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第一町⑤
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「私はアリスです。街の案内よろしくね」
「俺はルイスだ。本当はめんどくさいけど、案内はしてやる」
「今日はありがとね」
そう言って頭を撫でる。
「頭撫でんじゃねぇよ」
少し恥ずかしそうに言った。
「弟みたいだったから、つい撫でちゃった」
「たくっ、気をつけろよ。何か見たい場所とかあるのか」
「じゃあ、どこかこの街の有名なものみたいなのってあるかな」
「有名なとこって難しいこと言うな」
「ごめんね。じゃあ、他のところでも」
「無理だとは言ってねぇし、有名かどうか分からないけど案内してやるよ」
「頑張って」
「頑張ってじゃねぇよ。はぐれると面倒だから、ちゃんとついてこいよ」
「ちょっと待って」
私は早歩きで歩くルイス君について行った。
「ここは綺麗な街並みだね」
「そうか、俺にはどこにでもあるような普通の田舎の街にしか見えねぇけど」
「それはルイス君がここで生活してきたからだよ。私も旅に出るまでは、身の回りのことが普通だと思ってたんだ。でも、いざ旅に出てみると、こんなにも違うんだって思ったよ」
「へぇ~、いろんなもの見るとそんな感じに思うのか」
「長い旅をしたわけじゃないけど、見てきた街で良い街だと思うよ」
「旅か……」
「そういえば、どこに向かってるの?」
「みんなが運命の女神って呼んでる像のとこ」
「運命の女神か、ちょっと楽しみかも」
「でも、ただの像」
「私が運命の女神って思えばそうだから、大丈夫」
「難しすぎて俺には分からねぇけど、そろそろ像が見えるはずだぞ」
その言葉通り、遠くに像らしきものが見えてきた。
「遠くに見えるあれかな」
「そう、あの小さいのだ」
「近くに早く行ってみよう」
私は駆け出す。
「おっ、おい、走るのかよ」
私は息を整える。
「思ってたよりも大きい」
ルイス君も息を整える。
「意外と早いんだな」
「旅は体力勝負だから、このくらいわね」
「白くて綺麗だね」
「俺はやっぱり普通だな」
「この女神像ってなにかお話とかないの?」
「話か、そんなに覚えてねぇなぁ。話せたとしてもざっくりなるけど」
「ざっくりでもいいから、聞いてみたいなぁ。あそこのベンチに座ろう」
「分かった。ほんとにざっくりしか話せないからなぁ」
私たちはベンチに座った。ルイス君が語り始めた。
『昔、女と男が出会って、男は旅人で数日滞在して、またどこかに旅立ってしまった。女はその男のことが忘れられず、男に会うための旅に出た。しかし、世界は広く、もう一度会うことは難しかった。そこで運命の女神様がその願いを叶え、女と男は無事出会うことができ、幸せに暮らしました』
「こんな感じか」
「結構、我が強かった気もするけど、ロマンチックだね」
「そういうもんなのか。俺はそんなことありえないと思うけどなぁ。話は話だ」
「そういうのは憧れとか夢とかになるんだよ。ルイス君だって夢とかあの人みたいになりたいとか憧れあるでしょ」
「夢と憧れか、あんまり考えたことなかったけど、憧れは父ちゃんかな。父ちゃんみたいにいろんな料理を美味しく作れるようになってみたいかな」
「それは未来が楽しみだね。その時は私にも食べさせてよ」
「あぁ、いいぜ、父ちゃんよりも美味い料理食べさせてやるよ」
「楽しみにしてるね」
「ところで、そっちはどうなんだよ。俺だけ答えさせねぇからな」
「私の憧れは旅人かな。旅をしていろんな景色を見たり、自分で体験をしたいって感じかな」
「ほぼ叶ってるようなもんじゃねぇか」
「まだ叶ってないよ。まだ途中ってとこかな。まだ全然知らないことばっかだから、そして私自身が満足していないから」
「その分だと全然叶いそうになさそうだな」
「簡単に叶ったらつまらないからいいの」
「そうかもな」
話が一段落したところで、お腹がなってしまう。
「お腹減ったのか」
「減ってない」
私は恥ずかしくなり、嘘をつくがまたお腹がなってしまった。
「やっぱりお腹の音が鳴ってるんだから減ってるんだろう」
「そう言うルイス君が減ってるんじゃないの」
「俺は別にお腹減ってねぇし」
また音が鳴る。しかし、今度は私ではない。
「今、ルイス君の方から聞こえたけど」
「これは違う」
「……」
今度は同時に音が鳴り、二人で笑ってしまった。
「なにか食べようか」
「じゃあ、屋台でなんか食べようぜ。この先の広場に屋台があるから」
