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アニエス、グレンとデートする 1
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「ア~ニエス~♪こっちのデイドレスも
着てみて、着てみて」
アイリスさんが白いフリルがついた淡い
ブルーのデイドレスを持ってやって来る。
もう、アイリスさん。もっとお父様の側に
いてあげればいいのに。
カルヴァン団長は意識を取り戻し、スープや
すりおろした果物ぐらいなら食べられるほど
回復した。
アイリスさんは昼は侯爵邸でお父様の看病、
夜は王女宮に戻り姫様のお側にいる。
姫様はアイリスさんに無理はするなと仰せ
なのだけれど、『私は姫様のお側にいます』
とアイリスさんは絶対に譲らない。
「あら、こっちのピンクのドレスの方が
可愛いんじゃない?アニエスは可愛い系の
お顔だからきっと似合うわよぅ♪」
アルマさんがピンクのデイドレスを持って
やって来る。
──ピンクはいや。ピンクはいや。
いやったらいや。
「……すみません。ピンクはちょっと」
「ええ~似合うのに。アニエスって絶対に
ピンクを着ないわよね。なんでかしら?」
それは残念ピンクと被りたくないからです。
同じ色のドレスはできれば遠慮したい。
なんか縁起が悪いんだよね。
また、『穴』に落ちそうで。
二回とも残念ピンクに絡まれた後、
『穴』に落ちたからなぁ。
そして二回とも死にそうな目に遭った。
──私の中ではピンクは不吉な色なの。
これ絶対。
「ごめんなさいアルマさん苦手なんです」
「う~ん。仕方ない。じゃあ、アイリスさん
お薦めのブルーのドレスにしましょうか。
ちぇ。似合うのになぁピンク。残念」
「は~い!髪は私に結わせて~♪可愛い
髪飾りがホラ、こんなに!アニエスどれが
いいかしら?これなんてどう?」
ああ、姫様が参戦してきた。
どこの世界に王族に髪を結わせる侍女が
いるというのだろう。
なんでこんなに楽しそうなんでしょうね。
「あっ!ズルい姫様。
私も髪を結いたかった。ドレスがアイリス
さんの選んだ物になったから、お化粧は
私の担当でいいですよね?ね?ね?」
アルマさんがなんか必死です。
何が楽しいのでしょうね。
アイリスさん、アルマさん、姫様。
それぞれ若い頃に着ていたドレスが
もうデザインが可愛い過ぎて着れないから
と、『アニエスにあげるわ』と気前良く
沢山下さいまして。
あれ着て。これ着てと、
すっかり、ファッションショーです。
いやしかし、若い頃って……皆様、
まだお若いのに。何をおっしゃるやら。
特にアルマさん、私と四つしか変わらない
のにねぇ。
実は今日はグレン様と靴を買いに行きます。
お休みを頂くのに姫様にお話ししたら、
デートだデートと大騒ぎになりました。
で、今、こんな事になっています。
「うん。可愛い。満足だわ」
櫛を咥えたまま、器用に話す姫様。
「いいですね。姫様、髪結いの腕が上がり
ましたね。いやだ、私よりも上手いかも」
アルマさんか姫様を褒める。
だから、どこの世界に侍女より髪結いが
上手い王族がいるのですか。
「この前の虫刺されは、きれいに消えた
みたいね。もう、つけられないようにね?
ア・ニ・エ・ス」
アイリスさんが忘れたい話題を振ってくる。
そう、四阿でグレン様に太股に口付けられ
た後に入浴して気が付いた。
太股に虫刺されが何個かできていた。
……これって、ひょっとしてキスマーク?
アルマさんに聞いたらそうだって!
『やだ!今頃気が付いたわよ。この娘は』
『あはは!!さすが子リスちゃん鈍い!』
『しかも今度は太股だって!どんな
シチュエーションだったの?気になるわ~。
グレンって、ひょっとしたら足フェチ?
