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本編
風呂場で 2
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洗い足りないところなんて、なんだか床屋みたいだなと思いつつ一応考えてみたが、特に洗い足りないところは思いつかない。
「いえ、ないです」
そう答えると、リョウはまた、にっこりと微笑んだ。
「でしたら、私が洗い足りていないと思うところを洗わせていただいてよろしいですか?」
「はい」
「ありがとうございます」
ナオトがうなずくと、リョウはなぜか礼を言って立ち上がると、ナオトの後ろの椅子に座り直し、さっきと同じように体をくっつけて、左手だけでなくスポンジを持った右手も使って、ナオトをしっかりと抱きしめてくれた。
それをうれしいと思った次の瞬間、リョウが持ったスポンジがするっとナオトの左脇の下に入り込んだ。
「ちょっ……」
あまりのくすぐったさにリョウを止めかけたが、そういえば確かにこの辺りは洗ってもらってなかったと気付く。
仕方なく、ナオトはリョウが洗いやすいように左腕を上げた。
きっと足の指の時と同じように、少しだけ我慢していればすぐに終わると思ったのだが、リョウは今度はやけに丁寧に洗っていて、なかなか終わってくれそうにない。
あげくの果てにスポンジではなく、指先で脇の下で擦られ、たまらずにびくっとなって上げていた腕を下ろしてしまう。
そんなナオトの様子がおかしかったのか、リョウはくすっと小さく笑って左脇の下を洗うのをやめてくれる。
けれどもナオトには、それでほっとする余裕もなくなっていた。
う、うそだろ……。今の、まさか……。
リョウが指先で脇の下に触れた瞬間感じたのは、くすぐったさだけではなかったのではないか。
くすぐったさと紙一重ではあるが明確に違う、もどかしいような快感がありはしなかったか。
ナオトが混乱している間に、リョウはスポンジを左手に持ち替え、右手でナオトの右腕をつかんで上げさせた。
そうして今度は、ナオトの右の脇の下を洗い始めた。
「やっ……」
このまま右まで洗われてしまったら、さっき感じかけた快感を、今度こそまともに感じてしまうに違いない。
「そ、そこは洗ってもらいました!」
「ええ、けれど洗い足りていませんでしたから」
ナオトの必死の抵抗を、リョウはさらりと流してしまった。
「私が洗い足りていないと思うところを洗ってもいいとおっしゃいましたよね?」
ナオトの耳元でそう囁くと、リョウは再びスポンジを動かし始めた。
一度意識してしまったせいなのか、今度は最初から快感がくすぐったさを上回っていた。
脇の下で感じる人がいることは知識としては知っていたが、まさか自分もそうだとは思いもしなかった。
心なしか股間のものまで反応しかけてきて、このままではまずいと思うのだが、体が動かない。
そうこうしているうちに、リョウはようやくナオトを解放してくれた。
どうにか股間のものを落ち着かせなければと、ナオトは深呼吸を繰り返す。
「そうですね……他に洗い足りないところは……」
「い、いえ、もう十分洗ってもらいましたから……」
考えるそぶりのリョウを、ナオトは慌てて止めようとしたが、リョウはそれにはかまわず「ああ、そうだ」とつぶやいた。
「ここを洗っていませんね」
そう言ってリョウが左手のスポンジで洗い始めたのは、なんとナオトの乳首だった。
「やっ、そんなところ洗わなくていいっ……!」
「そうですか?
でもここは洗って欲しそうですよ?
