11 / 56
4.side城田雪人
しおりを挟む
普段は長く感じる食事の待ち時間も黒川と話していたらあっという間に感じた。
オムライスを一口食べて満面の笑みを浮かべる黒川、反応は想像通りだが喜んでもらえることが想像以上に嬉しい。
そして俺はサンドイッチを頼んだことを後悔していた黒川とこの店にこれて舞い上がっていたのかもしれない。
サンドイッチにトマトが入っている。
トマトは小さい頃から嫌いで他なら大概食べれるのにトマトだけは克服出来なかった。
よく顔を引き合いに出されてはトマト嫌いを揶揄された。
別に誰にどう思われようがどうでもいい、だが黒川にだけはかっこ悪いところを見せたくなかったのだが。
「嫌いなものくらい誰だって有るよ。俺は納豆がどうも苦手で」
そうだ俺は自分の弱みをさらけ出しても黒川が友達としてそばにいてくれるからこそ花岡を羨ましいと思ったんだった。
トマトのサンドイッチを食べるという黒川の優しさに嬉しくなるが、なるべく顔に出ないようにしながら渡そうとすると、
黒川は俺の手からそのままサンドイッチを食べた。
俺の手からものを食べる黒川はとても可愛かった
これは、
「なんか癖になりそう」
思わず口から出た言葉を俺は後悔した、恥ずかしかったのかその後何度か俺の手から食べさせようとしたものの黒川は断ってしまう。
警戒している黒川に今日食べさせるのは難しいだろう。
俺はいつか絶対黒川に俺の手から食べさせることを心に誓った。
その後も黒川になら気兼ねなく、なんでも話せた食事がこんなに楽しいと感じたのは初めてかもしれない。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そろそろ出ようかとなったその時店にあの女が入ってきたのが見えた。
金曜日に喚き散らした女だ。
良い気分の時をあの女はいつも台無しにする。
俺たちに気づいて向かってくるようだが、せっかくの良い気分を邪魔されたくない俺はあからさまに女を無視する。
黒川を守るために体を自分に寄せて店を出る。
おそらく大学からつけられていたんだろう。
なら、
俺は黒川の手を取り走り出す。
これ以上アイツに邪魔されたくない。
3回ほどランダムに角を曲がった後女が居ないことを確認して、黒川に目をやるとぜぇぜぇと肩で息をする黒川、
しまった無理をさせてしまったようだ。
俺はじっと黒川が落ち着くまで待っているとなにかモゾモゾとし始めた、もしかして足でも痛めたのか!
「いや、その、、手が、」
そう言われてずっと手を握ったままだったことに気がつく。
しかも咄嗟に離さないように握ったからいわゆる恋人繋ぎになっている。
少し名残惜しいがそっと手を離す。
今度黒川と絶対することリストにそっと手を繋ぐことも付け加えておこう。
多分恋人繋ぎでなければ友達と手を繋ぐこともそんなに不自然ではないはず。
とにかく今は無理をさせてしまった黒川を休ませなければ。
近くの公園のベンチに座り、さっきの女のことを考える。
正直怖い。俺一人なら別に放っておけばいい、だがあいつがこっちに向かってくる時、黒川のことを睨みつけていた。
黒川に危害が及ぶことそれが何より恐ろしい。
、、、せっかく黒川と友達になれた、でももう一緒にいない方が良いのかもしれない。
そんな心の内を読まれたのか黒川は俺と恋人のフリをすると言ってきた。
黒川はいつも俺が本当に欲しい言葉をくれる。
黒川のために俺は絶対に一緒にいない方が良い、、、だが黒川と離れたくないという気持ちに負けた俺は黒川の言葉に甘えることにした。
それにあいつはもう黒川に目をつけているむしろ一緒に居て黒川を守った方がいい。
その選択を俺は大きく後悔することも知らずに。
オムライスを一口食べて満面の笑みを浮かべる黒川、反応は想像通りだが喜んでもらえることが想像以上に嬉しい。
そして俺はサンドイッチを頼んだことを後悔していた黒川とこの店にこれて舞い上がっていたのかもしれない。
サンドイッチにトマトが入っている。
トマトは小さい頃から嫌いで他なら大概食べれるのにトマトだけは克服出来なかった。
よく顔を引き合いに出されてはトマト嫌いを揶揄された。
別に誰にどう思われようがどうでもいい、だが黒川にだけはかっこ悪いところを見せたくなかったのだが。
「嫌いなものくらい誰だって有るよ。俺は納豆がどうも苦手で」
そうだ俺は自分の弱みをさらけ出しても黒川が友達としてそばにいてくれるからこそ花岡を羨ましいと思ったんだった。
トマトのサンドイッチを食べるという黒川の優しさに嬉しくなるが、なるべく顔に出ないようにしながら渡そうとすると、
黒川は俺の手からそのままサンドイッチを食べた。
俺の手からものを食べる黒川はとても可愛かった
これは、
「なんか癖になりそう」
思わず口から出た言葉を俺は後悔した、恥ずかしかったのかその後何度か俺の手から食べさせようとしたものの黒川は断ってしまう。
警戒している黒川に今日食べさせるのは難しいだろう。
俺はいつか絶対黒川に俺の手から食べさせることを心に誓った。
その後も黒川になら気兼ねなく、なんでも話せた食事がこんなに楽しいと感じたのは初めてかもしれない。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。
そろそろ出ようかとなったその時店にあの女が入ってきたのが見えた。
金曜日に喚き散らした女だ。
良い気分の時をあの女はいつも台無しにする。
俺たちに気づいて向かってくるようだが、せっかくの良い気分を邪魔されたくない俺はあからさまに女を無視する。
黒川を守るために体を自分に寄せて店を出る。
おそらく大学からつけられていたんだろう。
なら、
俺は黒川の手を取り走り出す。
これ以上アイツに邪魔されたくない。
3回ほどランダムに角を曲がった後女が居ないことを確認して、黒川に目をやるとぜぇぜぇと肩で息をする黒川、
しまった無理をさせてしまったようだ。
俺はじっと黒川が落ち着くまで待っているとなにかモゾモゾとし始めた、もしかして足でも痛めたのか!
