売れない小説家に対する無慈悲な訪問者

けにゃタン

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売れない小説家に対する無慈悲な訪問者

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私は書籍化されたい為に日々毎日書いてる小説家である。

最近、私の自宅に一人の人物が訪問しに来るようになった。



私が小説を書いてるのかどうやって知ったのか知らないが

「あなたの小説をぜひ私の会社から出版させてほしい」

と私に問いかけるようになってきた。

私は男に伝えた。

「なぜ私にいってくるのですか?」

男は私に話しかける

「私は売れない小説家を援助する活動をするものです。

もちろん維持費等はかかりません。

是非、貴方の作品を当社から出版させてください」

と玄関前で行ってきたが私は男を追い返した。

男は私に一言言って退散した。

「了解しました。気が変わったら此方に電話をかけてください」

売れない私にとってはもってこいの話だが怪しすぎるので一晩考えることにした。



就寝するにも今日の出来事が印象強くて眠れず朝を迎えた。



気が付いたら朝の10時になってた。



ぼーっとしていると玄関のチャイムが鳴った。

わたしは玄関の扉を開ける昨日の男が立っていた。

「どうですか?気が変わりましたか?ぜひ、あなたの作品を出版させてください!

ぜひ!ぜひ!」

昨日より、しつこく催促してきた。

「また考えますから、まっててください。しかし、どこから私の作品をしったのですか?」

と男に問いかけると男は無言で立ち去った。



それから、このような出来事が一週間一か月と続き徐々に私はやつれていった。



一か月分の食料もなくなりかけた時、スーパーで買物をするため出かけることにした。



久々の外の空気を吸って気分転換をしたところ偶然にも友人とすれ違った。

友人は私と同じ小説家であったが前にあった時よりヤツれており覇気がなかった。

「どうしたんだ?すごいヤツれてるんだが。

そういや前、自分の作品が書籍化されるって喜んでたがどうだったんだ?」

と友人に話しかけると

「あー、確かに書籍化されたよ。書籍化されたんだけど意味わかんねーよ!そんなのありかよ」

と私に泣きながら話しかけた。

「詳しく教えてくれよ」

と伝えると友人は周りを警戒しながら答えた。

「俺さ、書籍化されるっていったよな?

それさ、ある日、突然男が現れて俺にいったんだよ。

(書籍化させてください!

もちろん悪いようにはさせません。もちろんマージンは払います!)

といって毎晩いってくるんだよね。

押し負けて了解を得てしまったんよ。

すると腕に焼き印されてそれからずっと本を書いてるんよ」

わたしは友人に返事をかえした。

「え!売れるならいいじゃん!」

「売れるのはいいんだよ!でもよ!売れ行く先はどこだと思う?

日本語が通じない異界の地で発売されるんだよ!

その意味が分かったのは、契約して直ぐに男は俺を拘束し意味がわかない場所につれていかれたんだ。

一瞬だったよ。その場所に行くのは。

付いたらたくさんの小説家がいて俺の知ってる小説家までいたんだよね。

あれは何人つかまってるのかわからないわ。」

わたしは疲れ切った友人に話しかけた。

「なんで今日はここに居るの?」

「一か月に一度、情報収集のために現世に戻されるんだよ。1日だけな。

もうすぐ捕まえにくる。やつらが・・・。

あいつには気をつけろよ。」

友人は私に力づよい声で伝えた。



「奴らの目的は出版先は文字も読めない異界の地で発売して

捕まえると永遠に発行を推測することなんだよ。

絶対、逃げることを許されない!

変な男が訪問して催促したら一か月以上は逃げ切ろ!

奴らはあきらめるはずだ!

絶対捕まるなよ!

奴らの目的は唯一つ!ただ一つ!」



そういうと友人は逃げるように走りさり町中へと消えていった。



その時私は思った。

人に頼り切るのは怖いことだと。



小説家になろうにも投稿してます。
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