ほら、こんなにも健気に立ち上がって、洗って欲しいって主張しています」
そういいながらリョウが空いている右手で軽くはじいた右の乳首は、リョウが言う通りに、小さいながらもぷっくりと膨らんで立ち上がっている。
「うそ……」
ナオトが驚いて呆然としているうちに、リョウはスポンジを置いて、両手でナオトの乳首をつまんだ。
そのままきゅっと強くつままれたり、爪で軽くひっかかれたり、優しく撫でられたりしていると、脇の下を洗われていたときよりも、もっとダイレクトな快感が沸き上がってくる。
「やっ……」
口ではそういうものの、本気で抵抗することが出来ない。
だって、感じてる。
乳首触られてるだけなのに、自分でアレを触ってる時よりもずっと。
「いやだ……こんなの、おかしい……」
女の人が感じるんだから、男だって乳首で感じてもおかしくないのかもしれない。
ナオト自身は洗ってもらったり抱きしめてもらうことが目的だったとはいえ、これが風俗であることには変わりないのだから、こうして触ってもらって性的快感を感じることもおかしくないのかもしれない。
でも、やっぱりおかしいと、ナオトは思う。
同性であるリョウに乳首を触られて、こんなふうに感じてしまう自分はおかしい。
このままではいけない。
理屈ではなくそう感じ、どうにかこの状況から逃れようと、ナオトは身をよじった。
急に動いたナオトに驚いたのか、リョウもナオトの乳首から手を離す。
そのまま解放してもらえるかと思ったが、リョウは逆にナオトをぎゅっと抱きしめてきた。
「大丈夫、おかしくないから」
「でも……」
「おかしくない。
だって、ほら……」
そう言うとリョウは、体の中で唯一密着していなかった腰の辺りを、ナオトの腰にぐっと押しつけてきた。
「あっ……」
押しつけられたリョウの股間のものは、はっきり分かるくらいに勃起している。
そうたぶん、半勃ちになっているナオト自身のものよりもはっきりと。
「ね? 俺も同じだろ?
だから、おかしくないよ」
そう耳元で囁かれ、ナオトはこくりとうなずく。
もし冷静に考えることが出来ていたら、触られているナオトより触っているリョウの方が興奮しているなんて、なおさらおかしいと気付くことが出来ただろう。
けれど、今のナオトにはそんなことを考えられる余裕などない。
リョウが自分と同じように感じてくれている。
それだけでもう、何も問題はないように思える。
「ね、もう、言えるよね?
本当は洗い足りてないところ、あるんだろう?」
気付けば、リョウの口調がまた素に戻っている。
どうしてだろう、そんなことですら、無性にうれしいと感じてしまう。
「俺に洗って欲しいところ、言ってごらん?
ちゃんと言えたら、好きなだけ洗ってあげるよ」
耳元で促すように囁かれ、ナオトは小さな声で何とか答える。
「あ、アレ……洗って欲しいです……」
「ん? アレって?
ちゃんと言わないと洗ってあげないよ?」
「やっ……、う……。
…チ○ポ……僕のチ○ポ、洗ってくださいっ……!」
正気ではとても言えないような恥ずかしいことを夢中で口走ると、リョウは唇をナオトの耳にくっつけるようにして「よく言えました」と囁いた。
その感触にびくっと身を震わせると、リョウはくすっと笑った。
「ご褒美にいっぱい洗ってあげるからね」
そう言うとリョウは、ナオトの腰に巻いたタオルを外した。
標準よりもささやかな股間のものは、もう完全に勃ち上がっている。
泡に濡れた両手で、リョウはためらいもない様子でそれに触れる。
「…ぁっ……、んっ……」
ちょっと触れられただけでもう、信じられないくらいに気持ちよくて、唇からひっきりなしに喘ぎ声が漏れてしまう。
