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本編
おまけ:理一の家 2☆
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電気を暗くした後、理一は俺を抱き寄せて改めてTシャツを脱がせてきた。
今度は俺も腕を上げて脱がせやすいように協力する。
理一は自分も上だけ脱ぐと、座ったまま俺にキスしてきた。
「んぅっ……」
キスをしながら乳首をいじるのはやめて欲しいと思う。
口をふさがれてうまく呼吸ができなくて息苦しいせいで、いつも以上に感じるように錯覚してしまう。
キスを終えると、理一は互いに座ったままの姿勢で俺を愛撫し始めた。
いつもは拘束されたり、犬みたいに四つんばいにさせられることが多いのに、こんな対等みたいな姿勢で理一に触られているとなんだか落ち着かない。
今日はプレイじゃないんだから、理一にしてもらっているだけじゃなくて、俺からも何かした方がいいんだろうかと思うけれど、命令でもないのにどうやって理一に触れたらいいのかわからなくて、俺は理一にしがみついていることしかできなかった。
————————————————
結局、服を脱ぐのも愛撫も、俺と理一が繋がれるように準備するのも、全部理一に任せきりになってしまった。
騎乗位で俺が動けば挽回できると思いつきはしたが、プレイでは一度経験したことのあるあの積極的な体位を、命令ではなくやることを想像すると、恥ずかしくて自分からやるとはどうしても言い出せなかった。
後始末まで全部終わった後、ベッドに突っ伏して自己嫌悪していると、理一がそっと俺の頭を撫でた。
「普通のセックスはお気に召しませんでしたか?」
「いや、そうじゃなくてさ。
……えーと、なんか、ごめん。
俺、理一にしてもらうばっかりで、なんにもできなかった」
俺は十分気持ちよくしてもらったし、理一も俺の中で達してはいたけれども、いつものプレイに比べてかなりあっさりしたセックスだったので、理一は満足できなかっただろうと思うと申し訳ない。
俺がうつ伏せのままでぼそぼそと謝ると、理一は俺の髪をくしゃくしゃとかき混ぜた。
「それを気にしてくれてたんですか。
私としては、照れている君が新鮮でかわいかったから、なかなか良かったのですけどね」
理一がそんなことを言うから、余計に照れ臭くて顔が上げられない。
「なんかさ、命令されるのって、すごく楽だったんだなってわかったよ。
俺、いつも理一に命令された通りにしてただけで、自分からは何もしてなかった」
「まあ、それは私が好んでそういうプレイをしているからなのですけどね。
それに、君、プレイの時も何もしていないということはないでしょう?
確かに最初のうちは嫌々命令に従っていただけかもしれませんが、今は命令を実行する時に私がどうすれば喜ぶのかをちゃんと考えて行動してくれているのを感じますよ」
「あー……そっか、そういうのでいいんだ」
「ええ。
君がそうやって命令に従う中でも私のことを考えてくれているのを感じると、やはり嬉しいですからね」
そう言うと理一は、うつ伏せになったままの俺の耳にキスをした。
————————————————
翌朝は理一がかけたスマホのアラームで目が覚めた。
「おはようございます」
朝から至近距離で爽やかな笑顔であいさつされ、思わずどきっとしてしまう。
「お、おはよう」
あいさつを返してさっさと理一の腕の中から抜け出したけど、俺が照れているだけなのがわかったらしく、理一はにこにこと機嫌が良さそうだ。
とりあえず何ごともなくベッドから起き出した俺たちは、身支度を終えると、理一が作った朝食(俺もちょっとだけ手伝った)を食べた。
「今日仕事なんだよな?
時間まだ大丈夫か?」
「ええ、大丈夫ですよ。
それよりもみちるくん、ちょっと私についてきてもらえますか?」
「え? ああ、うん」
食事を終えた後、理一にそう言われたので、食卓から立って理一の後についていった。
理一は玄関まで行くと、廊下にあった大きな鏡の枠の左側のスイッチか何かに触れると、鏡の左側に手を置いて、そのままそれをゆっくりと押し込んだ。
「……は?」
驚いたことに鏡は隠し扉になっていて、中にはもう一枚、数字のボタンがついた扉があった。
理一はボタンを操作してロックを開けると、俺を隠し部屋に招き入れた。
「げっ、何これ……」
隠し部屋の中に広がっていたのは、ものすごく見覚えのある光景だった。
天井からぶら下がった太い鎖、手枷足枷がついた大きなベッド、そして壁に数本の鞭といろんな種類の拘束具がかけられている。
おまけに、全面ガラス張りのトイレとシャワーブースまであって、その用途を想像するとめまいがしてきそうだ。
「なかなかいい部屋でしょう?
