81 / 206
二章
訓練で無双
しおりを挟む
暇潰しにポーバーグ城へ兵達の訓練に付き合うようになってから四日目。初日は余裕で捌いていたデライラの額に汗が光る。少しはこの戦士団も成長したみたいだ。
「練度は比べ物にならないほどグリペン侯爵の騎士団が上。個々の力を見れば得るものはそんなにないんだけど……一対多の対人戦ってあんまりやる事ないじゃない? 魔物の群れと戦うのとはまた違った手強さがあるわね」
そう言ったのはデライラだ。僕と別れたあと、彼女はグリフォバーグ城で剣術の修行をしていた。騎士が使う正当剣術というのは中々得るものが多かったらしい。ソードファイターじゃない僕にはちょっと分からないけどね。
「それでも少しはマシになったようです。倒れている時間が短くなりました」
これはノワールの言葉。彼女なりに評価しているのだろうが、無表情で話すものだからよく分からない。彼女、興味がない事にはとことん無表情なんだよね。
「まあ、いい運動不足解消にはなるな!」
アーテルにとっては五十人の戦士団をたった三人であしらっておきながら、準備運動程度の事らしい。
「ショーン」
訓練も一段落したところで、今日は訓練場に顔を見せていなかったケルナーさんが現れた。
「タッカー様の準備が整った。明日にでも出立したいとの事だ」
特に荷物もないし、それは問題ないね。というか、準備が出来たって事は、領地の継承の件だけでなく、ブンドルとマルセル前伯爵の悪事の証拠が揃ったって事だよね。
「そんな訳で訓練に付き合ってもらうのも今日までだ。すまんな。みんなも少しは使えるようになった」
「いえ、僕はなにも」
戦士団の実力向上に一役買ったおかげで彼等が強くなったのは間違いない。ケルナーさんもそこはしっかり感謝してくれている。だけど、実際に頑張ってくれたのはデライラ、ノワール、アーテルの三人と、あとは回復係でこっそりルークス。僕は何もしてないんだよなぁ。
だけどそこでケルナーさんの瞳が怪しく光った。
「なに? 何もしてないのに礼を言われるのは心外だと? なるほど、それもそうだな!」
――スラリ
ケルナーさんが腰に佩いている剣を抜いた。
「は?」
「最後に一手ご指南願う」
いやいやちょっと!
それ真剣だし!
ビュンと風切り音を残して剣が振り下ろされる。
「っっとお!?」
僕はそれを後方に飛び退いて躱す。
「今のを躱すか! 流石はプラチナランカー候補!」
口では褒めているけどまだまだヤル気マンマンの表情だ。
それにしても、ノワールもアーテルも止めに入らないって事は、僕にやれって事だよね。仕方ないなぁ。
「まだまだ行くぞ!」
更にケルナーさんが踏み込みながら剣を振るってくる。その剣筋に一切の迷いがない。自分の剣如きが僕に届く事が無い事を分かっていながら、それでも全力で挑むという姿勢が見える。
それなら、僕も本気で相手をしよう。
「ノワール! 訓練用の剣を二本だ!」
「はい!」
ケルナーさんの剣を躱しながらノワールに指示を出すと、彼女が影収納に訓練用の剣を二本突っ込んだ。これでいつでも僕も影収納から取り出す事が出来る。
「ふんっ!!」
ケルナーさん渾身の袈裟斬りを半身で躱し、そのまま背後を取って背中を蹴り飛ばす。
「なっ!?」
僕はそのまま影収納から訓練用の剣を取り出し両手に持った。たたらを踏むケルナーさんに、わずか一歩で肉薄し、剣の腹で強かに打ち付けた。
「がはっ……」
横っ腹に痛撃を受けた彼はそのまま蹲る。
これで終わりか。
……と思ったら、今度は五十人が一度に向かってきた。
「隊長の仇!」
「是非俺にもご指南を!」
そんな事を叫びながら殺到してきた。事前に示し合わせていなかった分、全員が早い者勝ちとばかりに向かってくるものだから、結局僕一人で全員を相手にする事になった。うはぁ……
こうなったら僕も少し本気を出す。魔法は使わず身体強化のみ。流石に短双戟を使うとみんな死んじゃうかも知れないから、あくまでも訓練用の剣でぶん殴る。多分ルークスが回復してくれるから、後の事は多分大丈夫だろう……うん、きっと。
群がりくる男達を躱し、捌き、殴り、蹴る。殺さないように気を付けながらというのは中々大変だったけど、その加減を気遣いながらの戦闘というのは中々いい訓練になるね。
必要最小限の力で相手を無効化する。それはスタミナや魔力の消費を抑える事に繋がる訳で、その分継戦時間も長くする事が出来る。
「素晴らしいです、ご主人様!」
ノワールがタレ耳をパタパタさせながら目を輝かせている。
「うむ、うむ!」
その隣ではアーテルが腕を組んで満足気だ。
どうやら僕は、スタミナと魔力を如何に効率よく使うかに集中してしまい、気付いた時には五十人全てを倒してしまったようだ。
「呆れた……あんた、魔法なしでもそんなに強いの? 全く。どんどんあんたの背中が遠くなるわ」
