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ゴウカァVSオルゴロス

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 キナたちがオーガスと戦う前、オーガスの領域に入ったゴウカァとオルゴロスは

「こうして会うのは久々だなぁ。オルゴロス。元気してたかよぉ。俺ぁお前たち厄災の仲間が心配で心配でよぉう」
「ああ。今の主人は私に無理をさせないし魔力をいくらでも入れてくれるから助かってるよ。私はゴウカァがそちら側についたのはショックだったけどね」
「はっはぁ。いえてらぁ。たしかにあのオーガスに仕えるなんて思っちゃいけねぇ。俺ぁ道具なんだ。道具はただ道具らしく言われた仕事をするだけさぁ」

 ゴウカァはマグマの領域からマグマの熱で攻撃し、オルゴロスはそれを空間魔法でとばす。

「はっはぁ。オルゴロス。お前は空間魔法使いだったなぁ。なら遠距離は無駄だよなぁ」
「そうね。無駄だと思うわよ。ゴウカァ。あなたの攻撃は」

 オルゴロスは空間をゴウカァの周りに繋げて

「ひっさーつ。あくうーぱんちー」

 自分の腕を空間に突っ込むとランダムにゴウカァの周りの空間に繋がる。

「バカなのかぁ?俺は炎の厄災で体は炎で守られている。そんな俺に物理攻撃は」
「まぁそうだろうけど。まぁみてな。多分ゴウカァの余裕がなくなるから」

 オルゴロスがいうとゴウカァは不敵に笑い

「言っていることがわからんなぁ!オルゴロス」
「まぁ今からだから」

 オルゴロスは空間魔法を閉じると次の瞬間、ゴウカァに突っ込み

「接近戦で終わらせるわ」
「はっはぁ!なら望み通りに焼き殺してやるよ!骨も残らないくらいに惨めになぁ!」

 ゴウカァはマグマの領域のマグマをムチのような長い武器というか攻撃のしやすい形状に変えてオルゴロスにムチをけしかけると

「ゴウカァ。あなたはばかね」

 オルゴロスはゴウカァの攻撃を全て空間魔法で無効化にした後ゴウカァの体の近く、手の届く先にまで移動し体に触れる。体に触れた後ゴウカァはまた不敵に笑い

「なんだ?自ら焼かれにきたのか?それじゃあ焼かれて死ねぇ」
「いいや。私は焼かれない。あなたをバラバラにするだけ」
「は?何を言ってるんだぁ?」

 笑いながらいうゴウカァに対し、一度呼吸を整えた後にオルゴロスは

「空間魔法・空間切断!」

 ゴウカァの両腕両足と首に空間魔法の穴が現れたと思うとゴウカァの体は6つに裂かれてしまう。

「は、ははは。これは、驚いた。だが俺はこの程度ではなぁ」
「死なないでしょうね。だから」

 オルゴロスは6つに裂いたゴウカァの体の首以外を拾い始めた。
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