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5話 家畜王子
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みんなは覚えているだろうか
醜い家畜の王子
婚約破棄でぶん殴られた王子
あまりにも小物臭すぎる悪役にすらなれない悪役
そんな彼のあまりにおバカな恋物語を少しだけ語ろう。
人が好きになる女というのは恐らく高の花と呼ばれるようなきれいな女だろう。
だが、わたしが好きになった女はあまりにも乱暴で野蛮な女だった。
まずわたしのあいつへの第一印象はなにその血だったからな。
だってあいつ血まみれだったしやべえよとおもったな。
わたしはずっと女というのは守るべき存在だとばかりおもい続けてきた。
王子としてみんなのために尽くそうとおもってきたのに
それでもそれでもなわたしはおまえのとなりで笑える婚約者でありたかった。
それでもきみは見てはくれなかったな。
いや見てくれたことはあった。
一度だけわたしを醜いとおもい睨みつけたその目があまりにも美しく見えてしょうがなかった。
もう一度わたしを見てくれ
だからだからわたしはきみの気持ちに答えよう。
きみを壊そう。
何度でも何度でも醜い家畜を演じよう。
人は言うだろう。
「そんな女はやめておけ」「もっと上品な令嬢がいる」と
知ったことか。
あいつは暴力的でめんどくさくて礼儀もないそんなごみ溜めの中の輝く原石みたいなやつだった。
血の匂いがして笑えば牙みたいに鋭くてなのになぜだかわたしの心臓はあいつの前でだけちゃんと脈を打った。
騎士たちが褒めてくる優雅な令嬢たちよりあいつが泥だらけで殴ってきた拳の方がよっぽど美しく感じた
わたしはずっと王子らしくあろうとした。
高潔で正しくて誰にでも優しくて頼られる存在でいたかった。
でも、あいつは違った。
あいつはわたしに優しくなかった。
いや確かにあいつはわたしが髪を引っ張ったりするなどひどい蛮行を行っても許す。
だが、そのときめちゃくちゃ怖い顔で睨んでくれるのだ。
でも王子だから見てはくれない。
王子だから殴ってもくれない。
それがずっとずっといやだった。
あいつはわたしの婚約者ででもあいつにとってはわたしはきっと邪魔者でしかなかった。
それでもそれでもわたしはあいつの視界の端にでもいい どんな形でも醜い太った家畜になろうとわたしはきみを愛そう。
だけど睨むという行為だけしかしてくれず彼女は一度も本当の意味でのわたしを見てはくれなかった。
きっと壊れてるのはわたしの方だ。
だからもう決めたんだ。
振り向かないなら振り向かせる。
嫌われるなら嫌われ続けてやる。
憎まれるなら憎まれ尽くしてやる。
あいつはわたしを家畜と呼んだ。
ならいいだろう。
家畜でも、汚物でも、しがみつく泥でもなんでも演じてやる。
おまえの心がわたしを拒むなら拒ませたまま抱きしめてやる。
おまえの人生に必要のない存在なら必要のないままで足掻き続けてやる。
だってわたしの恋はもうとっくに壊れている。
直すつもりもない。
きみはきっとそんなことをいうなら気持ち悪いというだろう。
いやもしかしたらもう忘れてしまっているかもしれない。
でも最後にようやく彼女はわたしを見てくれた。
殴ってくれた。
無様な顔をさらしたのも覚えている。
そのくせ暴言をはくたびに高揚する心があったことを覚えている。
だからわたしは王子であることを捨てよう。
おまえの物語の醜い悪役でいてやる。
おまえの記憶に残らないどっかにいたなレベルのどうでもいい悪役になってしまってもいい。
それがおまえとの関係に残された唯一の近さならばそれでいい。
そうおもいながらわたしは王子としての責務に追われる日々を送る中でわたしは知ってしまった。
彼女が牧場で働いているという事実を
いやダメだ。
迷惑になる。
だが、迷惑になったら怒るだろうし怒ったらめっちゃきれいな顔をわたしに見せてくれるかも
もしかしたら婚約者じゃなくなったし追放されたからぶん殴ってもいいとおもってくれるかも
ああ楽しみだ。
よし今すぐ行こう愛しの彼女に会いに行こう。
これはあまりにもダメな方向に飼育されてしまった家畜王子のバカで間抜けな恋愛物語
そんな王子が彼女の元に向かうと男がいた。
男というか魔神がいた。
魔神というかセバスチャンがいた。
王子は完全にぶっ壊れた。
「ふっざけんじゃねえぞごらああああ」
もはや美しい顔なんてどこへやら長い髪の毛を振り回し怒った。
もうきれいな黒髪が台無しである。
魔神であるセバスチャンに掴みかかる。
だが、セバスチャンはいともたやすく王子を返り討ちにした。
