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チドラの奥のて

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「どうしたんじゃのう!わしの攻撃を受けるだけうけて!貴様、まさかダメージをくらうと喜ぶやつだったのかのう!」

 シスタスは何度もチドラに攻撃し続けチドラは数分耐えた後に、なぜかシスタスは吹きとぶ。

「!?」
「準備は整った。貴様はもう既に死んでいるんだ」
「ふおっふぉ。面白い冗談を・・・ごふっ」

 シスタスは急に口から血を吹き出して驚き、自分の口に血を当て血を見る。

「な、なんじゃ、何が、起きて」
「自分の腹、脇腹、後片腕のひじを見るとよい」

 シスタスはチドラに言われた部分を見るとシスタスの腹に穴、脇腹はえぐれ、片腕のひじもえぐれていた。ひじは片腕は軽く揺らすとそのままぼとりと落ち片腕が取れた瞬間にシスタスは悲鳴をあげる。

「な、なんじゃ、こ、これ、ごばぁ!」
「忙しい奴だ。簡単に説明すると、我の姿を見るといい」

 シスタスはチドラの姿を見ると龍と人間がうまいこと融合した姿。翼は人間の体に収まるように生え、手からの爪は鋭利になり、体は人間の色をしていたが鱗のような後のもんようがはいっていた。

「冥土の土産に見せてやったのだ。五龍王だけがつかえる姿。龍人化を」
「り、ゅうじ、んか?ば、かな。そんなもの、できる、りゅうぞ、くは」
「ああ。今までの龍族はできなかったな。だが現在の我ら五龍王は龍人化できる傾向にある。素質があると言ってもよいな。我は友人としてサラマンドールの龍人化をみていたがあと少しで出来そうだった」
「ふ、ふふ。わしが、やつを、とらえた、わけでは、ないから、のう。りゅうじん、かの、ことは、しらな、んだ、のう」

 死にかけのシスタスに対しチドラは

「ほかにいい残すことはないか?貴様とて元は五龍王。殺すことには変わらないが敬意は払ってやった。我の龍人化というものをな」
「ふ、ふおっ、ふお。やるな、ら、さっさと、やれぃ。わしは、もう、しょうじき、みれん、はない。けおと、された、こと、だけが、わしの、みれん、だったが、きさまの、りゅう、じんか、をみて、あきらめ、がつい、た」
「そうか。じゃあな。豪炎龍シスタス。人間に利用された愚かな龍よ」

 チドラは最後に龍の爪でシスタスの首を刎ねた後、ブレスでシスタスの遺体を燃やし尽くした後にキナ達の元へと龍人化をといて急いだが、龍人化を使ったせいか、キナの元へ向かう前に倒れてしまう。

「く、そ。主人。すまない。魔力を、つかい、すぎた」

 チドラは意識を失い、しばらくその場にとどまることになった。
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