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ザオーガ封じの仮面

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 俺たちはオルゴロスの開けた空間魔法、ゲートにて修練場に向かう。

「なぁこの魔法、かなりすごいんじゃないか?」

 俺はオルゴロスに聞くとオルゴロスは

「まぁ人間で言えばすごい魔法なんでしょうね。このゲートは人間の魔法で言う転移魔法のようなものですから。ですが主人もつかえるのでしょう?」

 ・・・確かに以前ラガーオークの集落に行く際に1度はつかったが

「それに主人のおかげで私は幻の大地では魔力を大幅に減らそうがこの大地にいれば私は無限に使えますから魔法を。本来外でならあまり使えないんですよ。魔力を残さないとダメですから。幻の大地から出る際もキスキルからこの大地から絞った魔力の塊をもらっているんですよ」

 そうか。だからあんなに空間魔法使ってたのか。幻の大地と繋げる際も魔力をかなりつかうはずなのに。納得したぞ。

「魔力の塊を食べれば私は魔力が回復しますから。そんなことよりはやくいきましょう」

 オルゴロスは俺の前を歩きシュラのいる場所に案内する。
 オルゴロスの後についていくとゴブゴブリンに稽古をつけているシュラがいた。

「シュラ。主人が来たわよ」

 オルゴロスはシュラに言うとシュラが

「ああ。すまない。すぐにすませる」

 シュラはゴブゴブリンに打ち込ませいなしまくった末に相手にしたゴブゴブリンをボコボコにした後

「自分が今回何がダメだったかを考え次の俺の組み手時にその成果を見せろ。わかったな?」

「はい!」と敬礼した後ゴブゴブリンは他のゴブゴブリンが素振りしている場所に走っていく。

「すまんな主人。来てもらって。それで話とは俺を今日アザトス村に同行させてもらいたい」
「それは構わんがあの村で亜人は、いやアザトス村だけではないがお前たち亜人が見つかればひどい目に遭うぞ」
「俺がそう簡単にやられるとでも?まぁ見つからないようにの対策は昨日しましたので」

 シュラはそう言うと着ていた着物から仮面を取り出す。

「?なんだその仮面は」
「こいつはクロックに作ってもらった鬼封じの仮面です。こいつを被れば俺の角は隠れて皮膚の色も人間のように白くなります」

 シュラは仮面をかぶってみせるとシュラの言う通りにシュラの肌色は人間ぐらいの色に変わりツノも消滅していった。

「角は消えましたがこれは認識阻害の魔法を地龍様にかけていただいたので消滅したように見えるだけで実際に角はあるぞ」

 シュラは消えた角について説明した。
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