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ベルガルフ・マゴウ

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「あれです。あれが女神様が話そうとしていたマゴウ村の長、ベルガルフ・マゴウ。皆は奴を外道のベルガルフと呼んでいるようです」

 マンルーの死体の後ろに立つ色黒の肌をしており舌を長めに出しながらげびた笑い声をその場に響かせていた。

「キシャシャシャ!そう!この俺っちが外道のベルガルフよ!そこの俺っちの花嫁の護衛!花嫁は元気かい?キシャシャシャ!」
「花嫁とは誰ですかな?外道さん」

 ジョーはベルガルフを煽るとベルガルフは持っていた槍を突き出しジョーの右肩を貫こうとする。

「くっ!」
「シャー!あめぇんだよ!くそ甘だよザコ護衛!」

 ベルガルフは突き出した槍を戻し反対方向を向けると槍の反対側は鎌になっておりものすごい勢いでベルガルフはジョーに鎌をふるう。

「!?」
「油断大敵だぜ!おらぁ!」

 ジョーは右肩に鎌の攻撃を受けて右肩に深傷を負う。

「ぐ。しくじりましたな」
「キッシャシャシャ!よぇな!俺っちの花嫁の護衛!」
「め、女神様は渡しませんよ!おふたがた。私の代わりにどうか奴を」

 俺はチドラをみるとチドラは

「主人。我がいきます。ちょうど暴れたかったので」

 チドラはベルガルフの前に出るとベルガルフはにぃと笑いながら

「今度はお前がやるのかぁ?」
「ああ。さぁさっさとこい。すぐに楽にしてやるから」

 ベルガルフは鎌で攻撃した後鎌のつかの槍の方で攻撃したりしてチドラに攻撃し続ける。ジョーは右肩に手を当てながら俺のもとにまで近づいてきて

「すいませんキナ殿。しくじりました」
「いや。別にいいよ。奴の戦い方みれたし、それにさ。なんで手を抜いたんだ?」

 俺はジョーに聞くとジョーは

「はて。なんのことでしょうか?私は全力で奴とやりあいましたが?」
「・・・そうか。そういうならそういうことにしておいてやろう」

 俺はジョーに軽く止血をして回復魔法をかけるとチドラの戦いぶりを見る。チドラは珍しく防御に徹してベルガルフの攻撃を受けるだけにしていた。

「はっはぁ!どうした!そんなんで俺っちに勝てるとでも思うのかぁ?」
「気にするな。人間。貴様は攻撃を続けるといい」
「はっはぁ!なら遠慮なく!」

 ベルガルフは鎌と槍が一緒になっていた武器を片手鎌と片手槍に分けた後に両手で攻撃を始める。

「はっはぁ!はっは!」
「ふむ。ふむふむ」

 チドラはベルガルフの攻撃をいなし続ける。
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