騒ぎを駆けつけたミレーナが見たのはあまりにもだらしない顔で気絶した王子の顔だった。
醜い家畜の王子
婚約破棄でぶん殴られた王子
あまりにも小物臭すぎる悪役にすらなれない悪役
そんな彼のあまりにおバカな恋物語を少しだけ語ろう。
人が好きになる女というのは恐らく高の花と呼ばれるようなきれいな女だろう。
だが、わたしが好きになった女はあまりにも乱暴で野蛮な女だった。
まずわたしのあいつへの第一印象はなにその血だったからな。
だってあいつ血まみれだったしやべえよとおもったな。
わたしはずっと女というのは守るべき存在だとばかりおもい続けてきた。
王子としてみんなのために尽くそうとおもってきたのに
それでもそれでもなわたしはおまえのとなりで笑える婚約者でありたかった。
それでもきみは見てはくれなかったな。
いや見てくれたことはあった。
一度だけわたしを醜いとおもい睨みつけたその目があまりにも美しく見えてしょうがなかった。
もう一度わたしを見てくれ
だからだからわたしはきみの気持ちに答えよう。
きみを壊そう。
何度でも何度でも醜い家畜を演じよう。
人は言うだろう。
「そんな女はやめておけ」「もっと上品な令嬢がいる」と
知ったことか。
あいつは暴力的でめんどくさくて礼儀もないそんなごみ溜めの中の輝く原石みたいなやつだった。
血の匂いがして笑えば牙みたいに鋭くてなのになぜだかわたしの心臓はあいつの前でだけちゃんと脈を打った。
騎士たちが褒めてくる優雅な令嬢たちよりあいつが泥だらけで殴ってきた拳の方がよっぽど美しく感じた
わたしはずっと王子らしくあろうとした。
高潔で正しくて誰にでも優しくて頼られる存在でいたかった。
でも、あいつは違った。
あいつはわたしに優しくなかった。
いや確かにあいつはわたしが髪を引っ張ったりするなどひどい蛮行を行っても許す。
だが、そのときめちゃくちゃ怖い顔で睨んでくれるのだ。
でも王子だから見てはくれない。
王子だから殴ってもくれない。
それがずっとずっといやだった。
あいつはわたしの婚約者ででもあいつにとってはわたしはきっと邪魔者でしかなかった。
それでもそれでもわたしはあいつの視界の端にでもいい どんな形でも醜い太った家畜になろうとわたしはきみを愛そう。
だけど睨むという行為だけしかしてくれず彼女は一度も本当の意味でのわたしを見てはくれなかった。
きっと壊れてるのはわたしの方だ。
だからもう決めたんだ。
振り向かないなら振り向かせる。
嫌われるなら嫌われ続けてやる。
憎まれるなら憎まれ尽くしてやる。
あいつはわたしを家畜と呼んだ。
ならいいだろう。
家畜でも、汚物でも、しがみつく泥でもなんでも演じてやる。
おまえの心がわたしを拒むなら拒ませたまま抱きしめてやる。
おまえの人生に必要のない存在なら必要のないままで足掻き続けてやる。
だってわたしの恋はもうとっくに壊れている。
直すつもりもない。
きみはきっとそんなことをいうなら気持ち悪いというだろう。
いやもしかしたらもう忘れてしまっているかもしれない。
でも最後にようやく彼女はわたしを見てくれた。
殴ってくれた。
無様な顔をさらしたのも覚えている。
そのくせ暴言をはくたびに高揚する心があったことを覚えている。
だからわたしは王子であることを捨てよう。
おまえの物語の醜い悪役でいてやる。
おまえの記憶に残らないどっかにいたなレベルのどうでもいい悪役になってしまってもいい。
それがおまえとの関係に残された唯一の近さならばそれでいい。
そうおもいながらわたしは王子としての責務に追われる日々を送る中でわたしは知ってしまった。
彼女が牧場で働いているという事実を
いやダメだ。
迷惑になる。
だが、迷惑になったら怒るだろうし怒ったらめっちゃきれいな顔をわたしに見せてくれるかも
もしかしたら婚約者じゃなくなったし追放されたからぶん殴ってもいいとおもってくれるかも
ああ楽しみだ。
よし今すぐ行こう愛しの彼女に会いに行こう。
これはあまりにもダメな方向に飼育されてしまった家畜王子のバカで間抜けな恋愛物語
そんな王子が彼女の元に向かうと男がいた。
男というか魔神がいた。
魔神というかセバスチャンがいた。
王子は完全にぶっ壊れた。
「ふっざけんじゃねえぞごらああああ」
もはや美しい顔なんてどこへやら長い髪の毛を振り回し怒った。
もうきれいな黒髪が台無しである。
魔神であるセバスチャンに掴みかかる。
だが、セバスチャンはいともたやすく王子を返り討ちにした。
騒ぎを駆けつけたミレーナが見たのはあまりにもだらしない顔で気絶した王子の顔だった。
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