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本編
エピローグ
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それから俺たちは、2人で幸せに暮らせる場所を探して何ヶ月も旅を続けた。
テディの魔法があるから普通の旅人よりはずっと楽な旅だったけれど、それでも魔法は万能ではないし、あまり目立ちたくなかったので人前で魔法は使わないようにしていたので、それなりに苦労もした。
テディが持っていたお金はそれほど多くはなかったので、魔法で狩りをして獲物を売ったり、時には2人で日雇いの仕事をしたりして路銀を稼いだ。
旅をしている間、俺はテディに自分が知っている限りの歌を教えた。
あまり多くの曲を知っているわけではなかったけれど、どうやらテディがいた魔術師隊に以前いた日本人は何十年も前にこちらに来た人だったらしくて、学校で習った歌や超有名なヒット曲だけでも幾つかの便利な効果の新しい魔法を見つけることができた。
魔法を教える代わりにテディにこちらの世界の言葉を教わろうと思ったけれども、国によって言葉が違うので、どうせ覚えるなら最終的に住む国の言葉にした方がいいということで、旅の間はあいさつなどをちょっと教えてもらう程度だった。
テディは魔術師の才能のおかげで、人と向かい合うとその人が知っている言語を完全に使いこなせるようになるので、どの国に行っても言葉に困ることはなかった。
────────────────
山を越え、海を渡り、長い長い旅を続けて、俺たちは元いたところとは別の大陸にある、山の中の小国にたどり着いた。
その国は資源や農地が少ない代わりに、職人や芸術家といった優秀な人材を多く抱えることで栄えていた。
他国から見れば攻め入って領土を奪い取っても大した利益はないし、それに大国の王家や貴族にまで崇拝者がいるような芸術家を多く抱えている国を攻めれば大国から睨まれることにもなりかねないので、その国はもう長い間他国と戦争をしていないらしい。
だからその国では魔術師は軍に所属する必要はなく、また異世界人も身の安全のために一つの建物に集められてはいたものの閉じ込められることはなく自由に暮らしていた。
その国は俺たちにとってまさに理想の国だったので、俺たちはその国に定住することにした。
魔術師と異世界人が暮らす、シェアハウスのような雰囲気の建物の2人部屋で、俺とテディは毎日一緒に寝起きし、テディは魔法で土木作業や職人の補助などをする仕事をしに街へ出かけていき、俺はシェアハウスの中で分担している家事をしたり、他の異世界人と一緒にこの国の言葉を勉強したりして過ごす。
俺たちの部屋の窓辺には、チューリップの鉢植えが置いてある。
どうやらこの世界にはチューリップの花はないみたいで、これはテディが魔法で咲かせた花だ。
魔法で作った物は時間が経って魔法の効果が切れると消えてしまうので、チューリップの花も朝咲かせても夕方か夜になると消えてしまう。
それでもテディは毎朝、鉢植えにチューリップの花を咲かせる。
毎朝同じベッドで目覚めたテディが、あの短い歌を歌って植木鉢に2、3本のチューリップの花を咲かせるのを見守るのが、俺の朝の日課になっている。
たぶんこれからもずっと、それは俺の日課であり続けるだろう。
テディの魔法があるから普通の旅人よりはずっと楽な旅だったけれど、それでも魔法は万能ではないし、あまり目立ちたくなかったので人前で魔法は使わないようにしていたので、それなりに苦労もした。
テディが持っていたお金はそれほど多くはなかったので、魔法で狩りをして獲物を売ったり、時には2人で日雇いの仕事をしたりして路銀を稼いだ。
旅をしている間、俺はテディに自分が知っている限りの歌を教えた。
あまり多くの曲を知っているわけではなかったけれど、どうやらテディがいた魔術師隊に以前いた日本人は何十年も前にこちらに来た人だったらしくて、学校で習った歌や超有名なヒット曲だけでも幾つかの便利な効果の新しい魔法を見つけることができた。
魔法を教える代わりにテディにこちらの世界の言葉を教わろうと思ったけれども、国によって言葉が違うので、どうせ覚えるなら最終的に住む国の言葉にした方がいいということで、旅の間はあいさつなどをちょっと教えてもらう程度だった。
テディは魔術師の才能のおかげで、人と向かい合うとその人が知っている言語を完全に使いこなせるようになるので、どの国に行っても言葉に困ることはなかった。
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山を越え、海を渡り、長い長い旅を続けて、俺たちは元いたところとは別の大陸にある、山の中の小国にたどり着いた。
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他国から見れば攻め入って領土を奪い取っても大した利益はないし、それに大国の王家や貴族にまで崇拝者がいるような芸術家を多く抱えている国を攻めれば大国から睨まれることにもなりかねないので、その国はもう長い間他国と戦争をしていないらしい。
だからその国では魔術師は軍に所属する必要はなく、また異世界人も身の安全のために一つの建物に集められてはいたものの閉じ込められることはなく自由に暮らしていた。
その国は俺たちにとってまさに理想の国だったので、俺たちはその国に定住することにした。
魔術師と異世界人が暮らす、シェアハウスのような雰囲気の建物の2人部屋で、俺とテディは毎日一緒に寝起きし、テディは魔法で土木作業や職人の補助などをする仕事をしに街へ出かけていき、俺はシェアハウスの中で分担している家事をしたり、他の異世界人と一緒にこの国の言葉を勉強したりして過ごす。
俺たちの部屋の窓辺には、チューリップの鉢植えが置いてある。
どうやらこの世界にはチューリップの花はないみたいで、これはテディが魔法で咲かせた花だ。
魔法で作った物は時間が経って魔法の効果が切れると消えてしまうので、チューリップの花も朝咲かせても夕方か夜になると消えてしまう。
それでもテディは毎朝、鉢植えにチューリップの花を咲かせる。
毎朝同じベッドで目覚めたテディが、あの短い歌を歌って植木鉢に2、3本のチューリップの花を咲かせるのを見守るのが、俺の朝の日課になっている。
たぶんこれからもずっと、それは俺の日課であり続けるだろう。
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