あのホテルほどではありませんが、一通りの設備は揃っていますよ。
まあ、そうは言っても、私もまだここを使ったことはないのですけれどもね。
この部屋、マンションの規約でパートナーとパートナー候補以外は入れてはいけないことになっているものですから」
「なんなの、この部屋……」
「プレイルーム、兼、監禁部屋ですね」
「かんきんべや……」
あまりの衝撃に、俺は呆然と理一の言葉を繰り返すしかない。
「おや、監禁に興味がおありですか?
それはちょうど良かった。
君には私が帰るまで、この部屋で監禁体験をしてもらおうと思っていたので」
「はあ⁈」
いきなりとんでもないことを言い出した理一に、俺は驚き、それから慌てた。
「いやっ、俺は別に監禁とか興味ないから!」
急いで理一の言葉を否定するが、理一は少し微笑んだだけでそれを受け流してしまう。
「みちる。
服を脱ぎなさい」
「……はい、ご主人様」
このタイミングでプレイ開始かよ!と心の中で文句を言いつつ、俺には理一の命令に背くという選択肢はない。
理一が見ている前で服を脱ぐと、理一は壁にかかっていた俺専用の首輪を持ってきて俺に付けた。
「戻るのは2時前になりますから、冷蔵庫の上と中にある昼食をきちんと食べるように。
それから、ここに空調のスイッチと非常用のインターホンがあります。
インターホンは管理人室に繋がるので、万が一、怪我などの非常事態が起きた時は我慢せずに使いなさい」
「わかりました」
「それでは、行ってきます。
いい子で留守番していてくださいね」
「はい、いってらっしゃいませ」
理一は俺の頭を軽くなでると、俺が脱いだ服を全部持って隠し部屋を出て行ってしまった。
今度は俺も腕を上げて脱がせやすいように協力する。
理一は自分も上だけ脱ぐと、座ったまま俺にキスしてきた。
「んぅっ……」
キスをしながら乳首をいじるのはやめて欲しいと思う。
口をふさがれてうまく呼吸ができなくて息苦しいせいで、いつも以上に感じるように錯覚してしまう。
キスを終えると、理一は互いに座ったままの姿勢で俺を愛撫し始めた。
いつもは拘束されたり、犬みたいに四つんばいにさせられることが多いのに、こんな対等みたいな姿勢で理一に触られているとなんだか落ち着かない。
今日はプレイじゃないんだから、理一にしてもらっているだけじゃなくて、俺からも何かした方がいいんだろうかと思うけれど、命令でもないのにどうやって理一に触れたらいいのかわからなくて、俺は理一にしがみついていることしかできなかった。
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結局、服を脱ぐのも愛撫も、俺と理一が繋がれるように準備するのも、全部理一に任せきりになってしまった。
騎乗位で俺が動けば挽回できると思いつきはしたが、プレイでは一度経験したことのあるあの積極的な体位を、命令ではなくやることを想像すると、恥ずかしくて自分からやるとはどうしても言い出せなかった。
後始末まで全部終わった後、ベッドに突っ伏して自己嫌悪していると、理一がそっと俺の頭を撫でた。
「普通のセックスはお気に召しませんでしたか?」
「いや、そうじゃなくてさ。
……えーと、なんか、ごめん。
俺、理一にしてもらうばっかりで、なんにもできなかった」
俺は十分気持ちよくしてもらったし、理一も俺の中で達してはいたけれども、いつものプレイに比べてかなりあっさりしたセックスだったので、理一は満足できなかっただろうと思うと申し訳ない。
俺がうつ伏せのままでぼそぼそと謝ると、理一は俺の髪をくしゃくしゃとかき混ぜた。
「それを気にしてくれてたんですか。
私としては、照れている君が新鮮でかわいかったから、なかなか良かったのですけどね」
理一がそんなことを言うから、余計に照れ臭くて顔が上げられない。
「なんかさ、命令されるのって、すごく楽だったんだなってわかったよ。
俺、いつも理一に命令された通りにしてただけで、自分からは何もしてなかった」
「まあ、それは私が好んでそういうプレイをしているからなのですけどね。
それに、君、プレイの時も何もしていないということはないでしょう?
