余命の残りを大切な人にくれてやります

きるる

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番外編:鷹の最愛の嫉妬 4※





それは妖美な笑みで、ちろりと舌を出した。


「スーラ―――っ…!」


まさかと声を出した瞬間。スーランが触れ続けていた己の硬くなり上を向いていた雄に顔を埋めたのだ。


「くっ…スーラン…!」


酒の影響かいつもより熱い口内に呑み込まれた雄があまりの快感にビクンと跳ねる。
吸い付くように下から尖端に動いた口がちゅぷんと音を立てたスーランがゆっくりと顔を上げた。

先程までとろりとしていた瞳がぱっちり開き爛々と開いていることにバウデンは目を見開いた。

スーランはわざとらしく舌を出してバウデンの裏筋を舐め始め、時折視線を向けてくるあまりな淫靡な姿にバウデンは下半身を力ませて耐える。


「スーラ、…はっ」


掠れたバウデンの感じる声にご満悦な様子のスーランが裏筋を丹念に行き来させ、時折尖端を包む感触に思わず腰が震え引きそうになるが、ここは狭い馬車の中。

殆ど動けない状態で目の前で己の雄をそれは美味しそうに舐めしゃぶる最愛の姿。
バウデンの興奮は瞬く間に押し上げられるが何とか耐え、お触り禁止と言われたが琥珀色の美しい髪なら大丈夫だろうと手を伸ばし優しく撫でる。

緩やかだが濃厚な快感がスーランの口淫の速度と共に加速される。
いつもバウデンが果てるまで何が何でも雄から口を離さないスーラン。それこそ本当に喰われるのかと思うほどの吸引力で引き剥がすのは至難の業であり、当然今回もそのつもりのようだ。

スーランの腟奥で果てる時とはまた別もので、自在に蠢く舌と吸引されるような快感は正直癖になる。
しかし一雄として主導権を奪われるのが悔しい反面もある。それでも口淫を止めろとは言えないくらい気持ちが良いのも確かだ。


「…っ、…くっ…も、ぅ…」


巧みな口淫にバウデンは劣勢になり徐々に昇り詰め、その声の必死さが耳に届いたスーランにじゅぽっと吸引を強めて速度を更に上げられ、迫りくる壮絶な快感に琥珀色の髪を両手で触れながら前屈みになり、己の欲を解放した。


「!!…ス、…ランっ、っ!はっ…」


陰嚢がぎゅっと収縮され、陰茎から勢い良く迸る白濁をスーランは口を窄め吸引を強くし、根本から少しずつ絞り出すように上下しながら嚥下して飲み下す。吸引され舌が蠢く度に過ぎる刺激にバウデンは琥珀色の髪をかき乱したくなるのを我慢して顔を埋めイランイランの香りを嗅ぐ。


「っ、スーラン…」
「んー美味い」


まるで美味い酒でも飲んだような感想に虚脱しそうになりながらも、いつもならそろそろ口を外すスーランが、今回に限っては離すことなくあやすようにバウデンの剛直に滴る残滓を舐め取るように動いていく。


「スー…ラン…もう、離せ…」
「嫌なこった」


語尾にケッと吐き捨てそうな言葉に唖然とするバウデンをよそに、スーランはまた尖端を咥え舌を巧みに動かしながらゆっくりと雄を扱き始めた。


「っ…、スーラン…!」
「髪以外に触れたら……半日絶交」
「っ!」


更に半分程に縮まった絶交期間であるが、ここでバウデンはようやくこの行動が酒場での嫉妬から継続されているものだと理解した。

何故なら再度兆し始めている雄を咥えるスーランの表情が不貞腐れていたからだ。
今度は先程のように視線は一向に合わさず、せっせと口淫に精を出しているスーラン。

バウデン一人だけが悶える口淫で焼きもちを発散させようとしているスーランに心の底から愛しさが溢れ、同時に仕留めたいという嗜虐的な感情で頭が茹だりそうになる。

それでも今はスーランが己の雄を咥えて必死に動かす様を目に焼き付けながら己の瞳孔が開いていくのを実感し、バウデンは程なくして二度目をスーランの口内にぶち撒けた。





公爵家の前に馬車が停まる。
外からここ最近定着しつつあるカイザの恐縮した声が聞こえてきた。


「旦那様…到着致しましたが…」
「…ああ。部屋に入るまでの人払い」
「っ、はい」


カイザの駆けていく足音を聞きながら、バウデンの首元に顔を埋め息を乱しているスーランを見る。





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