「いや、その、、手が、」
そう言われてずっと手を握ったままだったことに気がつく。
しかも咄嗟に離さないように握ったからいわゆる恋人繋ぎになっている。
少し名残惜しいがそっと手を離す。
今度黒川と絶対することリストにそっと手を繋ぐことも付け加えておこう。
多分恋人繋ぎでなければ友達と手を繋ぐこともそんなに不自然ではないはず。
とにかく今は無理をさせてしまった黒川を休ませなければ。
近くの公園のベンチに座り、さっきの女のことを考える。
正直怖い。俺一人なら別に放っておけばいい、だがあいつがこっちに向かってくる時、黒川のことを睨みつけていた。
黒川に危害が及ぶことそれが何より恐ろしい。
、、、せっかく黒川と友達になれた、でももう一緒にいない方が良いのかもしれない。
そんな心の内を読まれたのか黒川は俺と恋人のフリをすると言ってきた。
黒川はいつも俺が本当に欲しい言葉をくれる。
黒川のために俺は絶対に一緒にいない方が良い、、、だが黒川と離れたくないという気持ちに負けた俺は黒川の言葉に甘えることにした。
それにあいつはもう黒川に目をつけているむしろ一緒に居て黒川を守った方がいい。
その選択を俺は大きく後悔することも知らずに。
67
あなたにおすすめの小説
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
ビジネス婚は甘い、甘い、甘い!
ユーリ
BL
幼馴染のモデル兼俳優にビジネス婚を申し込まれた湊は承諾するけれど、結婚生活は思ったより甘くて…しかもなぜか同僚にも迫られて!?
「お前はいい加減俺に興味を持て」イケメン芸能人×ただの一般人「だって興味ないもん」ーー自分の旦那に全く興味のない湊に嫁としての自覚は芽生えるか??
僕を惑わせるのは素直な君
秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。
なんの不自由もない。
5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が
全てやって居た。
そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。
「俺、再婚しようと思うんだけど……」
この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。
だが、好きになってしまったになら仕方がない。
反対する事なく母親になる人と会う事に……。
そこには兄になる青年がついていて…。
いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。
だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。
自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて
いってしまうが……。
それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。
何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。
血のつながらない弟に誘惑されてしまいました。【完結】
まつも☆きらら
BL
突然できたかわいい弟。素直でおとなしくてすぐに仲良くなったけれど、むじゃきなその弟には実は人には言えない秘密があった。ある夜、俺のベッドに潜り込んできた弟は信じられない告白をする。
【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。
ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。
その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。
胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。
それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。
運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。
ランドセルの王子様(仮)
万里
BL
大学生の森下優太(20)は、ある日の夕暮れ、ひったくり犯に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったのは、鮮やかなシュートで犯人を撃退した小学生の少年、日向蒼だった。
ランドセルを背負いながらも、大人顔負けの冷徹さと圧倒的なカリスマ性を持つ蒼。その姿に、優太はあろうことか「一目惚れ」をしてしまう。「相手は小学生、これはただの尊敬だ」と自分に言い聞かせる優太だったが、蒼のクールな瞳と救われた手の温もりが頭から離れない。
親友には「自首しろ」と呆れられながらも、理性と本能(ときめき)の狭間で葛藤する。禁断(?)のドキドキが止まらない、20歳男子による「かっこよすぎるヒーロー(小学生)」への片思い(自認はリスペクト)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる