43 / 137
42
しおりを挟むハイキングコースって言うから甘く見てた…。思ったよりもガッツリ山道だ。山道だし疲れるし、坂がヤバイ!道は整備されてても、キツイもんだな。長さはないみたいだから多分耐えられるけど。
みんなと歩いてるけど、みんな平気そうなんだもんなー…体力あるんだな。
「大丈夫か?香夜」
「ふぅ…はい…大丈夫…です…」
「そうは見えないけど…もっとゆっくり歩く?」
「えっと…はい…」
「最悪俺がおぶってあげるから」
「それは大丈夫です…」
「かぐちゃん体力ないね?」
「鳴海は…平気そうだね…」
「このくらいは僕も鍛えてるからね!」
小さくて、体力なさ気な鳴海でさえ、スタスタ歩いてる。すげぇ…。一人だけ苦しそうな人発見!茜くんだ。仲間だ!
「マジかぁ…あ!仲間!」
「茜は喘息持ちだからね。」
「はぁ…はっ…はぁ…」
「茜、無理するなよ。」
「はぁ…うるせぇ…藍…はっ…」
「……俺だけぇ?こんなに体力ないの…」
「茜が無理そうなら連れ帰れよ。藍。」
「はい。ほら、三野瀬さんもこう言ってるし、茜、そろそろ限界でしょ」
「はぁ…おう……無理…」
「はい、おんぶね。帰るよ」
茜くんは、喘息持ちなのか…。あ、三野瀬さんに注意されて、茜くんは藍くんにおんぶされてる。来た道を引き返す方が早いらしく、道を引き返して行った。
「茜、大丈夫?」
「んー…藍…わりぃ…」
「いいよ。…でも…無理は駄目って言ったよね?」
「ん、まだいけると思ったんだよ…」
「もー…まぁいいけどさ。俺がいない時は勘弁してね。俺が側にいる時ならお前のこと見ててやれるからいいけどさ。」
「お前、大抵俺の側にいるだろ」
「まぁね」
「じゃあいいじゃねぇか…。」
「全く…茜は………って寝たの?」
おぶっていたが、肩にかかる重みが変わる。どうやらおぶっている間に、茜が眠ってしまったらしい。無理してたから疲れたんだろうな。俺に頼ってくれる分にはいいんだけど…。
「澄人さん!オレもおんぶされたい!」
「…お前は平気だろうが。ケロッとしてるくせに。」
「えー!いいじゃん!オレも怪我とかする?」
「馬鹿なことを言うな。」
「それじゃあ、おんぶしてもらえないじゃん!」
「一緒に歩くのもいいだろう?上条。」
「うぅ…澄人さんってズルい!!じゃあ手繋いでよ!」
「…まぁいいか。ここには、知り合いしかいないしな。」
「やった!」
ずるいよなぁ。澄人さん。一緒に歩くのもいいだろう?って、好きな人に微笑まれたら、そんなの断れないよねぇ?珍しく手は繋いでくれるみたいだから、いいんだけどさ。澄人さんってガード硬いからなぁ。オレこんなにアピールしてんのに、全ッ然なびいてくれないし…。
澄人さんの手、大っきくて…安心する。まぁ、20分くらいしか繋げないけど、繋いでくれるだけ進歩したかな。オレのことさっさと番にしてくれないかなぁ…?
みんなイチャイチャしてるー!ラブラブだなぁ。
「俺達も手繋ぐ?」
「え?ええと…」
「いや?」
「いや…では…」
「じゃあ、ハイ」
「はい…」
「ちょっと!僕の前でイチャつかないでよね!まだ認めてないんだから!」
「ふっ…邪魔するなよ。お前はただの友達だろ?」
「むうぅ…!そうだけど!!」
言い争ってるけど、もう繋いじゃってるんだよね、手。差し出されたからつい、手を取っちゃったし。
46
あなたにおすすめの小説
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
ファントムペイン
粒豆
BL
事故で手足を失ってから、恋人・夜鷹は人が変わってしまった。
理不尽に怒鳴り、暴言を吐くようになった。
主人公の燕は、そんな夜鷹と共に暮らし、世話を焼く。
手足を失い、攻撃的になった夜鷹の世話をするのは決して楽ではなかった……
手足を失った恋人との生活。鬱系BL。
※四肢欠損などの特殊な表現を含みます。
発情期のタイムリミット
なの
BL
期末試験を目前に控えた高校2年のΩ・陸。
抑制剤の効きが弱い体質のせいで、発情期が試験と重なりそうになり大パニック!
「絶対に赤点は取れない!」
「発情期なんて気合で乗り越える!」
そう強がる陸を、幼なじみでクラスメイトのα・大輝が心配する。
だが、勉強に必死な陸の周りには、ほんのり漂う甘いフェロモン……。
「俺に頼れって言ってんのに」
「頼ったら……勉強どころじゃなくなるから!」
試験か、発情期か。
ギリギリのタイムリミットの中で、二人の関係は一気に動き出していく――!
ドタバタと胸きゅんが交錯する、青春オメガバース・ラブコメディ。
*一般的なオメガバースは、発情期中はアルファとオメガを隔離したり、抑制剤や隔離部屋が管理されていたりしていますが、この物語は、日常ラブコメにオメガバース要素を混ぜた世界観になってます。
隣の番は、俺だけを見ている
雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。
ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。
執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。
【キャラクター設定】
■主人公(受け)
名前:湊(みなと)
属性:Ω(オメガ)
年齢:17歳
性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。
特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。
■相手(攻め)
名前:律(りつ)
属性:α(アルファ)
年齢:18歳
性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。
特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる