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第21話 敵国の陰謀
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王都に夜明けの光が射し込んでから半日。
和平の宴の成功は瞬く間に広まった。王も王妃も人々の前に立ち、旧王弟派壊滅の報と新しい条約の締結を宣言した。
民衆は歓声を上げ、町の広場では一日中鐘が鳴り響いていた。
だが、歓喜の影には必ず静寂が潜む。
その裏で、リリアーナは片時も気を緩めずにいた。
あの夜、ライナーが受けた毒は表面こそ癒えたものの、体に深く残る影があった。何より、あの刺客たちは皆、同じ薬で自害したのだ。
唇を噛み、机に並べられた報告書を見つめる。
「毒物はヴァルシア製、ではありますが、軍御用達のものではありません」
アルフリード医師が低い声で告げる。
「王国にも密売経路があるでしょう。最近、賊商人がこの街で逮捕されたばかりです」
「つまり……外からの侵入ではなく、内から?」
「ええ。“影”はまだ城の中にいます。おそらく、和平を望まぬ者たちが」
リリアーナは深く息を吐いた。
やはり終わっていない。
敵はまだ生きている。
*
同じ頃、王城から離れたヴァルシア領の山中。
灰色の霧に包まれた古い修道院の地下で、男たちが密談を交わしていた。
「マリクが失敗しただと?」
低い声が怒りを帯びる。黒いフードを被った指揮者らしき男が机を拳で叩いた。
側近の一人が震える声で答える。
「は、はい。王宮の宴で捕縛され……間もなく処刑されたとの報せが」
「愚か者め。やはり一介の文官に任せたのが間違いだった」
もう一人が進み出る。
「ですが、“計画の核心”はまだ生きています。彼らが気づく前に“燐灰石”を投入すれば――」
男は顎に手を当てた。
「そうだな。このままでは終われぬ。旧王弟派は滅びたと王国は思っている。だが真の“血族”は我らの側にある」
その言葉に、地下の空気がざわつく。
壁に掲げられた燭台が揺れ、赤い影が踊った。
「クロフォードの娘はいまだ利用価値が高い。あの女が“鍵”を持つうちは、王国もヴァルシアも完全に掌握できん。――ならば奪うまでだ」
「奪う……ですか?」
「そうだ。力ずくでもな。彼女は我々の血を継ぐ者だ。王国の偶像ではなく、“我らの証”として取り戻す」
*
要塞に戻ったライナーは、部屋の窓辺で薬草の匂いを嗅ぎながら苦笑していた。
「王都の酒より、この匂いの方が強いとはな」
リリアーナが振り返る。
「飲み薬ではないのです。毒を抜くための香です」
「毒など、とっくに抜けた」
「嘘です。顔色がまだ悪い」
「……気のせいだ」
二人のやり取りは穏やかだったが、リリアーナの胸には不安が抜けなかった。
彼の無理な笑顔を見るたび、何かが崩れていくような感覚がした。
「ライナー」
普段通りに名を呼んだはずなのに、声が少し震える。
「王妃陛下の命でしばらく私は王宮に残ります。和平の後処理と条約文の発行を任されました」
「そうか」
ライナーはゆっくり立ち上がり、外套を肩にかけた。
「お前は陛下の信頼を完全に得た。もう王国の中心に立っている」
「嬉しくありません」
思わず本音がこぼれる。
「私はただ……あなたと同じ場所で戦いたいだけです」
その言葉に、彼の動きが止まった。
振り返った灰青の瞳に、わずかな驚きが浮かぶ。
「……お前はもう戦場に立てない。王国とヴァルシアが手を結んだ今、外交官は剣を置くものだ」
「でも、戦いは終わっていません」
リリアーナは頑なに言い切った。
「敵はまだ残っています。あなたや私の血を狙う者が――」
「それでも!」
いつになく強い声が響き、彼女は息を呑む。
ライナーは拳を握りしめ、目を伏せた。
「これ以上、お前に血を見せたくない。……俺は、もう誰かの絶望を背負いたくないんだ」
「誰かの絶望、ですか?」
「十年前、俺は弟を守れなかった。その血を拭うために剣を握ってきた。だが、お前まで失ったら、本当の意味で俺は終わる」
沈黙。
外では風が唸り、窓が鳴った。
リリアーナはその言葉の重さに胸を締めつけられた。
彼が守るたびに傷ついてきた理由を、ようやく理解した気がした。
「……ごめんなさい。私、少し意地を張りすぎたかもしれません」
「謝ることはない。お前は間違っていない」
ライナーは目を細め、微かに笑った。
「だからこそ、危うい」
リリアーナの視線が机の上に止まる。
