破滅転生〜女神からの加護を受けて異世界に転生する〜

話しあい

「わかってくれミワ。可愛い妹が死んでしまうと思うと俺はたまらなくきついんだ」
「大丈夫よ兄様。自分の身は自分で守るわ。だからお願い。行かせてください」

　ミワは珍しく敬語になって俺に頼むが俺とミワが話している時にヨトリが近づいてきて

「やめておきなミワ。あんたが思うよりメギスは強いわ。それにウォルト、青のメギスでも弱い方らしいんだから赤のメギスならなおさら危険だよ」
「何よヨトリ。なんであんたの指図を受けなきゃならないのよ。それになんであんたそこまでメギスのこと知ってるのよ」
「帝国の冒険者をしている時に聞いたのよ。噂だけどね」

　ヨトリははきすてるようにミワに言うとミワはヨトリに詰め寄って胸ぐらを掴む。

「あんた私を舐めてるの？私だって子供の頃とは違う。あの時は兄様に庇ってもらうしかない弱い女だったけど今は違う。だから大丈夫よ！」
「それはメギスだって同じでしょ。子供相手に本気出すようなやつでもないでしょ。帝国最強の魔法使いの５人なんだから」

　胸ぐらを掴まれながらもヨトリはミワに言い返すとミワは

「た、確かにそうかもしれないけど。でも兄様のあしは」
「そこまでだミワ。今回はヨトリが正論だ」

　俺はミワとヨトリの会話にわってはいりヨトリを掴んでいたミワの手を離させる。

「に、兄様」
「俺は確かに強いかもしれない。だがまだ誰かを守る戦いには慣れていない。自分を守る戦いはできるが誰かを守る、ミワとかを気にしながらはメギス相手にはきついだろう。それにミワは回復魔法のエキスパート。この村で待っていてくれた方が俺は嬉しい。俺のお願いを聞いてくれないか？ミワ」
「に、兄様がそこまで言うなら。でも兄様。明日のことはわかったけど昨日勝手に幻の大地に行ったことは許してないからね。次に勝手に私に黙って幻の大地に行ったら兄様でも許さないからね」

　俺はミワに「すまない」と謝るとミワは俺たちのもとから去り、他の怪我人の治療に行く。

「キナ。ミワのこと。許してあげてね。あなたのことを心配してメギスとの戦いについて行きたいって言ったんだから」
「ああ。わかってるよジュナ。大丈夫。ジュナにはまた後で話そう」

　俺はジュナに言うと次にヨトリが

「私ももちろん行くからねキナ。ウォルトの手がかりが聞けるかもしれないし」
「ああ。ヨトリ。お前にもきてもらうつもりだったよ。後は」

　俺はジュナとヨトリから離れてシュラとホワッツを探した。