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いい湯だな?
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ちゃぷん。ぽちゃん。ぴちょん。
温かい。やっぱりお風呂はいい。
しかも抱きしめられて……触れ合う肌が
気持ちいい。
すっかり寛ぎ体を預けうっとりしていたが
ふと我に返る。
触れ合う肌?お風呂……。え?
意識がはっきりしてきた。
目をパチリと開けると金色の瞳と
視線が合う。
「お、目が覚めたか?」
ホカホカと湯気を纏う濡れ髪のグレン様。
目茶苦茶色っぽい。
二人とも裸でお風呂。
グレン様に抱えられて湯船に浸かっている。
………。
しばらく見惚れていたが呆けた頭にようやく
情報が伝達された。
「ふぎゃああああ~~!!」
悲鳴を上げる私。なんで?なんで?
なんで一緒にお風呂に入っているの~!
真っ赤になってグレン様から離れ胸を隠す。
「すごい悲鳴だな。そんなに驚くとは
思わなかった。浄化したとはいえ血を
浴びたから風呂に入った方がいいだろう?」
「そ、そりゃそうですけれど。『穴』に
落ちて気がついたら裸で一緒にお風呂に
入っていたら驚きますって!」
さっきまで王宮にいたのに。
気がついたらこれ。この状態。
人が気を失っている間に何すんのよ。
このエロ魔王!油断も隙もない。
「時短だ。二人一緒に入った方が時間の
節約になる。さっさと風呂に入って
夕飯食べて明日に備えて寝るぞ」
「もっともらしい事を言ってますがそれ嘘
ですよね?グレン様?」
至極真面目な顔でしれっと嘘を吐いて
いるが私は騙されませんよ。
「……いつも嫌がるから隙をついてみた。
一緒に入ってみたかっただけだな。
もうアニエスの体で見ていない所なんて
ないぞ。今さらだ。なのになんでそんなに
恥ずかしがるんだ?」
心底不思議そうに首をコテンと傾ける。
「恥ずかしいものは恥ずかしんです!」
「ふうん?そんなものか?アニエスは
変わっているな」
「変わっているのはグレン様の方です!
意識のない女性を裸に剥いてお風呂に
勝手に一緒に!もう!この変態!」
「人聞きの悪い。俺が剥いた訳じゃないぞ?
マーサに湯浴みの支度を頼んだら
もれなく裸に剥かれたアニエスが
ついてきたんだ。
だからありがたく一緒に入ってみた。
よい機会に恵まれた。うん満足だ。
大体、俺が変態でも国は滅びないから
問題はない」
もれなく裸に剥かれた私がついてきたって
なんのオマケですかそれ。
「せっかくの機会だ。存分に楽しもう」
エロ魔王がニッコリ笑って私に手を伸ばす。
あっさり捕獲された。
「ふにゃあああ~!!ひゃあん。ああ~!」
──エロ入浴体験終了。
のぼせるからほどほどにして下さい。
寝室がいいですと泣いたら
じゃあ寝室でもと喜ばれた。
──違います。そうじゃない。
しかもお風呂に上がりに遭遇した使用人
の皆様が、よかった。よかったと目頭を
押さえながら温かい見守り視線をくれる。
マーサさんはやりきった感、満載のドヤ顔。
恐るべしエルドバルド。
この環境、まだ慣れない。
北大陸に行く前に疲れてヘロヘロだ。
おいしい夕食をいただき、早めの就寝。
もう当然のようにグレン様の寝室に
支度して送り込まれる。
──私達はまだ結婚してませんからね。
「アニエス、少しだけ飲むか?」
グレン様がワインの入ったグラスを両手に
持っている。お酒!
「飲みます!」
「明日は早いからほどほどにな?」
飲まなきゃやってられませんて。
口に含んだワインは華やかな香り。
ほどよい渋みがたまりません。
「おいしいです。これもご領地産ですか?」
「ああ、これもうまいな。葡萄の種類が
違うらしい。新しい品種でまだ試作品
らしいが味見したらうまかったから
何本か領地から取り寄せてある」
「試作品!え?これでよくないですか?