そこには、ヴァルシア本国から届いた新しい王印の入った書簡が置かれていた。
彼女は震える手でそれを手に取る。
封を切ると、一枚の簡潔な命令書が現れた。
「……どういうことですか、これ」
「ヴァルシア国王の命だ」
「あなたに“帰還命令”。――しかも、単独で?」
「和平の確認が済んだ以上、俺は軍へ戻らねばならん」
言葉が出ない。
昨夜の別れが、これほど早く訪れるとは思っていなかった。
「任務とはいえ、私は……」
ライナーは静かに頷いた。
「俺だけの意志なら、お前の傍に残っていただろう。だが、国を背負う者として背を向けることも必要だ」
「では、私は?」
「お前は“橋渡し”になる。王国とヴァルシアを繋ぐ者として。――もう“代役”ではなく、国を導く者だ」
リリアーナは俯いた。
勇気を持って歩き出すべきだと分かっているのに、胸が軋む。
「それでも……また、あなたが傷つくかもしれないと思うと」
「心配性だな、お前は」
ライナーは軽く笑い、距離を詰めた。
「安心しろ。俺が死んでも、お前が泣くのなら、生き返ってでも叩き起こされる気がする」
「ふふ……そんな乱暴な亡霊、困ります」
「じゃあ、泣くな」
軽く頭を撫でる手の動きが優しすぎて、言葉が出ない。
「リリアーナ。俺は必ず戻る。お前が“本当の希望”をこの国に築くその日まで」
「約束ですよ」
「嘘はつかん」
その時、外で馬蹄の音が鳴った。
城門の方から兵が駆け寄り、急報を告げる。
「殿下、報告! 国境方面に大量の煙が上がっております!」
「……何だと?」
ライナーの顔が険しくなる。
リリアーナは思わず立ち上がった。
「再戦……? 和平は、破られるの?」
彼は窓外を見据え、唇を結んだ。
「まだ分からん。だがもし戦の火が上がるなら、この和平は“誰かの策略”でしかなかったということだ」
夕陽が赤く空を染め上げ、要塞の影が長く伸びた。
その赤は、血の色にも似ていた。
リリアーナは拳を握りしめた。
「なら、止めてみせます。和平を壊させないために」
「どうやって?」
「私の言葉で。陛下も将軍も、いつか教えてくれたでしょう。――私は剣より言葉を使う女だと」
ライナーは短く笑みを見せた。
「そうだったな。信じている、リリアーナ」
その笑みに勇気をもらい、彼女もまた微笑んだ。
「私はあなたを信じます、将軍」
二人の間に沈む夕空だけが、燃えるように輝いていた。
やがてその光は、迫り来る嵐の前触れのように静かに薄れていく。
続く
和平の宴の成功は瞬く間に広まった。王も王妃も人々の前に立ち、旧王弟派壊滅の報と新しい条約の締結を宣言した。
民衆は歓声を上げ、町の広場では一日中鐘が鳴り響いていた。
だが、歓喜の影には必ず静寂が潜む。
その裏で、リリアーナは片時も気を緩めずにいた。
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「王国にも密売経路があるでしょう。最近、賊商人がこの街で逮捕されたばかりです」
「つまり……外からの侵入ではなく、内から?」
「ええ。“影”はまだ城の中にいます。おそらく、和平を望まぬ者たちが」
リリアーナは深く息を吐いた。
やはり終わっていない。
敵はまだ生きている。
*
同じ頃、王城から離れたヴァルシア領の山中。
灰色の霧に包まれた古い修道院の地下で、男たちが密談を交わしていた。
「マリクが失敗しただと?」
低い声が怒りを帯びる。黒いフードを被った指揮者らしき男が机を拳で叩いた。
側近の一人が震える声で答える。
「は、はい。王宮の宴で捕縛され……間もなく処刑されたとの報せが」
「愚か者め。やはり一介の文官に任せたのが間違いだった」
もう一人が進み出る。
「ですが、“計画の核心”はまだ生きています。彼らが気づく前に“燐灰石”を投入すれば――」
男は顎に手を当てた。
「そうだな。このままでは終われぬ。旧王弟派は滅びたと王国は思っている。だが真の“血族”は我らの側にある」
その言葉に、地下の空気がざわつく。
壁に掲げられた燭台が揺れ、赤い影が踊った。
「クロフォードの娘はいまだ利用価値が高い。あの女が“鍵”を持つうちは、王国もヴァルシアも完全に掌握できん。――ならば奪うまでだ」
「奪う……ですか?」
「そうだ。力ずくでもな。彼女は我々の血を継ぐ者だ。王国の偶像ではなく、“我らの証”として取り戻す」
*
要塞に戻ったライナーは、部屋の窓辺で薬草の匂いを嗅ぎながら苦笑していた。
「王都の酒より、この匂いの方が強いとはな」
