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時空閉鎖空間 ミュージックステーション

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私は毎週友達とカラオケに行くのが習慣になっていた。

今日も土曜日だし友達と約束して昼の1時にカラオケ店へ行き混んでないかを確認をした。

部屋は辛うじて空いており6番の喫煙ルームを案内されドリンクをコップに注ぎ部屋に入った。

いつも通り椅子に座りマイクとデンモクを触り音程調整の為、毎回決まった歌い出しの曲を入れた。

私は曲を入れガイドメロディーを設定し3分ほどの曲を歌いました。

曲を歌いきった後、いつも設定しないはずの採点が始まった。

前回の人が入れたのだろうか私は急いでデンモクの採点機能を消そうとした。
しかし、消そうとしたがいくらボタンを押しても取消が効かない。

ほかのボタンは機能するのだが......。

違うデンモクを取り出し狂ったように取消を押したがやはり反応しない。

私は従業員にこの事告げる為、ルームテレフォンに手をかけて受話器を耳につけた。

呼び出し音が鳴るだけで一向に出ない。
私は、直接呼んでやろうとドアノブに手をかけるが
ドアノブがガチガチに固められてるかのように動かなかった。

焦った私は必死に従業を呼ぶ為ドアを叩いた。

何もないかのようにドアのガラスから見える客人が平然とあるいていた。

その光景を無視してからモニターから採点が始まった。

点数が99点と表示され次の曲を入れてくださいと出た。

すると10という数字が9、8へとカウンドダウンし始め早く曲を入れて!と催促させらかのように動いた。

私は急いで曲をいれ歌いながら出口を探した。

曲が終わる度に採点が始まりカウンドダウンが始まる。
採点が始まり点数が表示されると今度は98点と採点された。

どんどんと作業が勝手に進行していっていった。

点数が下がるに度、モニターとデンモクがプニプニと組のように柔らかくなっていきボタンが押しにくくなっていった。

50点になっていくと謎の人物が壁から大量にでてきた。
その人物は店員らしく店名とその下に名札があり、
そこには、けにゃタンとかかれていた。

けにゃタンさんに助けを呼ぶ私だが、けにゃタンさんは何も言わなかった。
点数が下がる度にモニターとデンモクはプニプニしはじめ、けにゃタンが壁から大量に湧いてきた。

ただ、けにゃタンさんの特徴はごく稀に坊主の格好をしていた。
木魚を叩きながらお経らしき声を出している感じだった。

なぜかその、坊主けにゃタンさんの周りにいる、ノーマルけにゃタンさんが消えていってる感じがした。

急いで私はデンモクに手をかけて、お経を選択しようとしたがデンモクは既にグミのようになっていった。

選択画面を設定しようと必死に押すが押せなくなっており
モニターには採点が1と表示されていた。

次の曲のカウンドダウンが始まるころ、大量のけにゃタンさんに飲み込まれ私の体が変化しているのに気づいた。
私は、なるほどと察した。

「この部屋は成仏させないといけないのか。」
とね。






この作品は、なろう小説にも投稿してます。
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