ないわ~あははは!』
──大ウケ×三名分頂きましたね。
三人とも分かっていたなら教えてくれても
いいのに!
グレン様に真っ赤になって怒ったら、
『タコが怒ってる可愛い』と大笑いされた。
ムカつく。
──で、お詫びに靴を買ってやるからと
今日のお買い物デートになりました。
姫様達に綺麗にしてもらい、いざ!デート
です。
※※※※※※※※※
「……可愛いな。青も似合うな。次は青い
ドレスを贈るか?いや、やはり金か?
いや、面倒だ。両方贈るか」
待ち合わせていたグレン様。
私を見るなりぶつぶつ何か、言っている。
可愛いって言った?ふふふ、そうだろう。
何せ姫様達の力作だもの私。
可愛いくないはずがない。
グレン様は騎士団の制服です。
何かあってもすぐに戻れるように
ですね。きっと。
グレン様のエスコートで馬車に乗る。
グレン様と馬車に乗るの初めてだ。
さすが公爵家の馬車。
乗り心地最高です。
「どこの靴屋さんに行くのですか?」
「靴屋ではなく魔道具屋だな。この間、
言ったろう。アニエスには普通の靴は
無理だと。ちょっと偏屈だが、腕のいい
職人がいるんだ」
えーと。向かい合って座っていたのに
グレン様が隣に移動してくる。
ぐいっと腰を抱かれ体が密着する。
ええ?どうしよう。
困った顔で私はグレン様を見る。
満足そうなお顔だ。穏やかに微笑み、
蕩けるような瞳で私を見る。
うっ。尊い。
そんな瞳で見つめられたら私が蕩けそう。
顔が熱いよ。
「お?もうタコになっているな。はは!
アニエスはタコになっても可愛いな」
「もう、タコじゃないですってば!」
笑いながら私の頬に口付けるグレン様。
くすぐったい。
もう、もっと赤くなるでしょ?
心臓がドキン、ドキンと存在を主張する。
すぐにからかうんだから、もう!
デート、最初からこんなドキドキしてたら
最後までもつかしら?
ちょっと不安な私でした。
着てみて、着てみて」
アイリスさんが白いフリルがついた淡い
ブルーのデイドレスを持ってやって来る。
もう、アイリスさん。もっとお父様の側に
いてあげればいいのに。
カルヴァン団長は意識を取り戻し、スープや
すりおろした果物ぐらいなら食べられるほど
回復した。
アイリスさんは昼は侯爵邸でお父様の看病、
夜は王女宮に戻り姫様のお側にいる。
姫様はアイリスさんに無理はするなと仰せ
なのだけれど、『私は姫様のお側にいます』
とアイリスさんは絶対に譲らない。
「あら、こっちのピンクのドレスの方が
可愛いんじゃない?アニエスは可愛い系の
お顔だからきっと似合うわよぅ♪」
アルマさんがピンクのデイドレスを持って
やって来る。
──ピンクはいや。ピンクはいや。
いやったらいや。
「……すみません。ピンクはちょっと」
「ええ~似合うのに。アニエスって絶対に
ピンクを着ないわよね。なんでかしら?」
それは残念ピンクと被りたくないからです。
同じ色のドレスはできれば遠慮したい。
なんか縁起が悪いんだよね。
また、『穴』に落ちそうで。
二回とも残念ピンクに絡まれた後、
『穴』に落ちたからなぁ。
そして二回とも死にそうな目に遭った。
──私の中ではピンクは不吉な色なの。
これ絶対。
「ごめんなさいアルマさん苦手なんです」
「う~ん。仕方ない。じゃあ、アイリスさん
お薦めのブルーのドレスにしましょうか。
ちぇ。似合うのになぁピンク。残念」
「は~い!髪は私に結わせて~♪可愛い
髪飾りがホラ、こんなに!アニエスどれが
いいかしら?これなんてどう?」
ああ、姫様が参戦してきた。
どこの世界に王族に髪を結わせる侍女が
いるというのだろう。
なんでこんなに楽しそうなんでしょうね。
「あっ!ズルい姫様。
私も髪を結いたかった。ドレスがアイリス
