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拙い孔雀 5※
「イアン?」
「…」
拗ねて返事しないとか可愛いか。
シュナは寝台に上がりクッションで顔を隠しているイアンに近づく。正面だとすぐに背中を見せてしまうので足元に移動すると、一瞬どちらに動こうか迷ったのか微かに動くがそのまま止まった。
「イアン?どうしても番消しの薬を飲みたいって言うなら止めないけど、私個人としては飲まないで欲しいかな」
「…」
返事はしないが、クッションがぎゅっとされる。
「スーランが言ったように匂い?で状況によって有利に事が運ぶこともあるかもしれないし。勿論私も気をつけるようにするけど」
「…シュナはそのままで良いの。僕が気をつけることだし」
ぼそぼそとクッションからくぐもった声が聞こえ、ちゃんと勘違いしないで欲しいことを言ってくるイアンにシュナは嬉しくなり頬が緩んでしまう。
だが足元に触れるとビクッとして引っ込めたのでシュナも手を離したのだが、少しするとちょっとだけ足を伸ばしシュナの座る腿にくっつけてくるので本当に堪らなくなる。
シュナが寝台で移動する様子をイアンが神経を研ぎ澄ませたようにしているのがわかり、何だかもう本当に可愛い変異種孔雀としか思えなくなってしまう。
「スーランがね、獣人の番への執着は凄いって言ってた。勿論公爵様自身スーラン本人への想いが在ったことが前提で、番はそれに加算されていくだけだって言っていたって。―――でも人族にはそれがないでしょ?」
それならば小狡いシュナは自分の気が楽になる方に動こうと思う。
「イアンが番消しを飲まなければ、ずっと私を想ってくれるってことだよね?勿論今までのこともあるだろうけど」
「…飲んだって同じだし。…当たり前のこと言わないでくれる?」
もう本当にこの拙い愛しい孔雀をどうしてくれよう。
「私が飽きられることはない。このことに胡座かいても良いかなって狡い私は思っちゃうんだけど」
「……好きにすれば。僕から離れないなら何だって良いし」
寝台でのたうち回りたいくらいに悶えそうになる。
「それにね。スーランも今だからこそ思ったって言っていたのが、婚姻当初に口づけも性交も比べものにならないくらいに気持ち良かったんだって。相性もあるかもしれないけど、もし番だったからこその快感の増幅なら勿体ないかなって思った」
「…別にどっちでも」
「じゃあ番縁でなくて番絆で良いの?」
「…良いし」
「ありがと」
シュナはお礼を言いながらイアンの正面に移動すると、まだ駄目だそうでくるりと背を向けられた。
笑いを堪えながら、シュナは可愛過ぎるイアンにちょっとやりたいことを思いついてしまう。
「イアン?」
「…何」
「クッションを取ったり顔を覗いたりしないって約束するからそのまま動かないでね」
「何で」
「何でも」
シュナが寝台を移動してイアンの正面に移動すると、今度はそのままイアンは動かないでいてくれた。
シュナはちょっと舌舐めずりしながら妖艶な笑みを溢し、手早くイアンの下履きの隙間から手を差し込んでまだ柔らかい雄を引き摺り出した。
「っ!ちょ、シュナ、何し――――っ」
シュナはまだ柔らかいそれをぱくりと咥え舌で丹念に舐める。
ゆっくりと上を向くと驚きのあまり思わずクッションを外していたのか、すぐにぽふりと顔に埋めるイアンを見てとろりと微笑んでしまう。
シュナはまだそこまで大きくなっていないイアンの雄を舌と口で舐め啜り、裏筋部分を丁寧に舐めるとぐんぐんと硬さを増していったのだが。
「っ、っ…止め…っ…」
少し息を乱しながらだが拒否する言葉が聞こえたので、あれと思いながらシュナはへにょりと眉を下げて、ちゅぷんと雄から口を外してイアンを見た。
「嫌だった?何だかイアンが愛しすぎて可愛がりたくなっちゃったの」
「…」
「でも本当に嫌なら止める。ごめん」
その間にもイアンの雄は大きくなっていくのだが、それは雄の性かもしれない。
ちょっと調子に乗り過ぎてしまっただろうかとシュナは答えないイアンの雄から手を離そうとすると、「っ…すれば、…いいでしょ」とか細くくぐもった声が返ってきた。
「でもイアンが嫌なことはしたくないから」
「…別に、…驚いた、だけだし…」
「じゃあ続けても良いの?」
「…好きに、…すれば、良い、…し」
もう何と言うか抱き着いて撫で繰り回したくなってしまう。
シュナはぎゅっとクッションを抱えているイアンもその間にピクピクしているイアンの雄も愛おしくて仕方なくなる。
シュナは横に寝そべりながらイアンの雄に再度触れ、ゆっくりと扱きながら尖端から流れる液体を舐め取る。クッションから「っ…ん…」と我慢する声が聞こえてもう高揚が止まらない。
喉を開きながらゆっくりと呑み込み、歯が当たらないように舌を巧みに動かして、時折じゅっと音を立てると、ビクンと雄が跳ね「っ…ぁ、…っ」と艶めかしい声が漏れてくる。
シュナも興奮してわざと音を立てていると徐々にイアンの足がシュナの体に巻き付いてきて、ぐっと力が入る度にシュナは口の吸引力を増して吸い付き、奥の柔らかな二つの膨らみを転がすことも忘れない。
イアンのクッションから漏れる荒い息遣いと、時たま漏れ出る小さな喘ぐ声が本当にシュナの脳内を溶かしていくようだ。手を休ませずに段々脚に力が入るのを確認してシュナは速度を速めて口の窄まりも強くしていく。
「ぁ、…シュ、ナ…も、離…っっだ、め――――っ…!」
イアンのだめという言葉はシュナにとってまるで飲まずにはいられない猛毒だ。
シュナは速度を更に速め手と口を動かすと、乗っかっていた脚がぐっと強張り、「ぅ、ぁ、はっ…っ!」とクッションから漏れ聞こえた直後に凄い勢いでシュナの口腔内に飛沫が充満し、一滴残らず全て呑み込んでいく。
やはり甘く感じるその味を舌と手を使い扱き上げ、吸い尽くそうと喰い付いたまま離さない。ピクピクと断続的に動くイアンの雄を手と口で可愛がりながらシュナは恍惚とした。
そして咥えたままゆっくりと上を見るとクッションを抱えた腕は微かに震え、耳は真っ赤だった。
シュナはこりゃ癖になりそうと思いながらそのままずっとイアンの素直な雄を愛で続け、暫く雄に喰い付いて離れなかった。
当然だがその後にしっかりと反撃はされた。「もうシュナでしかイケなくされたから。責任とってよね」と宣って。
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