デライラが眉間を押さえながらそう言ったのがやけに印象的だったな。
「練度は比べ物にならないほどグリペン侯爵の騎士団が上。個々の力を見れば得るものはそんなにないんだけど……一対多の対人戦ってあんまりやる事ないじゃない? 魔物の群れと戦うのとはまた違った手強さがあるわね」
そう言ったのはデライラだ。僕と別れたあと、彼女はグリフォバーグ城で剣術の修行をしていた。騎士が使う正当剣術というのは中々得るものが多かったらしい。ソードファイターじゃない僕にはちょっと分からないけどね。
「それでも少しはマシになったようです。倒れている時間が短くなりました」
これはノワールの言葉。彼女なりに評価しているのだろうが、無表情で話すものだからよく分からない。彼女、興味がない事にはとことん無表情なんだよね。
「まあ、いい運動不足解消にはなるな!」
アーテルにとっては五十人の戦士団をたった三人であしらっておきながら、準備運動程度の事らしい。
「ショーン」
訓練も一段落したところで、今日は訓練場に顔を見せていなかったケルナーさんが現れた。
「タッカー様の準備が整った。明日にでも出立したいとの事だ」
特に荷物もないし、それは問題ないね。というか、準備が出来たって事は、領地の継承の件だけでなく、ブンドルとマルセル前伯爵の悪事の証拠が揃ったって事だよね。
「そんな訳で訓練に付き合ってもらうのも今日までだ。すまんな。みんなも少しは使えるようになった」
「いえ、僕はなにも」
戦士団の実力向上に一役買ったおかげで彼等が強くなったのは間違いない。ケルナーさんもそこはしっかり感謝してくれている。だけど、実際に頑張ってくれたのはデライラ、ノワール、アーテルの三人と、あとは回復係でこっそりルークス。僕は何もしてないんだよなぁ。
だけどそこでケルナーさんの瞳が怪しく光った。
「なに? 何もしてないのに礼を言われるのは心外だと? なるほど、それもそうだな!」
――スラリ
ケルナーさんが腰に佩いている剣を抜いた。
「は?」
「最後に一手ご指南願う」
いやいやちょっと!
それ真剣だし!
ビュンと風切り音を残して剣が振り下ろされる。
「っっとお!?」
僕はそれを後方に飛び退いて躱す。
「今のを躱すか! 流石はプラチナランカー候補!」
口では褒めているけどまだまだヤル気マンマンの表情だ。
それにしても、ノワールもアーテルも止めに入らないって事は、僕にやれって事だよね。仕方ないなぁ。
「まだまだ行くぞ!」
更にケルナーさんが踏み込みながら剣を振るってくる。その剣筋に一切の迷いがない。自分の剣如きが僕に届く事が無い事を分かっていながら、それでも全力で挑むという姿勢が見える。
それなら、僕も本気で相手をしよう。
「ノワール! 訓練用の剣を二本だ!」
「はい!」
ケルナーさんの剣を躱しながらノワールに指示を出すと、彼女が影収納に訓練用の剣を二本突っ込んだ。これでいつでも僕も影収納から取り出す事が出来る。
「ふんっ!!」
ケルナーさん渾身の袈裟斬りを半身で躱し、そのまま背後を取って背中を蹴り飛ばす。
「なっ!?」
僕はそのまま影収納から訓練用の剣を取り出し両手に持った。たたらを踏むケルナーさんに、わずか一歩で肉薄し、剣の腹で強かに打ち付けた。
「がはっ……」
横っ腹に痛撃を受けた彼はそのまま蹲る。
これで終わりか。
……と思ったら、今度は五十人が一度に向かってきた。
「隊長の仇!」
「是非俺にもご指南を!」
そんな事を叫びながら殺到してきた。事前に示し合わせていなかった分、全員が早い者勝ちとばかりに向かってくるものだから、結局僕一人で全員を相手にする事になった。うはぁ……
こうなったら僕も少し本気を出す。魔法は使わず身体強化のみ。流石に短双戟を使うとみんな死んじゃうかも知れないから、あくまでも訓練用の剣でぶん殴る。多分ルークスが回復してくれるから、後の事は多分大丈夫だろう……うん、きっと。
群がりくる男達を躱し、捌き、殴り、蹴る。殺さないように気を付けながらというのは中々大変だったけど、その加減を気遣いながらの戦闘というのは中々いい訓練になるね。
必要最小限の力で相手を無効化する。それはスタミナや魔力の消費を抑える事に繋がる訳で、その分継戦時間も長くする事が出来る。
「素晴らしいです、ご主人様!」
ノワールがタレ耳をパタパタさせながら目を輝かせている。
「うむ、うむ!」
その隣ではアーテルが腕を組んで満足気だ。
どうやら僕は、スタミナと魔力を如何に効率よく使うかに集中してしまい、気付いた時には五十人全てを倒してしまったようだ。
「呆れた……あんた、魔法なしでもそんなに強いの? 全く。どんどんあんたの背中が遠くなるわ」
デライラが眉間を押さえながらそう言ったのがやけに印象的だったな。
1
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる