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ガルドル死す!?

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 マムラが眠った後、俺も横になって次の日、俺が目覚めるとなぜか目の前でミワがマムラの胸ぐらを掴んでいた。

「おい乳オーガ。お前兄様の家で何してた?あ?」

 めっちゃガンつけながらマムラに聞くとマムラは

「えー。それは主人本人に聞いてくださいよ。主人は私にされたこと妹さんに言ったら殺すって言ったんですから」

 マムラは明らかな嘘泣きをしながらいい、俺を見る。

「兄様。私は兄様のこと信頼していますけどやはり兄様も男。わずかながら可能性があるかもしれないですから。こんな乳オーガでも」
「あら。乳がないからってそんなひがんではダメですよう。主人の妹さん」

 マムラはミワを煽るとまたミワはマムラにつめよりその間にジュナが

「ね、ねぇ。ミワちゃんってあんな性格だったけ?」
「いや。ジュナといた時はあんなことはなかったけどやはり村から捨てられたあたりからだね。頼れるのは俺しかいないし俺をとられるのが嫌だったんだろうさ。可愛いとは思うんだがその、追い込み方が、な」

 俺はジュナに言うとジュナは「あれは確かに怖い」と小さい声で俺に言う。

「ジュナ姉!何してんの!もともとジュナ姉の行動が遅いから」
「わー!わー!ミワ!ちょっと落ち着こう!ね?」

 ジュナは急いでミワの口をふさぐ。遅い?何の話だろうか。

「あ、キナ。女神様が話があるって。私達はこれにて失敬」
「ま、待って!私はまだ兄様とイチャイチャ」
「後で!後で時間をあげるから!」

 ジュナはもごもごいうミワのくちをふさいで急いで俺の家からでていく。問い詰められていたマムラはボロボロだったのでとりあえず俺は放置してアルフレの家に向かった。
 アルフレの家に到着し、ノックした後にアルフレの家に入るとアルフレは妙に険しい顔をしていた。

「どうしたんだアルフレ」
「来てくれたかキナさん。いや、正直大変なことが起きそうとしか思えなくてね」
「大変なこと?」

 俺はアルフレに聞くといつもは隣にいるはずのジョーだがジョーは昨日の戦いからまだ傷が癒えていないらしく休ませているらしい。代わりに隣にはゴートがいた。

「今日このゴートにジゴウ村との手を組む為に話し合うため少し前に私とゴートでジゴウ村に向かったんだがガルドルがすでに殺されていた。そしてガルドルを殺したのはマゴウ村の奴、だったわ。私とゴートは生かされてこの集落に帰ってきた。それほどマゴウ村の奴は化け物よ。いや、奴はメギスと名乗っていたかしら」

 メギスか。やはりこのシソンタウンに来ていたのか。ビーナのあの力もおそらくメギスが関係しているに違いない。
 俺はアルフレの話の続きを聞いた。
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