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キズガルフの闇魔法

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「ふん。あのような人間に若は負けんからのう」
「えー。嘘だー。見てみほらー。だいぶおされてるよ?」

 俺とホワッツは少年ベルガルフが指した方、シュラとキズガルフが戦っている場所をみるとシュラがかなりおされていた。
 そんな。シュラはかなり強いはずなのになぜ。

「あれはキズガルフはあまり好きじゃないらしいんだけどさ。戦ったら発動するらしいよ。闇魔法の確か、戦力低下?だったかな」
「戦力低下じゃと?闇魔法にはそんなものもあるのかのう」

 ホワッツは少年ベルガルフに言うと少年ベルガルフは頷く。

「戦力低下とは腕の力を下げる、つまりは今あの赤鬼が持っている武器が持てなくなるくらいにはあの赤鬼は弱くなるしついでに武器を捨てで殴っでもあまり意味はないよ」

 シュラは今はなんとかキズガルフの攻撃を受けながしてはいるようだが見ていてもわかるがかなりしんどそうだ。

「若。無理なさらないでください。しんどいなら加勢しますぞ!」
「だ、大丈夫だ。俺はこんなクソ野郎には負けないから安心しろ」
「はっ!よく言うね!わしの攻撃を防ぐので手一杯な赤鬼さんよ!」

 キズガルフは大剣に少し力を入れたのかシュラは鬼剣ごとおさえこまれ右肩に大剣の先っぽがあったてしまう。

「うっぐ!」
「あーあ。やっぱりわしとやるやつはわしより弱くなる奴らばかりだからいやだな。ザオーガ?だったけか。お前らの種族は戦闘を得意とする種族らしいから楽しみにしていたのによう」
「っはぁはぁ。俺も、人間がここまで卑怯とは、いや俺たちがいない時に里を襲ったんだからお前ら人間は卑怯者だな。主人達を除いてお前たちはな!」

 シュラは一旦距離を置いてキズガルフに魔法、鬼術を使う。

「鬼術・炎砲!」
「亜人風情が生意気に魔法を使うんじゃねぇよ!」

 キズガルフはシュラの鬼術を縦に両断する。

「くっ。もはやあれを使うしか、あるまいか」
「もしも限界ならさっきの白い鬼も一緒に戦ってもいいんだぞ。なんなら全員でもわしは一向に構わんよ」

 キズガルフはシュラに言うとシュラはでかい声で

「師匠!あれを使うからもしもこの男を倒してもとまらなかったから俺のこととめてくれよ」
「わ、若!それだけは使ってはなりませぬ!」

 ホワッツはシュラをとめるがシュラは顔に手を当ててデカい声で叫ぶ。

「鬼神解放!」

 シュラが叫んだ瞬間シュラの体は光に包まれた。
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