「そこで食べようか」
私たちは広場に向かった。
「俺はルイスだ。本当はめんどくさいけど、案内はしてやる」
「今日はありがとね」
そう言って頭を撫でる。
「頭撫でんじゃねぇよ」
少し恥ずかしそうに言った。
「弟みたいだったから、つい撫でちゃった」
「たくっ、気をつけろよ。何か見たい場所とかあるのか」
「じゃあ、どこかこの街の有名なものみたいなのってあるかな」
「有名なとこって難しいこと言うな」
「ごめんね。じゃあ、他のところでも」
「無理だとは言ってねぇし、有名かどうか分からないけど案内してやるよ」
「頑張って」
「頑張ってじゃねぇよ。はぐれると面倒だから、ちゃんとついてこいよ」
「ちょっと待って」
私は早歩きで歩くルイス君について行った。
「ここは綺麗な街並みだね」
「そうか、俺にはどこにでもあるような普通の田舎の街にしか見えねぇけど」
「それはルイス君がここで生活してきたからだよ。私も旅に出るまでは、身の回りのことが普通だと思ってたんだ。でも、いざ旅に出てみると、こんなにも違うんだって思ったよ」
「へぇ~、いろんなもの見るとそんな感じに思うのか」
「長い旅をしたわけじゃないけど、見てきた街で良い街だと思うよ」
「旅か……」
「そういえば、どこに向かってるの?」
「みんなが運命の女神って呼んでる像のとこ」
「運命の女神か、ちょっと楽しみかも」
「でも、ただの像」
「私が運命の女神って思えばそうだから、大丈夫」
「難しすぎて俺には分からねぇけど、そろそろ像が見えるはずだぞ」
その言葉通り、遠くに像らしきものが見えてきた。
「遠くに見えるあれかな」
「そう、あの小さいのだ」
「近くに早く行ってみよう」
私は駆け出す。
「おっ、おい、走るのかよ」
私は息を整える。
「思ってたよりも大きい」
ルイス君も息を整える。
「意外と早いんだな」
「旅は体力勝負だから、このくらいわね」
「白くて綺麗だね」
「俺はやっぱり普通だな」
「この女神像ってなにかお話とかないの?」
「話か、そんなに覚えてねぇなぁ。話せたとしてもざっくりなるけど」
「ざっくりでもいいから、聞いてみたいなぁ。あそこのベンチに座ろう」
「分かった。ほんとにざっくりしか話せないからなぁ」
私たちはベンチに座った。ルイス君が語り始めた。
『昔、女と男が出会って、男は旅人で数日滞在して、またどこかに旅立ってしまった。女はその男のことが忘れられず、男に会うための旅に出た。しかし、世界は広く、もう一度会うことは難しかった。そこで運命の女神様がその願いを叶え、女と男は無事出会うことができ、幸せに暮らしました』
「こんな感じか」
「結構、我が強かった気もするけど、ロマンチックだね」
「そういうもんなのか。俺はそんなことありえないと思うけどなぁ。話は話だ」
「そういうのは憧れとか夢とかになるんだよ。ルイス君だって夢とかあの人みたいになりたいとか憧れあるでしょ」
「夢と憧れか、あんまり考えたことなかったけど、憧れは父ちゃんかな。父ちゃんみたいにいろんな料理を美味しく作れるようになってみたいかな」
「それは未来が楽しみだね。その時は私にも食べさせてよ」
「あぁ、いいぜ、父ちゃんよりも美味い料理食べさせてやるよ」
「楽しみにしてるね」
「ところで、そっちはどうなんだよ。俺だけ答えさせねぇからな」
「私の憧れは旅人かな。旅をしていろんな景色を見たり、自分で体験をしたいって感じかな」
「ほぼ叶ってるようなもんじゃねぇか」
「まだ叶ってないよ。まだ途中ってとこかな。まだ全然知らないことばっかだから、そして私自身が満足していないから」
「その分だと全然叶いそうになさそうだな」
「簡単に叶ったらつまらないからいいの」
「そうかもな」
話が一段落したところで、お腹がなってしまう。
「お腹減ったのか」
「減ってない」
私は恥ずかしくなり、嘘をつくがまたお腹がなってしまった。
「やっぱりお腹の音が鳴ってるんだから減ってるんだろう」
「そう言うルイス君が減ってるんじゃないの」
「俺は別にお腹減ってねぇし」
また音が鳴る。しかし、今度は私ではない。
「今、ルイス君の方から聞こえたけど」
「これは違う」
「……」
今度は同時に音が鳴り、二人で笑ってしまった。
「なにか食べようか」
「じゃあ、屋台でなんか食べようぜ。この先の広場に屋台があるから」
「そこで食べようか」
私たちは広場に向かった。
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