帥」
「だから今だけは声を抑えろ」
「そんな無茶な―――っ、ふ」


中をくるりと回したバウデンの指に敏感に反応し蜜壺をぎゅっと収縮させ声が漏れそうになるが、すぐに口を塞がれる。

それでも蜜壺への刺激と陰核への動きは止まらず、スーランは甘い口づけと口から漏れるバウデンの息遣いに高揚が募り、直ぐ様それが陰核に直結したかのように熱が溜まり弾けぶるぶると震え達した。


「っ…!ぁ、んぅ、ん、はふ」


断続的に腰が跳ね蜜壺からじゅぷっと蜜液が滴る。中の指は三本に増え陰核への優しい愛撫にスーランは腰をひくつかせながら、バウデンを足で引き寄せながら手を伸ばす。


「はっ、…も、う、早く、…これ、ください」


バウデンのトラウザーズから熱く滾っているそれを手探りで中に手を入れ直接触れて少し強めにきゅっと握る。


「!…スーランっ…」


眉を寄せた婀娜っぽい表情のバウデンにちゅっと軽く口づけをしながら、スーランは握ったそれをスーランの火照った蜜壺に誘う。

ちゅぷりと蜜壺から抜いた指を己の口に入れて味わうバウデンの淫靡な姿にスーランの興奮は増し、腟内は勝手に収縮し始める。

スーランの頭を両腕で覆ったバウデンが口づけをしながら、ゆっくりと蜜口に熱くなった剛直を充てがい、ずぶりと切っ先が入ってきた。


「っふ、ぁ、ん、んん!」
「…はっ、…ん」


まるで中を味わうかのようにゆっくりと進んでいく動きに、スーランは身悶え身体がひくひくと震える。頬を包み口づけをしてもどうしても声が漏れてしまう。

じゅぶりじゅぶりと泥濘を行き来するバウデンの雄を存分に感じながら、達した陰核へも体が擦れ当たる刺激にスーランは陶酔しながら快感を享受する。

小刻みに律動し始めるバウデンの動きにスーランは翻弄され、いつものように激しくないそれが余計に今は幸せを感じて、これから先もバウデンと共に居られる喜びに浸される。

段々と早まる律動をスーランは全身で喜び感じながらも閉じた目尻からほろりと涙が溢れる。

そして歓喜と快感が混ぜ合わさり身体が痙攣し始めて絶頂に昇り、程なくして膣内の奥底で飛沫が弾け、大好きな人の最高な魔力がじわりと浸透していった。





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