リョウの触り方がうまいということももちろんあるけれど、それだけじゃなくて、背中に感じる体温や、腰に当たったままのリョウのアレがまったく萎える気配がないことが、快感を倍増させていく。
「…だめっ……、も、イキそう……っ!」
早々に音を上げた瞬間、リョウが後ろで息を飲んだような気がしたのは、ナオトの気のせいだっただろうか。
「イッていいよ。
いっぱい出すとこ、俺に見せて」
相変わらず余裕のある、ちょっとイジワルな口調で言われ、リョウの手の中のものを一気に擦り上げられて、あっという間にナオトは登りつめていた。
「いえ、ないです」
そう答えると、リョウはまた、にっこりと微笑んだ。
「でしたら、私が洗い足りていないと思うところを洗わせていただいてよろしいですか?」
「はい」
「ありがとうございます」
ナオトがうなずくと、リョウはなぜか礼を言って立ち上がると、ナオトの後ろの椅子に座り直し、さっきと同じように体をくっつけて、左手だけでなくスポンジを持った右手も使って、ナオトをしっかりと抱きしめてくれた。
それをうれしいと思った次の瞬間、リョウが持ったスポンジがするっとナオトの左脇の下に入り込んだ。
「ちょっ……」
あまりのくすぐったさにリョウを止めかけたが、そういえば確かにこの辺りは洗ってもらってなかったと気付く。
仕方なく、ナオトはリョウが洗いやすいように左腕を上げた。
きっと足の指の時と同じように、少しだけ我慢していればすぐに終わると思ったのだが、リョウは今度はやけに丁寧に洗っていて、なかなか終わってくれそうにない。
あげくの果てにスポンジではなく、指先で脇の下で擦られ、たまらずにびくっとなって上げていた腕を下ろしてしまう。
そんなナオトの様子がおかしかったのか、リョウはくすっと小さく笑って左脇の下を洗うのをやめてくれる。
けれどもナオトには、それでほっとする余裕もなくなっていた。
う、うそだろ……。今の、まさか……。
リョウが指先で脇の下に触れた瞬間感じたのは、くすぐったさだけではなかったのではないか。
くすぐったさと紙一重ではあるが明確に違う、もどかしいような快感がありはしなかったか。
ナオトが混乱している間に、リョウはスポンジを左手に持ち替え、右手でナオトの右腕をつかんで上げさせた。
そうして今度は、ナオトの右の脇の下を洗い始めた。
「やっ……」
このまま右まで洗われてしまったら、さっき感じかけた快感を、今度こそまともに感じてしまうに違いない。
「そ、そこは洗ってもらいました!」
「ええ、けれど洗い足りていませんでしたから」
ナオトの必死の抵抗を、リョウはさらりと流してしまった。
「私が洗い足りていないと思うところを洗ってもいいとおっしゃいましたよね?」
ナオトの耳元でそう囁くと、リョウは再びスポンジを動かし始めた。
一度意識してしまったせいなのか、今度は最初から快感がくすぐったさを上回っていた。
脇の下で感じる人がいることは知識としては知っていたが、まさか自分もそうだとは思いもしなかった。
心なしか股間のものまで反応しかけてきて、このままではまずいと思うのだが、体が動かない。
そうこうしているうちに、リョウはようやくナオトを解放してくれた。
どうにか股間のものを落ち着かせなければと、ナオトは深呼吸を繰り返す。
「そうですね……他に洗い足りないところは……」
「い、いえ、もう十分洗ってもらいましたから……」
考えるそぶりのリョウを、ナオトは慌てて止めようとしたが、リョウはそれにはかまわず「ああ、そうだ」とつぶやいた。
「ここを洗っていませんね」
そう言ってリョウが左手のスポンジで洗い始めたのは、なんとナオトの乳首だった。
「やっ、そんなところ洗わなくていいっ……!」
「そうですか?
でもここは洗って欲しそうですよ?