確かに最初のうちは嫌々命令に従っていただけかもしれませんが、今は命令を実行する時に私がどうすれば喜ぶのかをちゃんと考えて行動してくれているのを感じますよ」
「あー……そっか、そういうのでいいんだ」
「ええ。
君がそうやって命令に従う中でも私のことを考えてくれているのを感じると、やはり嬉しいですからね」
そう言うと理一は、うつ伏せになったままの俺の耳にキスをした。
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翌朝は理一がかけたスマホのアラームで目が覚めた。
「おはようございます」
朝から至近距離で爽やかな笑顔であいさつされ、思わずどきっとしてしまう。
「お、おはよう」
あいさつを返してさっさと理一の腕の中から抜け出したけど、俺が照れているだけなのがわかったらしく、理一はにこにこと機嫌が良さそうだ。
とりあえず何ごともなくベッドから起き出した俺たちは、身支度を終えると、理一が作った朝食(俺もちょっとだけ手伝った)を食べた。
「今日仕事なんだよな?
時間まだ大丈夫か?」
「ええ、大丈夫ですよ。
それよりもみちるくん、ちょっと私についてきてもらえますか?」
「え? ああ、うん」
食事を終えた後、理一にそう言われたので、食卓から立って理一の後についていった。
理一は玄関まで行くと、廊下にあった大きな鏡の枠の左側のスイッチか何かに触れると、鏡の左側に手を置いて、そのままそれをゆっくりと押し込んだ。
「……は?」
驚いたことに鏡は隠し扉になっていて、中にはもう一枚、数字のボタンがついた扉があった。
理一はボタンを操作してロックを開けると、俺を隠し部屋に招き入れた。
「げっ、何これ……」
隠し部屋の中に広がっていたのは、ものすごく見覚えのある光景だった。
天井からぶら下がった太い鎖、手枷足枷がついた大きなベッド、そして壁に数本の鞭といろんな種類の拘束具がかけられている。
おまけに、全面ガラス張りのトイレとシャワーブースまであって、その用途を想像するとめまいがしてきそうだ。
「なかなかいい部屋でしょう?
あのホテルほどではありませんが、一通りの設備は揃っていますよ。
まあ、そうは言っても、私もまだここを使ったことはないのですけれどもね。
この部屋、マンションの規約でパートナーとパートナー候補以外は入れてはいけないことになっているものですから」
「なんなの、この部屋……」
「プレイルーム、兼、監禁部屋ですね」
「かんきんべや……」
あまりの衝撃に、俺は呆然と理一の言葉を繰り返すしかない。
「おや、監禁に興味がおありですか?
それはちょうど良かった。
君には私が帰るまで、この部屋で監禁体験をしてもらおうと思っていたので」
「はあ⁈」
いきなりとんでもないことを言い出した理一に、俺は驚き、それから慌てた。
「いやっ、俺は別に監禁とか興味ないから!」
急いで理一の言葉を否定するが、理一は少し微笑んだだけでそれを受け流してしまう。
「みちる。
服を脱ぎなさい」
「……はい、ご主人様」
このタイミングでプレイ開始かよ!と心の中で文句を言いつつ、俺には理一の命令に背くという選択肢はない。
理一が見ている前で服を脱ぐと、理一は壁にかかっていた俺専用の首輪を持ってきて俺に付けた。
「戻るのは2時前になりますから、冷蔵庫の上と中にある昼食をきちんと食べるように。
それから、ここに空調のスイッチと非常用のインターホンがあります。
インターホンは管理人室に繋がるので、万が一、怪我などの非常事態が起きた時は我慢せずに使いなさい」
「わかりました」
「それでは、行ってきます。
いい子で留守番していてくださいね」
「はい、いってらっしゃいませ」
理一は俺の頭を軽くなでると、俺が脱いだ服を全部持って隠し部屋を出て行ってしまった。
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