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青年ベルガルフ

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「久しぶりだなぁ。オルゴロス。人間になんかなってどうしたぁ」
「私はつかえるべき主人を見つけただけ。あなたこそなぜそちら側に?」
「そちら側にも何も生みの親の命令なら従うのが通りだろうが。お前は従わないのか?」

 ゴウカァが言うとオルゴロスは「ふっ」と笑い

「あんな器の小さいやつに従う気はないわ。ろくに魔力もくれずに私を地龍アースラのもとまで行かせたやつなんてね」

 オルゴロスが笑いながら言うとオーガスは

「器が小さいか。確かに言えてるのう。お前さんは作られて大体すぐに生みの親は見限ったというわけか」
「そうなるわね。私は地龍アースラの幻の大地を探すまで長くかかったからね。無理やり空間を破るのも大概魔力をくうのよ」
「ふ、ふふ。他のメギスには興味はないがやつにその言葉聞かせてやりたいのう。面白うて面白うて腹が痛いわ」

 メギスが腹を抱えながら笑っている間にゴウカァが自分の、もとはサラマンルードの領域だった場所へと招く。

「今は俺の空間永遠のマグマ地帯へご案内するぞ。オルゴロス」

 ゴウカァは永遠のマグマ地帯と呼ぶ空間領域にはいるとオルゴロスもゴウカァの後についていき

「主人。行ってくる。もしも私の身に何かあった場合は気にしないで。私は今まで主人と入れたことを幸福だと思うから」
「それはこちらのセリフだ。後無駄なフラグをたてるんじゃない。ちゃんと生きて帰ってこないと許さないぞ」

 俺はオルゴロスに言った後。オルゴロスは軽く笑って永遠のマグマ地帯へと消えた。

「さて。これでまずは1人かのう。わしはお前さん。キナだったかのう。お前さんとやりあうから他の3人は余りから選ぶと良い」

 メギスが少年ベルガルフを含む他の3人に言う。

「あ、すまなんだ。4人だったな」

 好青年なで顔が爽やかイケメンみたいな男がチドラに向かって剣で斬りかかる。

「お前とやりたかったぞ!強気者よ!」

 チドラは攻撃を受け止めながらも一気に押されていきアゴウ村側の壁を貫通してまでアゴウ村へと爽やかイケメンな男に攻撃されたまま連れて行かれた。
 爽やかイケメンな男が攻撃したのを確認した後少年ベルガルフが

「あーあ。あいつ意外と冷静な癖して戦闘になると性格変わるんだから。やれやれ」
「おい。少年ベルガルフ。あいつはなんだ?」
「あいつは立場上は僕の兄の青年ベルガルフだよ」

 少年ベルガルフは俺にさっきの男、青年ベルガルフといった。
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