おいしいですよね?」
「まあな。でもこれがどう化けるのか
気になるだろ?」
「目茶苦茶気になります」
「では海の次は領地のワイナリー巡りだな。
さっさと北大陸を片付けよう」
「わ、ワイナリー巡り!」
なんて魅惑的な響き。
海も楽しみだけれどワイナリー巡りも
楽しそう。
ううん。グレン様と一緒ならどこに
行っても楽しいに決まっている。
北大陸……無事に何とかなるといいな。
グレン様と他愛ない話をしながら
チビチビとワインを飲む。
うん。幸せ。
「グレン様、私、ちょっと気になる事が
あるのですが……」
「ん?」
「オーウェン義父様、白竜の血を浴びて
ましたけれど大丈夫なのでしょうか?」
「おっ。お前も気がついたか。まあ予測は
つくが……保留だな。健康面は問題ない。
まずは北大陸から帰って来てからだ」
う~ん。健康的に問題ないならまあいいか。
「そろそろ寝るぞ」
「は~い。ん?何ですかこの手は」
スルリと胸元から入ってくるグレン様の手。
「うん。胸を揉んでいる」
「揉まないで下さい。明日早いから早く
寝るんですよね?」
「そうだな」
「さっきお風呂でしましたよね?」
「したな」
「ひゃん!」
「よく眠れるように一回だけな?」
「本当に一回だけですね?」
「私、グレン・リード・エルドバルドは
ここに一度だけで済ますと誓います」
キリリとした真面目な顔でとんでもない
事を誓うグレン様。もう、本当ですね?
信じてますよ?
………確かに一回だけだった。
約束は守ってくれました。
でも、長い。長いよ一回が!
結局、疲労困ぱいで気を失うように眠りに
落ちたのは深夜。翌朝、眠いよ。
グレン様の馬鹿。
グレン様の愛の重さにぐったりな私でした。
温かい。やっぱりお風呂はいい。
しかも抱きしめられて……触れ合う肌が
気持ちいい。
すっかり寛ぎ体を預けうっとりしていたが
ふと我に返る。
触れ合う肌?お風呂……。え?
意識がはっきりしてきた。
目をパチリと開けると金色の瞳と
視線が合う。
「お、目が覚めたか?」
ホカホカと湯気を纏う濡れ髪のグレン様。
目茶苦茶色っぽい。
二人とも裸でお風呂。
グレン様に抱えられて湯船に浸かっている。
………。
しばらく見惚れていたが呆けた頭にようやく
情報が伝達された。
「ふぎゃああああ~~!!」
悲鳴を上げる私。なんで?なんで?
なんで一緒にお風呂に入っているの~!
真っ赤になってグレン様から離れ胸を隠す。
「すごい悲鳴だな。そんなに驚くとは
思わなかった。浄化したとはいえ血を
浴びたから風呂に入った方がいいだろう?」
「そ、そりゃそうですけれど。『穴』に
落ちて気がついたら裸で一緒にお風呂に
入っていたら驚きますって!」
さっきまで王宮にいたのに。
気がついたらこれ。この状態。
人が気を失っている間に何すんのよ。
このエロ魔王!油断も隙もない。
「時短だ。二人一緒に入った方が時間の
節約になる。さっさと風呂に入って
夕飯食べて明日に備えて寝るぞ」
「もっともらしい事を言ってますがそれ嘘
ですよね?グレン様?」
至極真面目な顔でしれっと嘘を吐いて
いるが私は騙されませんよ。
「……いつも嫌がるから隙をついてみた。
一緒に入ってみたかっただけだな。
もうアニエスの体で見ていない所なんて
ないぞ。今さらだ。なのになんでそんなに
恥ずかしがるんだ?」
心底不思議そうに首をコテンと傾ける。
「恥ずかしいものは恥ずかしんです!」
「ふうん?そんなものか?アニエスは
変わっているな」
「変わっているのはグレン様の方です!