リリアーナが振り返る。
「飲み薬ではないのです。毒を抜くための香です」
「毒など、とっくに抜けた」
「嘘です。顔色がまだ悪い」
「……気のせいだ」
二人のやり取りは穏やかだったが、リリアーナの胸には不安が抜けなかった。
彼の無理な笑顔を見るたび、何かが崩れていくような感覚がした。
「ライナー」
普段通りに名を呼んだはずなのに、声が少し震える。
「王妃陛下の命でしばらく私は王宮に残ります。和平の後処理と条約文の発行を任されました」
「そうか」
ライナーはゆっくり立ち上がり、外套を肩にかけた。
「お前は陛下の信頼を完全に得た。もう王国の中心に立っている」
「嬉しくありません」
思わず本音がこぼれる。
「私はただ……あなたと同じ場所で戦いたいだけです」
その言葉に、彼の動きが止まった。
振り返った灰青の瞳に、わずかな驚きが浮かぶ。
「……お前はもう戦場に立てない。王国とヴァルシアが手を結んだ今、外交官は剣を置くものだ」
「でも、戦いは終わっていません」
リリアーナは頑なに言い切った。
「敵はまだ残っています。あなたや私の血を狙う者が――」
「それでも!」
いつになく強い声が響き、彼女は息を呑む。
ライナーは拳を握りしめ、目を伏せた。
「これ以上、お前に血を見せたくない。……俺は、もう誰かの絶望を背負いたくないんだ」
「誰かの絶望、ですか?」
「十年前、俺は弟を守れなかった。その血を拭うために剣を握ってきた。だが、お前まで失ったら、本当の意味で俺は終わる」
沈黙。
外では風が唸り、窓が鳴った。
リリアーナはその言葉の重さに胸を締めつけられた。
彼が守るたびに傷ついてきた理由を、ようやく理解した気がした。
「……ごめんなさい。私、少し意地を張りすぎたかもしれません」
「謝ることはない。お前は間違っていない」
ライナーは目を細め、微かに笑った。
「だからこそ、危うい」
リリアーナの視線が机の上に止まる。
そこには、ヴァルシア本国から届いた新しい王印の入った書簡が置かれていた。
彼女は震える手でそれを手に取る。
封を切ると、一枚の簡潔な命令書が現れた。
「……どういうことですか、これ」
「ヴァルシア国王の命だ」
「あなたに“帰還命令”。――しかも、単独で?」
「和平の確認が済んだ以上、俺は軍へ戻らねばならん」
言葉が出ない。
昨夜の別れが、これほど早く訪れるとは思っていなかった。
「任務とはいえ、私は……」
ライナーは静かに頷いた。
「俺だけの意志なら、お前の傍に残っていただろう。だが、国を背負う者として背を向けることも必要だ」
「では、私は?」
「お前は“橋渡し”になる。王国とヴァルシアを繋ぐ者として。――もう“代役”ではなく、国を導く者だ」
リリアーナは俯いた。
勇気を持って歩き出すべきだと分かっているのに、胸が軋む。
「それでも……また、あなたが傷つくかもしれないと思うと」
「心配性だな、お前は」
ライナーは軽く笑い、距離を詰めた。
「安心しろ。俺が死んでも、お前が泣くのなら、生き返ってでも叩き起こされる気がする」
「ふふ……そんな乱暴な亡霊、困ります」
「じゃあ、泣くな」
軽く頭を撫でる手の動きが優しすぎて、言葉が出ない。
「リリアーナ。俺は必ず戻る。お前が“本当の希望”をこの国に築くその日まで」
「約束ですよ」
「嘘はつかん」
その時、外で馬蹄の音が鳴った。
城門の方から兵が駆け寄り、急報を告げる。
「殿下、報告! 国境方面に大量の煙が上がっております!」
「……何だと?」
ライナーの顔が険しくなる。
リリアーナは思わず立ち上がった。
「再戦……? 和平は、破られるの?」
彼は窓外を見据え、唇を結んだ。
「まだ分からん。だがもし戦の火が上がるなら、この和平は“誰かの策略”でしかなかったということだ」
夕陽が赤く空を染め上げ、要塞の影が長く伸びた。
その赤は、血の色にも似ていた。
リリアーナは拳を握りしめた。
「なら、止めてみせます。和平を壊させないために」
「どうやって?」
「私の言葉で。陛下も将軍も、いつか教えてくれたでしょう。――私は剣より言葉を使う女だと」
ライナーは短く笑みを見せた。
「そうだったな。信じている、リリアーナ」
その笑みに勇気をもらい、彼女もまた微笑んだ。
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続く
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