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第3の異世界ー死にたい魔王
第27話 勇者に会うため町へ行く
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夜が明け、目的の町の側まで運転してきた俺は、ツクナの指示でデュロリアンを停車させる。
「デュロリアンで行けば目立つからの。ここからは歩いて行くのじゃ」
「そうだな」
降りるとデュロリアンは異空間へと消えた。
「わあっ? 消えちゃいましたっ! これってどういう魔法なんですか?」
「魔法じゃなくて科学だよ」
「へーカガクってすごいですねー。さっきのデュロリアンって乗り物もカガクなんですよね? カガクってどういうものなんですか?」
「えっと……さあ」
俺にもよくわからないことだ。
「そんなことより早く行くぞ。リュアンはここで待っておれ」
「えーっ! わたしも行くっ! ハバンさんと一緒にいたいもんっ!」
と、リュアンは俺の腕に抱きつく。
「お前は手配書が出回ってて目立つから邪魔じゃ。ついて来るな」
「こうやって顔を隠して行くから大丈夫だよっ」
両手で顔を覆うリュアンを前に、ツクナが大きくため息を吐く。
「それはそれで目立つじゃろ。馬鹿かお前は」
「馬鹿じゃないもん。魔王が馬鹿なはずないじゃん。魔王だよ」
「……ハイパーサタンとやらに部下を全員とられたのは、負けたからという理由だけでもないような気がしてきたのう」
「う、うーん」
確かにあまり人の上に立てるような存在ではないなとは俺も思う。
「わかりましたー。じゃあこうやって布を深く被って顔を隠しますからー」
リュアンは全身に黒い布を被って顔を隠す。
「ふん。ま、それならいいじゃろ。ハバンも顔を隠したほうがいいのう」
「えっ? 俺も? どうして?」
「女が寄って来ても鬱陶しいからの」
そう言ってツクナがパソコンのキーを押すと、
「わおっ!?」
空からフルプレートの鎧が一式、落ちてきてビックリした俺は声を上げてしまう。
「それを着るのじゃ」
「う、うん」
言われた通り、鎧を装着する。
「あーんハバンさんの素敵な顔が隠れていやだーっ」
「これでこういう女が寄って来なくなる」
なんだか残念そうなリュアンを連れて、俺たちは町へと入る。
……町の中は静まり返っており、人の姿もあまりなかった。
大きい町なのに妙だ。
「魔王城へ向かっている勇者の一行がこの町に滞在しているようじゃ」
「一行ってことはひとりじゃないのか」
さすがにひとりで魔王とその軍勢に立ち向かうなんて無謀だろうし、当然ではある。
「あーっ!」
「えっ? なに?」
リュアンがなにかを指差して叫んだのでそっちへ目を向ける。
「これわたしの手配書ですよっ! なんかおっぱいがすごく強調されて書かれてますっ! これってセクハラじゃないですかねっ!」
「そんな大胆に胸元を開いた服を着てるのに、そんなことが気になるのか?」
「これはファッションですもんっ! 魔王は露出度の高い服を着ないとダメなんですっ!」
「あ、そう」
なんか意味あるのかなぁ。どうでもいいけど。
「それよりもなんだか町の皆さん、元気が無さそうですね。なにかあったんでしょうか?」
「君のせいじゃないの?」
「わたしこの町にはまだなんにもしてませんよー」
「じゃあなにか他に理由があるのかな?」
魔王を打倒する勇者のいる町なら、もっと活気に溢れてそうだが。
「あれが勇者一行の滞在している家じゃ」
「うん?」
やってきたのは大きな屋敷だ。
「宿屋か? これ?」
「いや、ここら一帯を治める領主の屋敷みたいじゃ」
「ほう」
領主の屋敷に勇者を滞在させているのか。
人類の敵である魔王を倒すために戦っているのだから、できるだけもてなしたいと、そういうことだろうと俺は思う。
「勇者ってどんな人なんでしょうね? 会うのが楽しみです」
「向こうは魔王がこんな普通の女の子だって知ったら驚きそうだけどな」
「普通じゃないですよっ! むっちゃ美人でおっぱい大きいですもんっ!」
「そうだね」
てきとうに返事をして屋敷へ向かう。
「門番がいるぞ」
「任せてください」
と、リュアンが指をパチンと鳴らす。
「う……」
すると門番がパタリとその場に倒れた。
「魔法か?」
「はい。眠らせました。すごいですか?」
「うん。すごい。っていうか、便利だね」
眠っている門番を通り過ぎて屋敷の中へ入る。
「こっちじゃ」
「うん」
ツクナへついて行くと、やがて大きな扉の前へたどり着く。
「領主と謁見をする部屋だな」
「うむ。恐らくそうじゃろう」
「領主と謁見中かな? 少し待っていたほうがいいか」
「今の勇者ってどんな人だろー? ちょっと覗いてみよ」