意識のない女性を裸に剥いてお風呂に
勝手に一緒に!もう!この変態!」
「人聞きの悪い。俺が剥いた訳じゃないぞ?
マーサに湯浴みの支度を頼んだら
もれなく裸に剥かれたアニエスが
ついてきたんだ。
だからありがたく一緒に入ってみた。
よい機会に恵まれた。うん満足だ。
大体、俺が変態でも国は滅びないから
問題はない」
もれなく裸に剥かれた私がついてきたって
なんのオマケですかそれ。
「せっかくの機会だ。存分に楽しもう」
エロ魔王がニッコリ笑って私に手を伸ばす。
あっさり捕獲された。
「ふにゃあああ~!!ひゃあん。ああ~!」
──エロ入浴体験終了。
のぼせるからほどほどにして下さい。
寝室がいいですと泣いたら
じゃあ寝室でもと喜ばれた。
──違います。そうじゃない。
しかもお風呂に上がりに遭遇した使用人
の皆様が、よかった。よかったと目頭を
押さえながら温かい見守り視線をくれる。
マーサさんはやりきった感、満載のドヤ顔。
恐るべしエルドバルド。
この環境、まだ慣れない。
北大陸に行く前に疲れてヘロヘロだ。
おいしい夕食をいただき、早めの就寝。
もう当然のようにグレン様の寝室に
支度して送り込まれる。
──私達はまだ結婚してませんからね。
「アニエス、少しだけ飲むか?」
グレン様がワインの入ったグラスを両手に
持っている。お酒!
「飲みます!」
「明日は早いからほどほどにな?」
飲まなきゃやってられませんて。
口に含んだワインは華やかな香り。
ほどよい渋みがたまりません。
「おいしいです。これもご領地産ですか?」
「ああ、これもうまいな。葡萄の種類が
違うらしい。新しい品種でまだ試作品
らしいが味見したらうまかったから
何本か領地から取り寄せてある」
「試作品!え?これでよくないですか?
おいしいですよね?」
「まあな。でもこれがどう化けるのか
気になるだろ?」
「目茶苦茶気になります」
「では海の次は領地のワイナリー巡りだな。
さっさと北大陸を片付けよう」
「わ、ワイナリー巡り!」
なんて魅惑的な響き。
海も楽しみだけれどワイナリー巡りも
楽しそう。
ううん。グレン様と一緒ならどこに
行っても楽しいに決まっている。
北大陸……無事に何とかなるといいな。
グレン様と他愛ない話をしながら
チビチビとワインを飲む。
うん。幸せ。
「グレン様、私、ちょっと気になる事が
あるのですが……」
「ん?」
「オーウェン義父様、白竜の血を浴びて
ましたけれど大丈夫なのでしょうか?」
「おっ。お前も気がついたか。まあ予測は
つくが……保留だな。健康面は問題ない。
まずは北大陸から帰って来てからだ」
う~ん。健康的に問題ないならまあいいか。
「そろそろ寝るぞ」
「は~い。ん?何ですかこの手は」
スルリと胸元から入ってくるグレン様の手。
「うん。胸を揉んでいる」
「揉まないで下さい。明日早いから早く
寝るんですよね?」
「そうだな」
「さっきお風呂でしましたよね?」
「したな」
「ひゃん!」
「よく眠れるように一回だけな?」
「本当に一回だけですね?」
「私、グレン・リード・エルドバルドは
ここに一度だけで済ますと誓います」
キリリとした真面目な顔でとんでもない
事を誓うグレン様。もう、本当ですね?
信じてますよ?
………確かに一回だけだった。
約束は守ってくれました。
でも、長い。長いよ一回が!
結局、疲労困ぱいで気を失うように眠りに
落ちたのは深夜。翌朝、眠いよ。
グレン様の馬鹿。
グレン様の愛の重さにぐったりな私でした。
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