さんの選んだ物になったから、お化粧は
私の担当でいいですよね?ね?ね?」
アルマさんがなんか必死です。
何が楽しいのでしょうね。
アイリスさん、アルマさん、姫様。
それぞれ若い頃に着ていたドレスが
もうデザインが可愛い過ぎて着れないから
と、『アニエスにあげるわ』と気前良く
沢山下さいまして。
あれ着て。これ着てと、
すっかり、ファッションショーです。
いやしかし、若い頃って……皆様、
まだお若いのに。何をおっしゃるやら。
特にアルマさん、私と四つしか変わらない
のにねぇ。
実は今日はグレン様と靴を買いに行きます。
お休みを頂くのに姫様にお話ししたら、
デートだデートと大騒ぎになりました。
で、今、こんな事になっています。
「うん。可愛い。満足だわ」
櫛を咥えたまま、器用に話す姫様。
「いいですね。姫様、髪結いの腕が上がり
ましたね。いやだ、私よりも上手いかも」
アルマさんか姫様を褒める。
だから、どこの世界に侍女より髪結いが
上手い王族がいるのですか。
「この前の虫刺されは、きれいに消えた
みたいね。もう、つけられないようにね?
ア・ニ・エ・ス」
アイリスさんが忘れたい話題を振ってくる。
そう、四阿でグレン様に太股に口付けられ
た後に入浴して気が付いた。
太股に虫刺されが何個かできていた。
……これって、ひょっとしてキスマーク?
アルマさんに聞いたらそうだって!
『やだ!今頃気が付いたわよ。この娘は』
『あはは!!さすが子リスちゃん鈍い!』
『しかも今度は太股だって!どんな
シチュエーションだったの?気になるわ~。
グレンって、ひょっとしたら足フェチ?
ないわ~あははは!』
──大ウケ×三名分頂きましたね。
三人とも分かっていたなら教えてくれても
いいのに!
グレン様に真っ赤になって怒ったら、
『タコが怒ってる可愛い』と大笑いされた。
ムカつく。
──で、お詫びに靴を買ってやるからと
今日のお買い物デートになりました。
姫様達に綺麗にしてもらい、いざ!デート
です。
※※※※※※※※※
「……可愛いな。青も似合うな。次は青い
ドレスを贈るか?いや、やはり金か?
いや、面倒だ。両方贈るか」
待ち合わせていたグレン様。
私を見るなりぶつぶつ何か、言っている。
可愛いって言った?ふふふ、そうだろう。
何せ姫様達の力作だもの私。
可愛いくないはずがない。
グレン様は騎士団の制服です。
何かあってもすぐに戻れるように
ですね。きっと。
グレン様のエスコートで馬車に乗る。
グレン様と馬車に乗るの初めてだ。
さすが公爵家の馬車。
乗り心地最高です。
「どこの靴屋さんに行くのですか?」
「靴屋ではなく魔道具屋だな。この間、
言ったろう。アニエスには普通の靴は
無理だと。ちょっと偏屈だが、腕のいい
職人がいるんだ」
えーと。向かい合って座っていたのに
グレン様が隣に移動してくる。
ぐいっと腰を抱かれ体が密着する。
ええ?どうしよう。
困った顔で私はグレン様を見る。
満足そうなお顔だ。穏やかに微笑み、
蕩けるような瞳で私を見る。
うっ。尊い。
そんな瞳で見つめられたら私が蕩けそう。
顔が熱いよ。
「お?もうタコになっているな。はは!
アニエスはタコになっても可愛いな」
「もう、タコじゃないですってば!」
笑いながら私の頬に口付けるグレン様。
くすぐったい。
もう、もっと赤くなるでしょ?
心臓がドキン、ドキンと存在を主張する。
すぐにからかうんだから、もう!
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最後までもつかしら?
ちょっと不安な私でした。
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