と、リュアンが扉をそっと開いて中を覗く。
「デュロリアンで行けば目立つからの。ここからは歩いて行くのじゃ」
「そうだな」
降りるとデュロリアンは異空間へと消えた。
「わあっ? 消えちゃいましたっ! これってどういう魔法なんですか?」
「魔法じゃなくて科学だよ」
「へーカガクってすごいですねー。さっきのデュロリアンって乗り物もカガクなんですよね? カガクってどういうものなんですか?」
「えっと……さあ」
俺にもよくわからないことだ。
「そんなことより早く行くぞ。リュアンはここで待っておれ」
「えーっ! わたしも行くっ! ハバンさんと一緒にいたいもんっ!」
と、リュアンは俺の腕に抱きつく。
「お前は手配書が出回ってて目立つから邪魔じゃ。ついて来るな」
「こうやって顔を隠して行くから大丈夫だよっ」
両手で顔を覆うリュアンを前に、ツクナが大きくため息を吐く。
「それはそれで目立つじゃろ。馬鹿かお前は」
「馬鹿じゃないもん。魔王が馬鹿なはずないじゃん。魔王だよ」
「……ハイパーサタンとやらに部下を全員とられたのは、負けたからという理由だけでもないような気がしてきたのう」
「う、うーん」
確かにあまり人の上に立てるような存在ではないなとは俺も思う。
「わかりましたー。じゃあこうやって布を深く被って顔を隠しますからー」
リュアンは全身に黒い布を被って顔を隠す。
「ふん。ま、それならいいじゃろ。ハバンも顔を隠したほうがいいのう」
「えっ? 俺も? どうして?」
「女が寄って来ても鬱陶しいからの」
そう言ってツクナがパソコンのキーを押すと、
「わおっ!?」
空からフルプレートの鎧が一式、落ちてきてビックリした俺は声を上げてしまう。
「それを着るのじゃ」
「う、うん」
言われた通り、鎧を装着する。
「あーんハバンさんの素敵な顔が隠れていやだーっ」
「これでこういう女が寄って来なくなる」
なんだか残念そうなリュアンを連れて、俺たちは町へと入る。
……町の中は静まり返っており、人の姿もあまりなかった。
大きい町なのに妙だ。
「魔王城へ向かっている勇者の一行がこの町に滞在しているようじゃ」
「一行ってことはひとりじゃないのか」
さすがにひとりで魔王とその軍勢に立ち向かうなんて無謀だろうし、当然ではある。
「あーっ!」
「えっ? なに?」
リュアンがなにかを指差して叫んだのでそっちへ目を向ける。
「これわたしの手配書ですよっ! なんかおっぱいがすごく強調されて書かれてますっ! これってセクハラじゃないですかねっ!」
「そんな大胆に胸元を開いた服を着てるのに、そんなことが気になるのか?」
「これはファッションですもんっ! 魔王は露出度の高い服を着ないとダメなんですっ!」
「あ、そう」
なんか意味あるのかなぁ。どうでもいいけど。
「それよりもなんだか町の皆さん、元気が無さそうですね。なにかあったんでしょうか?」
「君のせいじゃないの?」
「わたしこの町にはまだなんにもしてませんよー」
「じゃあなにか他に理由があるのかな?」
魔王を打倒する勇者のいる町なら、もっと活気に溢れてそうだが。
「あれが勇者一行の滞在している家じゃ」
「うん?」
やってきたのは大きな屋敷だ。
「宿屋か? これ?」
「いや、ここら一帯を治める領主の屋敷みたいじゃ」
「ほう」
領主の屋敷に勇者を滞在させているのか。
人類の敵である魔王を倒すために戦っているのだから、できるだけもてなしたいと、そういうことだろうと俺は思う。
「勇者ってどんな人なんでしょうね? 会うのが楽しみです」
「向こうは魔王がこんな普通の女の子だって知ったら驚きそうだけどな」
「普通じゃないですよっ! むっちゃ美人でおっぱい大きいですもんっ!」
「そうだね」
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「任せてください」
と、リュアンが指をパチンと鳴らす。
「う……」
すると門番がパタリとその場に倒れた。
「魔法か?」
「はい。眠らせました。すごいですか?」
「うん。すごい。っていうか、便利だね」
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「こっちじゃ」
「うん」
ツクナへついて行くと、やがて大きな扉の前へたどり着く。
「領主と謁見をする部屋だな」
「うむ。恐らくそうじゃろう」
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「今の勇者ってどんな人だろー? ちょっと覗いてみよ」
と、リュアンが扉をそっと開いて中を覗く。
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