ほら、こんなにも健気に立ち上がって、洗って欲しいって主張しています」
そういいながらリョウが空いている右手で軽くはじいた右の乳首は、リョウが言う通りに、小さいながらもぷっくりと膨らんで立ち上がっている。
「うそ……」
ナオトが驚いて呆然としているうちに、リョウはスポンジを置いて、両手でナオトの乳首をつまんだ。
そのままきゅっと強くつままれたり、爪で軽くひっかかれたり、優しく撫でられたりしていると、脇の下を洗われていたときよりも、もっとダイレクトな快感が沸き上がってくる。
「やっ……」
口ではそういうものの、本気で抵抗することが出来ない。
だって、感じてる。
乳首触られてるだけなのに、自分でアレを触ってる時よりもずっと。
「いやだ……こんなの、おかしい……」
女の人が感じるんだから、男だって乳首で感じてもおかしくないのかもしれない。
ナオト自身は洗ってもらったり抱きしめてもらうことが目的だったとはいえ、これが風俗であることには変わりないのだから、こうして触ってもらって性的快感を感じることもおかしくないのかもしれない。
でも、やっぱりおかしいと、ナオトは思う。
同性であるリョウに乳首を触られて、こんなふうに感じてしまう自分はおかしい。
このままではいけない。
理屈ではなくそう感じ、どうにかこの状況から逃れようと、ナオトは身をよじった。
急に動いたナオトに驚いたのか、リョウもナオトの乳首から手を離す。
そのまま解放してもらえるかと思ったが、リョウは逆にナオトをぎゅっと抱きしめてきた。
「大丈夫、おかしくないから」
「でも……」
「おかしくない。
だって、ほら……」
そう言うとリョウは、体の中で唯一密着していなかった腰の辺りを、ナオトの腰にぐっと押しつけてきた。
「あっ……」
押しつけられたリョウの股間のものは、はっきり分かるくらいに勃起している。
そうたぶん、半勃ちになっているナオト自身のものよりもはっきりと。
「ね? 俺も同じだろ?
だから、おかしくないよ」
そう耳元で囁かれ、ナオトはこくりとうなずく。
もし冷静に考えることが出来ていたら、触られているナオトより触っているリョウの方が興奮しているなんて、なおさらおかしいと気付くことが出来ただろう。
けれど、今のナオトにはそんなことを考えられる余裕などない。
リョウが自分と同じように感じてくれている。
それだけでもう、何も問題はないように思える。
「ね、もう、言えるよね?
本当は洗い足りてないところ、あるんだろう?」
気付けば、リョウの口調がまた素に戻っている。
どうしてだろう、そんなことですら、無性にうれしいと感じてしまう。
「俺に洗って欲しいところ、言ってごらん?
ちゃんと言えたら、好きなだけ洗ってあげるよ」
耳元で促すように囁かれ、ナオトは小さな声で何とか答える。
「あ、アレ……洗って欲しいです……」
「ん? アレって?
ちゃんと言わないと洗ってあげないよ?」
「やっ……、う……。
…チ○ポ……僕のチ○ポ、洗ってくださいっ……!」
正気ではとても言えないような恥ずかしいことを夢中で口走ると、リョウは唇をナオトの耳にくっつけるようにして「よく言えました」と囁いた。
その感触にびくっと身を震わせると、リョウはくすっと笑った。
「ご褒美にいっぱい洗ってあげるからね」
そう言うとリョウは、ナオトの腰に巻いたタオルを外した。
標準よりもささやかな股間のものは、もう完全に勃ち上がっている。
泡に濡れた両手で、リョウはためらいもない様子でそれに触れる。
「…ぁっ……、んっ……」
ちょっと触れられただけでもう、信じられないくらいに気持ちよくて、唇からひっきりなしに喘ぎ声が漏れてしまう。
リョウの触り方がうまいということももちろんあるけれど、それだけじゃなくて、背中に感じる体温や、腰に当たったままのリョウのアレがまったく萎える気配がないことが、快感を倍増させていく。
「…だめっ……、も、イキそう……っ!」
早々に音を上げた瞬間、リョウが後ろで息を飲んだような気がしたのは、ナオトの気のせいだっただろうか。
「イッていいよ。
いっぱい出すとこ、俺に見せて」
相変わらず余裕のある、ちょっとイジワルな口調で言われ、リョウの手の中のものを一気に擦り上げられて、あっという間にナオトは登りつめていた。
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