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異世界転生

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 異世界アンブラシアの小さな村、ブライト村に俺は生まれる。
 転生した家で生まれた俺の名はキナ・ドーマ。ドーマ家の次男に生まれた。
 まずは生まれて大体2ヶ月程度で二足歩行ができるようになると親達に驚かれる。3か月で家にある本を読む。読み書きはなぜか理解することができた。これは女神様の加護というやつだろうか?俺が本を読んでいると親達はかなり驚いていた。まぁそりゃ驚くだろうな。3か月の赤子が二足歩行で歩いてそのうえこうやって本を読んでいるんだから。5歳年上の兄、アルバーラ・ドーマは俺を君悪がっていた。
 なんでわかるかって?これも女神様の加護だと思うが相手の考えていることがわかる。大体アルバーラに近づくと

「化け物め。2か月で二足歩行までして3か月で本を読みあさるとは。こんな奴が俺の弟だと俺の立場が・・・どうしてくれようか」

 なんてことを考える兄だろうか。歳をとったら兄をよいしょしないと俺も危ういな。
 そんなことを考えながら俺は赤子にして知識を蓄えていく。ドーマ家はこのブライト村ではまぁまぁの家で基礎的な生活の本に困ることはなかった。おかげでこの世界でも生きていける。父は温厚だし母は俺を愛してくれる。この状態をずっと続けていければいいと俺は考えている。とりあえずは知識を蓄えねばな。この世界は魔法が使えて大体成長期あたりに適正の魔法属性がわかるらしい。火、水、風、土、雷と基本はこの五属性で滅多にない希少属性で光と闇の適性があるらしい。光の適性を持っているとなぜかこの世界では優遇されるらしい。
 魔法があるのは嬉しいよな。人間の夢だろ!魔法が使えるなんて。まぁたまに適性がないという人もいるらしいが
 そうして知識を蓄え続け一歳の頃には喋れるようにもなり多種族についての理解も頭に入れていく。
 2歳になる頃、ドーマ家には女の子が生まれる。名前はミワ。ミワは生まれてからすごく可愛がられており兄もすごく可愛がっていた。母や父は俺をそれなりに可愛がってはくれたがミワが生まれたあたりからさほど俺に興味がなくなっていた。
 俺が甘えにいくと父は

「キナ。お前は俺に甘えずともなんでもできるであろう。俺に甘えず好きに生きるといい。正直お前は3ヶ月当たりの頃から不気味でならん。衣食住は与えてやるから俺に頼らずに生きなさい」

 父親に頼るなと言われたら親からの愛は誰から受ければいい。母からか?しかし母も俺を最近怖がり恐怖の対象でしかみてこない。俺は怖いのか?こんな高スペックで生まれたからか?人生の立ち回りがよく分からない。
 俺は外に出て村の中で俺と仲良しになれそうな友達を探すことにした。家にいるのは辛いからである。
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